頭皮の皮脂が多い脂性肌のかたは、頭皮環境が悪化し頭皮トラブルや抜け毛の増加などが起きやすくなります。

そのため育毛のためには、頭皮の皮脂量を調整する必要があります。

ここでは脂性肌のかた向けの育毛シャンプーの選び方や、脂性肌のかた向けのおすすめ育毛シャンプーについて解説していきます。


脂性肌の人向けの育毛シャンプーの選び方

脂性肌のかた向けの育毛シャンプーの選び方のポイントは、配合されている洗浄成分です。

最もおすすめの洗浄成分は「アミノ酸系」です。

頭皮の健康維持のためには、ある程度の皮脂量が必要です。

皮脂には頭皮を守るバリア機能が備わっているためです。

そのため皮脂を必要以上に落とすと、外部からのダメージから守ることができずに頭皮環境が悪化してしまいます。

さらに皮脂を取り除きすぎると、体の防衛機能が働いて皮脂を過剰に分泌させてしまいます。

その結果、頭皮のベタつきがひどくなることがあります。

皮脂の過剰分泌は、脂漏性皮膚炎を発症させる原因にもなります。

脂漏性皮膚炎は真菌が繁殖して炎症が起きるもので、抜け毛を増やす一因になります。

そのため、脂性肌のかたはシャンプーを選ぶ際に、配合されている洗浄成分に注意する必要があります。

シャンプーに配合されている洗浄成分

シャンプーに配合されている洗浄成分には、アミノ酸系の他、高級アルコール系や石油系、せっけん系などがあります。

アミノ酸系成分

この中でアミノ酸系成分は洗浄力が弱く、頭皮にほとんどダメージを与えません

しかし脂性肌の場合は皮脂の分泌量が多いため、洗浄力が弱すぎても皮脂量は多く保たれ、頭皮トラブルにつながります。

そのためアミノ酸系洗浄成分に加え、頭皮環境を整える成分が配合されているシャンプーを選ぶことをおすすめします。

高級アルコール系や石油系、せっけん系洗浄成分

また洗浄力が強い高級アルコール系や石油系、せっけん系洗浄成分はおすすめしません。

頭皮にダメージを与えるためです。

高級アルコール系洗浄成分には、ラウレス硫酸やラウリル硫酸などがあります。

頭皮が弱いかたは、赤みやかゆみなどが出ることがあります。

せっけん系はアルカリ性のため、髪を洗った後にきしみやごわつきが出やすいです。

そのため髪が長いかたは、髪が絡むことで抜け毛が増える恐れがあります。

また頭皮へのダメージも強めです。

育毛シャンプーの中には、アミノ酸系と高級アルコール系洗浄成分の両方が配合されたものもあります。

配合割合はシャンプーによって異なりますが、高級アルコール系の割合が多いものは頭皮へのダメージが大きくなるため注意が必要です。

アミノ酸系の割合が多いシャンプーは、高級アルコール系の洗浄成分が泡立ちや皮脂の除去にプラスに働くことがあります。


脂性肌の人向けのおすすめ育毛シャンプー

脂性肌のかた向けのおすすめ育毛シャンプーには次のようなものがあります。


スカルプDオイリー、ストロングオイリー

スカルプDシリーズの中で、オイリーは脂性肌用、ストロングオイリーは超脂性肌用の育毛シャンプーです。

低刺激ながら余分な皮脂をしっかり取り除くために、コハク酸が配合されています。

コハク酸は保湿力が高く、泡の密度が高い特徴があります。

このコハク酸の働きで、頭皮の皮脂量を最適に保つことができます。

スカルプDには育毛成分も豊富に含まれています。

たとえば代謝促進作用のあるクロレラや、整肌作用のあるセイヨウニワトコエキスなどです。

そのため頭皮に厚みが生まれ、しっかりと髪が定着する効果が期待できます。

また男性ホルモン対策に、スカルプD独自の豆乳発酵液やカッコンエキス、バンジロウ葉エキスなどが配合されています。

さらに成分の浸透効果を高めるために、ラメラエクスパンダーが配合されています。

ラメラエクスパンダーには細胞間の浸透ルートを広げる作用があるため、有効成分が頭皮の奥深くまで浸透しやすくなります。


ウーマシャンプープレミアム

ウーマシャンプープレミアムは、洗浄成分にオレフィンスルホン酸ナトリウムが配合されているアミノ酸系シャンプーです。

脂性肌にも関わらずシャンプー後に頭皮が乾燥するタイプのかたにおすすめです。

アミノ酸系洗浄成分が配合されているため、ダメージを抑えながら皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まりを解消します。

また脱脂成分も配合されているため、適度な皮脂量になるようにしっかり余分な皮脂を落としてくれます。

育毛成分には、保湿効果の高い馬油やアミノ酸BCAA、加水分解ケラチンなどが配合されています。

馬油には不飽和脂肪酸やαリノレン酸が豊富に含まれ、頭皮環境を整える作用があります。

アミノ酸BCAAには整肌作用があり、ハリのある髪や引き締まった頭皮にする効果が期待できます。

加水分解ケラチンには髪を補修する働きがあり、ボリュームのある髪に仕上げてくれます。

シリコンは配合されていませんが、シャンプー後は天然由来成分の働きできしみにくいです。

ドライヤーで乾かした後は、髪にハリやツヤが出ます。

さらに香料や着色料などは無添加のため、ダメージが蓄積せず不自然な香りも残りません。


モンゴ流シャンプーEX

モンゴ流シャンプーEXも、アミノ酸系洗浄成分のオレフィンスルホン酸ナトリウムが配合されています。

頭皮環境を整備する成分や育毛成分の他に、豊富な抗菌・抗炎症作用成分が配合されています。

そのため、皮脂の過剰分泌が原因で炎症や湿疹ができやすいかたにおすすめの育毛シャンプーです。

洗浄成分には、オレフィンスルホン酸ナトリウムの他に、ココイルメチルタウリンナトリウムやラウレス4カルボン酸ナトリウムなどのアミノ酸が配合されています。

ココイルメチルタウリンナトリウムは、きめ細かいクリーミーな泡を作ることができ、低刺激ながらも毛穴の皮脂汚れをしっかり落とす働きがあります。

ラウレス4カルボン酸ナトリウムは花王の特許成分で、ベビーシャンプーにも使われるほど刺激が弱く肌にやさしい成分です。

また保湿効果のあるクズ根エキスやヒオウギエキスの他、頭皮の収れん作用のあるセイヨウイラクサエキス、髪にハリやコシを与えるプエラリアミリフィカ根エキスやベルゲニアリグラタ根エキスなどの天然植物成分も豊富に配合されています。

髪の修復のためにベジタミド、ハリを与えるためにセラミドも配合されています。


まとめ

脂性肌のかた向けの育毛シャンプーの選び方や、脂性肌のかた向けのおすすめ育毛シャンプーについて見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 脂性肌のかた向けの育毛シャンプーは、アミノ酸系洗浄成分が配合されているものがおすすめ
  • スカルプDオイリーにはコハク酸が配合され、低刺激ながら余分な皮脂をしっかり落とす働きがある
  • 脂性肌でもシャンプー後に乾燥しやすい場合は、保湿効果の高いウーマシャンプープレミアムがおすすめ

脂性肌の場合は、頭皮の皮脂量を最適にしてくれるもシャンプーを選ぶ必要があります。

洗浄力が弱すぎると皮脂汚れが残りますし、洗浄力が強すぎても皮脂を落としすぎて皮脂の過剰分泌を招くためです。

スカルプDは頭皮の状態に応じた商品が展開されています。

特にシャンプーをしてもすぐに皮脂でベタつく頑固な脂性肌のかたは、ストロングオイリーをおすすめします。

また皮脂が原因で炎症や湿疹が起きやすいかたは、モンゴ流シャンプーEXがおすすめです。