薄毛とうつの関係は、薄毛に悩んでうつになってしまうケースと、うつが原因で薄毛を発症してしまうケースがあります。

ここでは、両方のケースについての詳細と、改善方法についてご紹介します。


薄毛が原因でうつになるケース

薄毛でうつになるケースは実際にあります。これは、うつの症状が精神的な原因で発症するためです。


薄毛であることを一人で悩み続けてしまうタイプの人は、うつになりやすい

うつにかかりやすい人の特徴として、几帳面であったり真面目な性格であったりします。責任感が強く、一人で抱え込むようなタイプの人は、特にうつにかかりやすい性格です。

うつは精神的ネガティブにより発症します。薄毛を知った時にもうだめだと悲観してしまう人ほど、うつにかかりやすいです。

逆に薄毛を知っても治療すれば治ると前向きに考えたり、薄毛そのものを肯定的に捉えられたりする人は、うつになる心配がほとんどありません。

うつにかかりやすい性格の人は、精神的なダメージが蓄積されやすく、一人で問題を解決しようとします。

AGAは自分の力では解決しにくい薄毛ですので、一人で悩み続けた結果、うつ病にかかってしまうことがあります。


女性は特にストレスを感じやすいのでうつになりやすい

近年では男性だけでなく女性も薄毛になる人が多いです。女性は男性よりも体質的にストレスを感じやすいため、うつになりやすいです。

食事や睡眠を始めとした生活習慣をきちんと正さないと、女性でも薄毛になる可能性は十分あります。

薄毛がうつを引き起こすと考えると不安を抱く方もいるかもしれませんが、仮に薄毛でうつになったとしても、薄毛を解消することができればうつを改善することができます。

うつは精神的ネガティブが原因ですので、その原因がなくなれば精神的に安定を保つことができ、結果的にうつを治すことにつながります。

薄毛にならないよう努力することが一番ですが、薄毛になってしまっても諦めずに治療を行うようにしましょう。


うつが薄毛に影響することはない

また、薄毛がうつに影響するのは事実ですが、逆にうつが薄毛に影響することはありません

うつになったからと言って、薄毛がさらに進行することはなく、適切なケアを行えば、薄毛を改善することができます。

薄毛になっても悩まないことは性格上難しい方もたくさんいます。精神的ストレスを軽減するためにも、適切な薄毛対策を行うことが大切です。


うつが理由で抜け毛が増える人の原因と対策

うつそのものが薄毛を引き起こすことはありません。しかし、うつにより引き起こされる様々な変化が薄毛を進行させる原因になることがあります。

うつが理由で抜け毛が増える原因は以下のことが考えられます。


過度なストレス

精神的ストレスはうつを引き起こす大きな要因です。ストレスが溜まり続けると自律神経に乱れが生じます。

自律神経の乱れは交感神経と副交感神経の乱れです。交感神経が働くと良い意味でも悪い意味でも緊張を与え、逆に副交感神経の働きが活発になるとリラックスした状態を作ります。

これらの働きは本来時間によって管理されているのですが、ストレスを感じると交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります

結果的にリラックスしなければならない夜の時間に交感神経が過度に働き、うまく睡眠がとれなかったり、緊張状態が長く続くことで血管の収縮に異常が生じたりします。


栄養の偏り

うつになると食生活に変化が生じます。過度な食事量や偏った栄養摂取は頭皮へ送る栄養の偏りを引き起こします

その結果、髪の毛が成長するために必要な栄養素が不足し、抜け毛を増大させてしまいます。


睡眠不足

睡眠中は成長ホルモンの分泌量が多い時間です。ホルモンの分泌がきちんと行われないと皮脂の分泌量が過剰に多くなったり、頭皮に栄養をうまく運ぶことができなくなったりします。

うつになると睡眠不足に陥ることがあり、結果的に抜け毛を進行させてしまいます。


心の異常と身体の異常の両方を改善する必要がある

うつが理由で抜け毛を増やさないためには、まずうつの原因を取り除く必要があります。うつを改善しないことには精神的ストレスを取り除くことができず、抜け毛になりやすい頭皮環境を作りやすいためです。

うつを改善するためには心の異常と身体の異常の両方を改善する必要があります。


心の異常を改善する

まず、心の異常はネガティブ思考を減らし、感情の抑制を行うことが大切です。精神的ストレスを感じやすい人ほどうつにかかりやすいので、できるだけこれを減らすよう努力しましょう。


身体の異常を改善する

身体の異常に関しては、構造的ストレス、化学的ストレス、温度と湿度のストレスの3つを改善することが大切です。

構造的ストレスは身体のゆがみや姿勢を改善することです。近年はデスクワークが多く、猫背になりがちな人が多いです。これは身体を丸め、血流を悪くする他、筋肉の緊張を引き起こすため、うつになりやすい体質です。

そのため、姿勢を正し、身体のゆがみを矯正することでうつを防ぐことが可能です。

化学的ストレスとは自律神経の乱れを促進させる成分のことです。代表的な成分にカフェインがあり、コーヒーやチョコレートなどを常用している人は、うつになりやすい傾向にあります。

うつによる薄毛が気になる場合は、カフェインを含む食品を避けるようにしましょう。

温度と湿度のストレスはその名の通り寒さや暑さ、湿度や気圧の変化によるストレスです。これらの変化は身体にとって負担になり、うつを引き起こしやすいです。

よく冷房は身体に良くないと言いますが、暑い中冷房を付けずに我慢することも身体にとっては大きな負担です。寒すぎず暑すぎずの環境を保てることが、うつを防止するために必要なことです。


まとめ

薄毛が原因のうつ、うつが理由の薄毛について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 一人で抱えこんで悩んでしまうタイプの人は薄毛が原因でうつになりやすい
  • うつが原因で身体の働きに異常をきたして薄毛になってしまうこともある
  • 心の異常と身体の異常の両方を改善する必要がある

うつと薄毛には密接な繋がりがあることがわかりました。一人で抱え込んでしまうタイプの人は、可能ならクリニックを受診して医師に相談するなど、信頼できる相談相手がいると心強いですね。

またうつが原因で薄毛を発症してしまう場合も、まずは誰かに相談すること、そして出来る限りリラックスしやすい住環境を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。