薄毛 ダニ

AGA治療は子作りに悪影響を与える場合があります。特にホルモン分泌を抑える作用のある成分は控えるようにしたいです。

ここでは妊活中の方がAGA治療を行う際に知っておきたいこと、リスクと対策、妊活に影響のない治療方法について見ていきたいと思います。


AGA治療は子作りに影響ある?妊活中の人が行うリスクと対策

ホルモンの分泌を抑える成分は注意

AGAは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)に代わり発毛のサイクルを乱すことが原因とされています。

治療薬には大きく分けて男性ホルモンの分泌を抑える作用のもの、血行を良くする作用があるものがあります。

プロペシア
に配合されているフィナステリドは、脱毛ホルモンと呼ばれるDHTの生成を未然に防いでくれます。

そのため高い薄毛改善効果があり、AGAに悩む人にとても人気の高い治療薬です。

一方では、男性ホルモンの減退による性欲減退や勃起不全など、男性機能が低下する副作用が発生する可能性も指摘されています。

実際に男性が性欲が減ったりして、女性が精神的負担を受けたことで子作りを計画している家庭に影響があった報告もされました。

これらの副作用の症状が起きる確率は全体で見ると5%未満と低いため、そこまで心配する必要はありません。

気になる方は、体質や体調に合わせて医療薬の使用量を調節すると良いでしょう。


子作りの予定があれば内容の見直しを

プロペシアなどの男性ホルモンのバランスに影響する医薬品は、AGAによる薄毛の改善に高い効果があります。

しかし、場合によっては男性機能の低下などもあるため、子供を作る予定のある人は使用を控えた方が良いでしょう。

どうしてもAGA治療をしたい人は、他の治療法を取り入れることがおすすめです。

血行改善効果のある内服薬や外用薬に切り替えたり、亜鉛やタンパク質などの発毛に必要な栄養を豊富に摂取することも効果的です。

不安な人はAGA専門外来やクリニックで、かかりつけの医師に治療方針について相談すると改善策を提案してもらえたり、的確なアドバイスが受けられます。

子作りやAGA治療自体がストレスになってしまっては逆効果のため、ライフスタイルや家族計画に沿った無理のないプランを立てるようにしてください。


AGA治療が胎児、赤ちゃんに与える影響

医薬品の取り扱いには注意が必要

AGA治療にプロペシアを取り入れている場合、使用前に副作用を調べてから服用しましょう。

というのもプロペシアは男性ホルモンの過剰分泌を抑える効果があるものの、服用を続けると男性機能が低下する恐れがあります。

報告されたケースには、性欲減退、勃起不全、射精不全などがあります。

それぞれ副作用の発症する可能性は5%未満と低いため、過剰に気にする必要はありませんが、家の中での医薬品の取り扱いには注意が必要です。

プロペシアを利用できるのは男性だけで、成分が経皮吸収されるため、女性は服用どころか触ることも禁止されています。

もし妊娠中の女性がプロペシアの成分を吸収してしまうと、胎児の生殖器官等の発達に影響が出る可能性があります。

母子の健康のために、リスクを減らすように気をつけましょう。


治療を継続する場合は様子を見ながら

日本皮膚科学会が発表したデータによると、経口摂取したプロペシアやフィナステリドが精液に到達するのはごく微量だそうです。

同学会が発行している「男性型脱毛症診療ガイドライン」によると、妊娠中の女性に対してはプロペシアの取り扱いに注意が必要な旨の記載がされています。

しかし子作り期間中の男性については、特に注意事項は記載されていません。

とはいえホルモンのバランスに影響があったり、女性にとっては危険な成分なのは間違いないので細心の注意が必要です。

治療を続けたい場合は、症例が豊富なクリニックでカウンセリングを受けると良いでしょう。

どうしても副作用や妊婦への影響が気になる人は、子作り期間中だけ治療法を切り替える選択肢もあります。

使う医薬品を外用薬だけにしたり、血行促進する成分の内服薬に変えたりするのも安全に効果が得られます。

その他にも亜鉛やタンパク質、ビタミンミネラルなどの薄毛対策に効果的な栄養素をバランス良く摂取するのもおすすめです。

自分が使っている医薬品の安全性が気になる時は、クリニックに持参して医師の判断を仰ぎましょう。


子作り、妊活に影響なく薄毛対策する方法

ホルモン分泌に作用する治療を避ける

AGA治療に使われる医薬品はホルモンバランスを整える成分、血行を良くして栄養や酸素を供給しやすくする成分などがあります。

ホルモンバランスを整える成分の内服薬は、体内でAGAの原因になるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を防いでくれるため、薄毛の症状の改善に大きな効果が得られます。

どんな薬品にも副作用のリスクがありますが、これらの内服薬も男性機能の低下などの副作用が報告されています。

確率的には低いですが、気になる場合には治療法の切り替えが有効です。

ホルモンバランスに影響する薬品の使用を中断し、より安全性の高い方法にするのがおすすめです。

血行促進効果のある内服薬を服用するようにしたり、亜鉛など薄毛改善に効果的なサプリメントを取り入れることも良いでしょう。

自分の健康な毛包細胞を採集し、粉砕して薄毛が気になる部分に注入するヘアマトリックス療法も安全性が高く、効果も高いため人気の治療法です。


生活習慣の見直しを徹底する

妊活をしている人には、医薬品によるAGA治療を止める選択肢もあります。

長期間治療を続けていた人には勇気のいることかもしれませんが、子作りに影響があるかもしれないと考えながら過ごしていること自体が、強いストレスになってしまう恐れがあります。

ストレスはAGAの症状と妊活の両方に悪影響です。

生活習慣の改善に努めることも、AGA改善には効果的です。

医薬品の摂取をやめてサプリメントに切り替えたり、アルコールやタバコを止めるのも健康な頭皮環境を作るために重要です。

全身の血行を良くするために、軽い運動をはじめることも良いかもしれません。

筋肉トレーニングをすることもおすすめです。

筋肉に刺激を与えることで成長ホルモンが多く分泌され、健康な髪の毛や精液を作る効果があるので薄毛対策と妊活にぴったりです。

自分の中で優先順位を決め、家庭やクリニックでよく相談して納得した上でケアすることが大切です。


まとめ

AGA治療の妊活への影響について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • プロペシアをはじめ、ホルモン分泌を抑える成分に注意
  • 妊娠への悪影響は5%と低めだが、妊活中には使用を控えるべき
  • ホルモンに影響する投薬を中止して、他の治療法で継続する選択肢も

プロペシアなどの医薬品は、ホルモンの分泌を抑える作用があるため妊活への悪影響がわずかながらあることがわかりました。

5%とはいえ、少しでも悪影響のあるものはなるべく避けることをおすすめします。医師に相談のうえ、ホルモン分泌や妊活に悪影響のない治療方法を選択しましょう。