AGAにリアップは効果的？AGA治療とリアップを併用するリスクや注意点

AGAは男性ホルモンに関わる症状なので、育毛剤であるリアップだけでは治療することは出来ません。

ここではリアップの効果と、AGA治療に必要な効果、AGA治療中のリアップの併用について見ていきたいと思います。

1 AGA治療は専門クリニックに行かずリアップだけでも効果がある？
- 1.1 薄毛の進行状況によって効果のあるなしが左右される
- 1.2 リアップは育毛効果はあるが、抜け毛を防ぐ効果はない
2 AGA治療中に治療薬とリアップは併用しても大丈夫？
- 2.1 AGA治療中に治療薬とリアップは併用しても問題はない
- 2.2 AGA治療薬とリアップの併用が効果的な人
3 まとめ

AGA治療は専門クリニックに行かずリアップだけでも効果がある？

AGA治療は専門クリニックに行かずリアップだけでも効果はあるのでしょうか？

薄毛の進行状況によって効果のあるなしが左右される

リアップだけでも一定の効果は見込めますが、満足できる結果が得られるかは薄毛の進行状況によります。

なぜなら、AGAは男性ホルモンと密接に関係しているからです。

AGA（男性型脱毛症）は、男性ホルモンと5αリグターゼが結びつきジヒドロテストステロンという物質を作り出し、このジヒドロテストステロンが髪の毛の成長期を短くすることで髪の毛が成長しきるより早く抜けてしまい、太く育たないことで薄毛になるものです。

このジヒドロテストステロンの働きを抑えることがAGA治療では最も大事になってきます。

現在のAGA治療では、ジヒドロテストステロンの働きを抑えるにはフィナステリドを内服するのが一般的です。

フィナステリドには男性ホルモンと5αリグターゼが結びつくのを防ぐ働きがありAGAに効果が期待できます。

リアップは育毛効果はあるが、抜け毛を防ぐ効果はない

一方、リアップに含まれているミノキシジルは、頭皮の毛細血管を拡張して血流を良くする作用があります。

頭皮の毛細血管が拡張して血流がよくなることで髪の毛に栄養が行き届き、髪の毛を育てることができます。

しかし、ミノキシジルだけではAGAの原因を抑制することはできないため、残っている髪の毛を維持することは期待できても、抜け毛を防ぐ効果は期待できません。

AGA治療を考えている方の多くは、抜け毛が増えて髪の毛のボリュームがなくなってきた、分け目が目立つようになった、頭皮が見えるようになった、といった理由をあげます。

これらの場合は、抜け毛を防止して、かつ発毛を促進する両面からAGA治療を行うことが大切です。

短期間で効果的に結果を出すためには、フィナステリドによる抜け毛防止とミノキシジルによる発毛促進を併せて行うことが必要です。

まだ髪の毛が残っていて将来薄毛になるのを防止する段階の方であれば、リアップだけを使用する方法でも良いかもしれませんが、抜け毛が進行している方にはAGAクリニックでのフィナステリドによる内服とミノキシジルとを併用した治療をおすすめします。

AGA治療中に治療薬とリアップは併用しても大丈夫？

AGA治療中に治療薬とリアップは併用しても問題はない

治療薬の「プロペシア」とリアップに含まれる「ミノキシジル」の相乗効果で、より強力に抜け毛予防と発毛効果を生み出すことができます。

プロペシアはAGAの原因になるジヒドロテストステロンの発生を抑制します。その結果、抜け毛を減らしヘアサイクルを正常にすることができます。

ミノキシジルには発毛や髪の育成を促進させる作用があります。これらの抜け毛防止と発毛効果の組み合わせで、より効果的に薄毛を改善してくれます。

しっかり発毛効果を出すためには長期的な併用が必要です。ヘアサイクルが正常化するためには時間がかかるためです。

最低でも3か月以上は続ける必要があります。多くの人は約半年で髪に変化を感じ、1年以上になると目に見えて発毛効果が現れます。

AGA治療薬はプロペシアの場合、通常1日1錠服用します。リアップは最低でも夜の洗髪後塗布しますが、朝も使用するとより効果的です。

通常のリアップは100ml中にミノキシジルが1.0g含まれています。リアップX5にはミノキシジルが通常の5倍、5.0g配合されています。

濃度が高い方が効果も得やすいですが、その分頭皮への負担も増えます。体質によってはミノキシジルの副作用が強くでる場合があります。頭皮の痒みや炎症、湿疹などです。

プロペシアにも副作用があります。肝機能の低下や性欲の減少の他、男性機能が低下する恐れもあります。これらの副作用が心配な人は医師と相談することをおすすめします。

AGA治療薬とリアップの併用が効果的な人

まず薄毛の家系の場合です。男性型脱毛症のAGAは遺伝することが多いためです。

研究では、家族が頭頂部から薄くなるタイプならば本人も同じ部分から薄くなることが多いと分かっています。

プロペシアでAGAの進行を止めリアップで発毛を促進することで、遺伝による薄毛をストップさせることができます。

そして長期的に続けられる人は、より効果的に発毛が実感できます。AGA治療では治療期間が長いほど薄毛が改善するケースが多いことが分かっています。

ただし治療薬とリアップを併用したからと言って、効果がでるまでの時間が短縮されるわけではありません。半年、1年と長期的に続けることで、しっかりと薄毛が改善できます。

リアップと同じくロゲインにもミノキシジルが配合されています。ロゲインの場合はミノキシジル配合量が5％です。

リアップと違い市販されていないため、AGAクリニックでの処方や個人輸入で購入することになります。個人輸入の場合、偽物の恐れがあります。

またミノキシジル配合量が多いことから副作用の心配もあります。そのためロゲインを使用したい人は、クリニックの利用をおすすめします。

まとめ

AGA治療とリアップについて見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

薄毛の進行状況によっては、リアップだけでは効果を得られない
リアップには育毛効果があるが、抜け毛を防止する力はない
プロペシアと併用することでAGA治療に相乗効果

薬局などで気軽に購入できるリアップだけでは、AGAを治療することは出来ないことがわかりました。

クリニックでの治療の補助的に使うのが効果的なので、医師と相談のうえ最も効果的な治療法を選びたいですね。