薄毛 ダニ

頭頂部が薄毛になる原因はさまざまですが、そのほとんどが生活習慣によるものです。

ここでは頭頂部の薄毛の原因と対策方法、髪型の工夫についても見ていきたいと思います。


頭頂部が薄毛になる原因

頭頂部が薄毛になる主な原因は男性型脱毛症(AGA)です。

また頭皮に悪い生活習慣を送っていたり髪にダメージになることを続けても薄毛になります。


男性型脱毛症(AGA)

男性型脱毛症はジヒドロテストステロン(DHT)が原因で引き起こされます。

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼが結合されたものです。

この物質が毛根に発生すると毛母細胞が正常に分裂を起こさなくなります。

するとヘアサイクルが乱れて髪の成長が遅れたり発毛が停止したりしてしまいます。

頭頂部は前頭部よりも5αリダクターゼの量は少ないです。

そのため生え際から後退するタイプに比べると、生活習慣によるものが薄毛の原因になることが多いです。

不健康な食習慣やストレス、運動不足、睡眠不足、喫煙などです。


栄養バランスの悪い食事

食生活は身体機能を正常に働かせるための基本です。

栄養バランスの悪い食事を続けていると、頭皮にまで悪影響を及ぼしてしまいます。

体の中で大切な内臓に優先的に必要な栄養が届けられるため、頭皮には十分な栄養が届けられないためです。

また暴飲暴食で脂肪や糖分の多い食生活を送っていると、肥満やメタボになります。

すると頭皮の皮脂が過剰に分泌されたり、血液がドロドロになって毛根まで栄養が届きにくくなったりします。


ストレスによる血行不良

ストレスも髪には大敵です。強いストレスを受け続けると全身の血流が悪くなり、栄養が髪まで巡りにくくなるためです。

またストレスは睡眠不足や暴飲暴食にもつながりやすいです。


運動不足による血行不良

運動不足でも慢性的な血行不良を招きます。

運動をしないことで全身の筋肉量も少なくなり、太りやすい体質にもなります。


睡眠不足で成長ホルモンが分泌されない

睡眠不足の一番のデメリットは、髪の成長に大切な成長ホルモンの分泌量が減少してしまうことです。

成長ホルモンは22時から2時の間に多く分泌されます。

しかし常に夜更かしをしたり睡眠時間が短かったりすると、成長ホルモンの分泌量は少なくなってしまいます。


喫煙による血行不良、栄養不足

喫煙の習慣も髪の成長を大幅に阻害します。まずタバコに含まれるニコチンによって血管が収縮し血行が悪くなります。

タバコを吸うことでビタミン類も消費されます。

栄養バランスが崩れ毛根にも十分な栄養が運ばれないため薄毛を進行させてしまいます。

またハーバード大学の研究で、喫煙者はタバコを吸わない人よりもジヒドロテストステロンが増えやすいことがわかっています。


髪や頭皮へのダメージ


日焼け
や頻繁にヘアカラーで髪を染めたりパーマをかけたりと、髪のダメージになることを繰り返すことでも頭頂部の薄毛の原因になります。


頭頂部が薄毛になった時の対策

頭頂部が薄毛になった時の対策は、毎日の生活習慣を改善することです。

食事や運動、睡眠、紫外線、そしてタバコなどが見直すポイントです。


栄養バランスの良い食事。特に「亜鉛」を意識

まず食事は栄養バランスの良いものを心がけましょう。

タンパク質や野菜を多く摂り、脂肪や炭水化物の摂取量は減らします。

血流を良くして頭皮へ十分な栄養を送るためです。

また薄毛対策に食事で摂りたい栄養素に「亜鉛」があります。

亜鉛には摂取したタンパク質を髪のタンパク質に再構成する働きがあるためです。

亜鉛はレバーや赤身の肉類に多く含まれています。

食事で十分な量を摂取するのが難しい場合はサプリメントで補うと良いでしょう。


脂肪や塩分が多いものを避ける

現在はファストフードやコンビニ弁当など、脂肪や塩分が多い食生活になりがちです。

しかしこのような食事を多く摂っていると、血中コレステロールの上昇や高血圧などの悪影響が出てしまうため注意が必要です。


有酸素運動を取り入れる

次に運動習慣は大切ですが、中でもおすすめの運動は「有酸素運動」です。

血流改善肥満予防になるだけでなく、薄毛の原因になるストレスも発散してくれるためです。

頭頂部の薄毛の原因になるホルモンのジヒドロテストステロンを汗と一緒に排出してくれることもポイントです。


質の良い睡眠

睡眠は成長ホルモンが活発に分泌される時間に合わせることと質を高めることが大切です。

髪の成長に重要な成長ホルモンは、夜の10時から翌2時の間に多くの分泌されます。そのためこの時間帯の前には就寝する必要があります。

また睡眠の質をできるだけ良くするために、寝る前にPCやスマホの画面を見たりカフェインの入ったものを飲まないようにしましょう。

睡眠の質が悪いと十分に成長ホルモンが分泌されなかったり疲れが取れなかったりします。


紫外線対策

頭皮の紫外線対策も重要です。頭皮に紫外線が当たると皮膚が硬くなって血流が悪化してしまいます。

また皮脂の酸化を促進させるため炎症が起きやすくなります。

頭は紫外線を受けやすいため、外出の際は帽子で紫外線対策をすることが大切です。


タバコを控える

タバコも髪の成長を妨げるため禁煙することをおすすめします。

ただし急に禁煙するとストレスが溜まって髪に良くない場合もあります。

その場合は少しずつ本数を減らすようにしたり禁煙外来を利用する手もあります。


頭皮マッサージ

体質や紫外線が原因で頭皮が硬くなり、頭頂部が薄くなることもあります。

それには頭皮マッサージで皮膚を柔らかくして血行を促進させることが重要です。

シャンプーの時に指の腹の部分で優しく揉み込むようにマッサージするといいでしょう。


頭頂部が薄毛でも目立たない髪型

ショートヘア

薄毛 治る

頭頂部が薄毛でも目立たない髪型は「ショート」です。

特に襟足やサイドのボリュームを落とすことで薄毛がカバーでき、清潔感を出すことができます。

このような髪型にはショートスタイルやツーブロックなどがあります。

まずショートスタイルは髪全体を短めにする髪型です。特にトップを立ち上げると頭頂部の薄毛がカバーできます。

そのためスポーツ刈りモヒカンにしてトップだけ立たせると、薄毛を隠しながらおしゃれに決めることができます。

あまり短くしたくない場合は全体的にレイヤーを入れるとよいでしょう。

そして毛束感を作りながらトップにボリュームを持たせて薄毛を目立たなくします。

ベリーショートや坊主にしても、トップだけ他の部分より長めに残すことがポイントです。


ツーブロック

次にツーブロックはサイドを大胆に刈り上げるスタイルです。

さらに襟足もすっきりさせることが薄毛カバーのポイントです。

ツーブロックの中にも色々なスタイルがあります。

例えば前髪やトップを長めにしてオールバックにすると、頭頂部の薄さをカバーしながら大人のセクシーさを演出することができます。

七三分けにすればビジネスシーンでも似合う髪型になります。トップや前髪を短くしたくない人におすすめです。

ツーブロックにパーマを組み合わせてもいいでしょう。

パーマをかけるとボリュームを出せるため髪が薄い印象を消すことができます。

前髪とトップの髪を自然にサイドに流しておしゃれな感じも出せます。

ただしパーマのかけすぎは髪にダメージになるため注意が必要です。


髪色を明るく

カラーを加えるとより効果的に頭頂部の薄毛を目立たなくすることができます。

髪色を明るめにすることで、頭頂部と他の部分とのコントラストを柔らかくすることができるためです。

ただしカラーリングは間違ったやり方だと頭皮に大きなダメージを残すことになるので、必ず美容院でやってもらいましょう。

自分で染めてしまうと頭皮へのダメージはもちろん、色ムラや似合わないなどデメリットが多くなります。


ハードワックスでトップを立ち上げる

髪のスタイリングの際はトップを立ち上げて、逆にサイドはボリュームを抑えるようにセットしましょう。

使用する整髪料はハードワックスがおすすめです。

光沢のある緩い整髪料ではうまく髪が立ち上がらないですし、光沢のせいで薄毛が目立ってしまうためです。


やってはいけない髪型

薄毛 対策 亜鉛

これだけはやってはいけない髪型もあります。ポイントは3つです。


側頭部、後頭部にボリューム

まずは側頭部や後頭部にボリュームを出す髪型です。余計に薄毛の部分が目立ってしまうためです。

頭頂部の薄毛をカバーするためには周りのボリュームは抑えなければいけません


真ん中に分け目を作る

次にセンターに分け目を作る髪型です。真ん中に分け目を作ると、分けたところの延長線上にある頭頂部の薄さが余計に目立ってしまうためです。

そのため分け目をつけないか、七三など真ん中以外に分け目を作ることをおすすめします。


髪の長さで薄毛を隠す

そして頭頂部を髪の長さでカバーする髪型です。自分ではうまく隠せているつもりでも、他人からはスダレやバーコードに見えます。

すると薄毛が目立ち、不潔な印象も与えてしまうことになります。

髪の毛を長くして薄い部分を覆うのではなく、あくまでもボリュームを出すことで薄毛をカバーすることが大切です。


まとめ

頭頂部の薄毛の原因と対策について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 頭頂部からAGAが進行することは少ない
  • 生活習慣の乱れから血行不良になっているパターンが多い
  • 食事など生活習慣を見直し、マッサージで血行を促進して対策する

生え際から後退していくタイプはAGAが多いですが、頭頂部から進行する薄毛は生活習慣の乱れが原因の場合がほとんどです。

生活習慣を見直せば薄毛を食い止めることが出来るとも言えます。

薄毛だけでなく全体的な健康の為にも改めて生活習慣を見直して、出来ることから少しずつ改善していきましょう。