薄毛には、ホルモンの影響によるものや、頭皮環境の悪化によるもの、ストレスによるものなど様々な種類があります。

ここでは種類ごとの症状の特徴やその原因、原因に合わせた対処法について見ていきたいと思います。


薄毛の種類ごとの症状の特徴

AGA(男性型脱毛症)

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男性ホルモン「テストステロン」と還元酵素「5αリダクターゼ」が反応することで発生する活性型男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が原因で起こる脱毛症を、AGA(男性型脱毛症)と呼びます。

AGAが発症するとヘアサイクル(髪の生え変わり周期)が短くなります。

ヘアサイクルには成長期・退行期・休止期がありますが、AGAは主に成長期を短縮させてしまいます。

そのため、髪が充分に成長しないまま抜け落ちてしまいます

症状が出始めたからといってすぐに髪が無くなってしまうわけではなく、数ヶ月~数年かけでじわじわと髪が減少していきます。

抜け毛の中に産毛や細く短い抜け毛が増えてきたら、AGAの可能性を疑いましょう。


脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、皮脂の過剰分泌によって起こる脱毛症です。

皮脂が過剰になると頭皮環境が悪化し、肌荒れや炎症といった症状を引き起こします。

そのような劣悪な頭皮環境になると髪が成長しにくくなり、薄毛につながります。

頭皮のべたつきや臭いが気になる場合は皮脂の分泌量が多い可能性が高いので、頭皮の洗い方や食生活に気を配るようにしましょう。


円形脱毛症

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円形脱毛症は、過剰なストレスを受けた場合に起こる脱毛症です。

肉体的・精神的に過剰なストレスを受けると、人体は自己免疫疾患に陥ります。

自己免疫疾患とは免疫異常の一種で、人体の一部を異物と判断して攻撃してしまう病気を指します。

円形脱毛症はこの自己免疫疾患によって毛根細胞が攻撃されてしまうことで起こります。

対策のためには、運動や趣味などを積極的に行ってストレスを溜め込まないようにすることが大切です。


ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症とは、頭皮に大量発生したフケによって毛穴が塞がれてしまうことで起こる脱毛症です。

フケが大量発生する原因には、ホルモンバランスの乱れやシャンプーのすすぎ不足があります。

フケが増えてきたと感じたら、生活習慣やシャンプーの方法に気を配るようにしましょう。


薄毛の種類ごとの原因

AGA(男性型脱毛症)

AGAの原因は活性型男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が男性ホルモン受容体「レセプター」と反応し、髪の成長が阻害されることで発症します。

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの「テストステロン」と還元酵素の「5αリダクターゼ」が反応することによって発生します。

つまり、AGAの発症を抑制するにはレセプターの感受性を弱めるか、テストステロンと5αリダクターゼの働きを阻害することが肝要です。

プロペシアやファイザーなどのフィナステリド錠には、これらの成分の働きを弱める性質があるので、AGAが気になり始めたら使用してみましょう。


脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることで起こります。

皮脂の過剰分泌の原因は様々で、脂質の摂り過ぎ・ストレス過多・ジヒドロテストステロンの作用などが考えられます。

普段から脂っこい食事が多い方は食事バランスを整え、過剰なストレスを感じている方はストレスを発散することをこころがけましょう。

ジヒドロテストステロンが原因の場合は、AGA治療薬の服用で改善する可能性があります。


円形脱毛症

過剰なストレスを受けることで「自己免疫疾患」という病気を発症することがあります。

自己免疫疾患とは免疫異常の一種で、本来外敵から身体を守るために存在する免疫機能が人体の一部を攻撃してしまう病気です。

円形脱毛症は、この自己免疫疾患によって毛根細胞が攻撃されることで発症します。

円形脱毛症が疑われる場合は、運動や趣味に打ち込んでストレスを発散したり、ストレスの原因を排除することが大切です。


ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症は頭皮に溜まったフケが毛穴を塞いでしまうことで起こる脱毛症です。

フケが増える要因はたくさんありますが、シャンプーのすすぎ不足自分に合わないシャンプーを使っていたりすることがほとんどです。

また、ホルモンバランスが乱れることでもフケが増えることがあります。

フケが多い方は、普段の生活習慣やシャンプー方法にも注意しましょう。


薄毛の種類ごとの対処法

AGA(男性型脱毛症)

AGA治療薬を使用する

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AGAを治療する上で最も簡単な方法が、AGA治療薬の服用です。

AGA治療薬にはプロペシアやファイザーなどのフィナステリド錠や、ザガーロなどのデュタステリド、育毛有効成分のミノキシジルがあります。

ネット通販や輸入代行を利用すれば個人でも手に入れることができます。

ただし、インターネットでの購入は詐欺の危険性もあるので充分注意しましょう。


AGAクリニックに通う

AGAクリニックでは専門医師による適切な診断や処方を受けることができます。

オリジナル治療薬やメソセラピー治療など個人よりも効果の高い治療を受けることもできます。

デメリットは費用が高くなることで、治療方法によっては月あたり10万円以上必要になることもあります。

その分効果は出やすいので、資金さえあれば非常におすすめな改善方法です。


脂漏性脱毛症

食生活の改善

脂漏性脱毛症は皮脂の過剰分泌によって起こる脱毛症です。

普段から脂っこい食事ばかりだと皮脂の分泌量も増えてしまうので、脂漏性脱毛症が疑われる場合は食事バランスに気を付けましょう


皮膚科を受診する

脂漏性脱毛症は皮脂の過剰分泌による炎症が原因で発生します。

そのため、皮膚科で炎症を抑える治療を受ければ改善することが可能です。


円形脱毛症

ストレスを解消する

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円形脱毛症は過剰なストレスによって引き起こされるので、ストレスを解消したり、ストレスの原因を排除することで改善する可能性があります。


ステロイド注射・局所免疫療法

ストレスを解消しても治らない場合は、皮膚科を受診しましょう。

皮膚科で円形脱毛症を改善する場合は、ステロイド注射か局所免疫療法の2種類の治療方法が考えられます。

ステロイド注射とは、免疫機能を抑える効果を持つステロイドという成分を脱毛箇所に直接注射する治療方法です。

改善効果は高いのですが、ステロイドの副作用が考えられるため小さな子どもに対しては行うことができません。

また、激しい痛みを伴うこともデメリットです。

局所免疫療法は、化学薬品でわざと炎症を起こして発毛を促す治療方法です。

局所免疫療法は子どもに対しても実施することが可能で、90%以上の発毛効果があります。

ただし、化学薬品を使用するのでアレルギー反応などの副作用が生じることがあります。


ひこう性脱毛症

刺激の弱いシャンプーを使う

刺激の弱いシャンプーを使えば頭皮の負担も減るので、ひこう性脱毛症の発症リスクも小さくなります。

また、シャンプー後はしっかり洗い流すことも重要です。


皮膚科を受診する

皮膚科を受診して炎症を抑える治療薬を処方してもらいましょう。場合によっては普段のケア方法の指導も受けられます。

医師の診断を受けられるので、個人で行うよりも確実に治療することができます。


まとめ

薄毛 ダニ

薄毛の種類別の症状と対処法について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 薄毛の種類によって、症状や対処法は様々
  • AGAの場合はクリニックで治療薬を処方してもらうこと
  • その他の薄毛は食事や生活習慣、シャンプー方法を見直すこと

薄毛には様々な種類があり、それぞれに原因があり、その原因に合わせた対処法があります。

薄毛かもしれないと思ったら、まずはその原因を突き止めることが先決です。その原因に合わせて、効果的な対処を行っていきましょう。