育毛剤を使用した時の初期脱毛の期間と抜け毛の量

育毛剤は頭皮環境を改善して抜け毛を減らし、健康な髪を育てるために使用します。しかし育毛剤を使用したことで抜け毛が増える「初期脱毛」が起きることがあります。

ここでは、育毛剤を使用した時の初期脱毛の期間と抜け毛の量について解説していきます。


育毛剤を使用した時の初期脱毛の期間と抜け毛の量

育毛剤を使用した時の初期脱毛の期間

育毛剤を使用した時の初期脱毛の期間

初期脱毛は育毛剤を使用しはじめてから1~2か月で発症し、約1か月続きます。

ただし個人差があります。初期脱毛が2か月ほど続くケースもあれば、まったく起きないこともあります。

初期脱毛が起こることで不安になり、育毛剤の使用をやめるかたもいます。しかし不健康で弱々しい髪が抜けることは、ヘアサイクルが正常に近づいている証拠でもあります。

そのため初期脱毛が発生したことで育毛剤の使用をやめることはせずに、最低でも3か月は続けることが大切です。

髪が生えてきてから成長期、退行期、休止期と経て髪が抜け落ちる一連の流れが髪のヘアサイクルです。

正常のヘアサイクルでは、毛母細胞が活発に働き髪が太く成長する成長期が2~5年あります。

しかし抜け毛が増えて薄毛が進行している時には、この成長期が1年や数か月しかありません。そのため細く弱々しい髪が多くなります。

成長期の後は退行期に入ります。退行期では、毛母細胞の働きが弱くなることで髪の成長スピードが落ち、毛球も小さくなります。この退行期は2~3週間続きます。

最後に毛母細胞の分裂が止まる休止期に入ります。休止期には、次の髪を生やすための準備が毛根の根元部分で起こっています。休止期は2~4か月続きます。

育毛剤を使用することで乱れたヘアサイクルをリセットすることができます。薄毛が進行しているほど、初期脱毛の期間や抜け毛の本数は増える傾向にあります。


初期脱毛時の抜け毛の量

初期脱毛時の抜け毛の量

初期脱毛が起きている時の抜け毛の量は、1日300本程度です。

健康なヘアサイクルのかたでも1日に100本は抜けますので、その3倍ほどの本数が抜けることになります。

初期脱毛時は、ウェーブ毛や細く短い髪が抜けることが大きな特徴です。育毛や発毛効果の高い育毛剤を使用した場合、初期脱毛の症状が強く出る傾向にあります。

そのため化粧品扱いの育毛剤よりも医薬部外品、医薬部外品よりも医薬品の育毛剤のほうが抜け毛が多くなります。

たとえば発毛剤のリアップに配合されているミノキシジルは医薬品のため、初期脱毛の症状が強く出ることが多いです。

初期脱毛の症状をできるだけ抑えたい場合は、医薬品ではなく天然成分が配合された育毛剤を使用することをおすすめします。


まとめ

まとめ

育毛剤を使用した時の初期脱毛の期間と抜け毛の量について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 初期脱毛は育毛剤を使用しはじめてから1~2か月で発症し、約1か月続く
  • 初期脱毛が起きている時の抜け毛の量は1日300本程度
  • 初期脱毛はヘアサイクルが正常に近づいている証拠のため、育毛剤の塗布をやめずに最低3か月は続けることが重要

育毛剤を使用すると、一時的に抜け毛が増える初期脱毛が起こることが多いです。

この初期脱毛は乱れたヘアサイクルをリセットし、正常に近づいている証拠でもあります。1日300本ほどの抜け毛が、約1か月の間続きます。

育毛目的で使用したにもかかわらず抜け毛が増えることで、育毛剤の使用をやめてしまうケースは少なくありません。

しかし健康で強い髪を育成するためには必要な過程ですので、育毛剤の塗布を続けることが必要です。