育毛シャンプーに効果はある?効果のないシャンプーの特徴

育毛のためにはAGA治療薬や育毛剤、育毛シャンプーなど数多くのアイテムがあります。

特に育毛シャンプーは毎日の頭皮ケアに使用するため、できるだけ効果のあるものを選びたいですね。

ここでは育毛シャンプーに配合されている成分と育毛に有効な成分、効果のあるシャンプーと効果のないシャンプーの特徴について解説していきます。


育毛シャンプーに配合されている成分と育毛に有効な成分

育毛シャンプーに配合されている成分と育毛に有効な成分

育毛シャンプーに配合されている成分はメーカーや商品によって様々です。


アミノ酸

その中で特に育毛に有効な成分は「アミノ酸」です。

シャンプーには髪や頭皮の汚れを落とすために界面活性剤が含まれています。

この界面活性剤にはいくつかの種類があります。

アミノ酸系の界面活性剤が使われているシャンプーには、肌との相性が良い特徴があります。

頭皮への刺激が少ないながらも適切な洗浄力を持っているためです。

以前は頭皮の汚れが抜け毛を加速させると言われていました。

しかし現在では特別不潔にしていない限り、汚れが原因で薄毛になることは少ないと考えられています

育毛シャンプーには、髪の成長や頭皮環境の整備をサポートする成分が含まれています。


髪の成長や頭皮環境の整備をサポートする成分

髪の成長や頭皮環境の整備をサポートする成分

セイヨウアカマツ珠果エキス

たとえばセイヨウアカマツ珠果エキスには、頭皮の血行を促進したり充血を緩和したりする働きがあります。

頭皮の血行が良くなると毛根に運ばれる栄養分も多くなるため、育毛につながります。

また充血緩和作用で炎症や湿疹、赤みを抑えて頭皮環境を良くする効果も期待できます。


オタネニンジン根エキス

オタネニンジン根エキス(コウライニンジン)が含まれる育毛シャンプーもあります。

オタネニンジン根エキスに多く含まれている成分「ジンセノサイド」には、血行促進や抗酸化作用があります。

抗酸化作用は頭皮の酸化を防いでくれるため、頭皮の老化を予防し健康的な育毛環境を整えることができます。


ローズマリーエキス

ローズマリーエキスは抗酸化作用の他、消炎・抗菌作用もあります。

頭皮の炎症やかゆみ、フケを防ぐ効果が期待できます。

炎症やフケは頭皮環境を悪化させ育毛を妨害するため、頭皮トラブルの解消は育毛につながります。


保湿効果のある成分

これらの成分の他に、ホホバオイルやアロエエキス、馬油など保湿効果のある成分が含まれる育毛シャンプーもあります。

保湿は髪だけでなく頭皮にも重要だからです。

乾燥した頭皮はバリア機能が弱くなり、紫外線など外部からの攻撃で傷つきやすくなります。

傷ついた頭皮は炎症や赤みを発生させるため、育毛の妨げになります

特にホホバオイルは天然の成分で安全性も高く、頭皮にも馴染みやすいです。

保湿以外にもアンチエイジング効果が期待でき、硬くなった頭皮を柔らかくしたり、毛穴に詰まった汚れを効果的に排出する効果も期待できます。


育毛シャンプーに効果はある?効果のないシャンプーの特徴

育毛シャンプーに効果はある?効果のないシャンプーの特徴

育毛シャンプーには効果が期待できるものと効果のないもの、さらに育毛に逆効果なものがあります。


効果が期待できる育毛シャンプーの特徴

育毛効果を出すためには、配合されている成分をよく見る必要があります。

アミノ酸系シャンプーに配合されている成分には、グルタミン酸やメチルアラニン、グリシン、サルコシンなどがあります。

これらの成分名が書かれているシャンプーは育毛に効果的と言えます。

甘草エキスやグリチルリチン酸ジカリウムが配合されている育毛シャンプーも効果的です。

グリチルリチン酸には、抗アレルギー作用や鎮痛作用、解毒作用など様々な効果が期待できます。

特に皮脂の分泌量が多いかたは、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります

雑菌の繁殖は脂漏性皮膚炎や炎症、フケの発生など、頭皮環境の悪化につながります。

そのため、グリチルリチン酸の働きでこれらの症状を抑えることは育毛に効果的です。

またグリチルリチン酸は漢方薬にも使用されている成分なので、副作用が出る心配もほとんどありません

AGAの原因になる5αリダクターゼをブロックする効果が期待できるノコギリヤシも、育毛に効果的と言えます。

ただし現在はノコギリヤシの育毛効果に関しては研究段階のため、抜け毛予防や育毛効果には個人差があるという認識でいたほうが良いです。


効果のない育毛シャンプーの特徴

効果のない育毛シャンプーの特徴

アミノ酸系以外のシャンプーには注意する必要があります

髪や頭皮に悪影響を及ぼす恐れのある成分が配合されている可能性があるためです。

たとえばラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムは洗浄力の強力な界面活性剤です。

アミノ酸系シャンプーに比べると洗い上がりがサッパリしますが、それは頭皮に必要な皮脂も落としてしまうためです。

洗浄力が強いと頭皮の乾燥が進みバリア機能が低下してしまうため、育毛に効果的ではありません。

危険な成分にはシリコンや着色料などもあります。

これらの添加物が配合されていないシャンプーのほうが髪や頭皮には優しいです。

育毛シャンプーの中には、独自で開発した成分を配合しているものもあります。

しかし医学的に効果が証明されていないものがほとんどです。

そのため判断材料となりません。


まとめ

育毛シャンプーに効果はある?効果のないシャンプーの特徴のまとめ

育毛シャンプーに配合されている成分と育毛に有効な成分、効果のあるシャンプーと効果のないシャンプーの特徴について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 育毛に有効なシャンプーは「アミノ酸系シャンプー」が最適
  • グリチルリチン酸2kジカリウムは頭皮環境を整える多くの働きがある成分
  • 洗浄力が強いラウレス硫酸ナトリウムやシリコン、着色料などの添加物が含まれていないシャンプーが好ましい

育毛シャンプーには多くの種類が存在します。

中には発毛効果をうたっているものもありますが、シャンプーでは発毛はできません

育毛シャンプーの役割は頭皮環境を整備して育毛につなげることです。

そのためには洗浄力の強すぎないアミノ酸系シャンプーを選び、さらにグリチルリチン酸ジカリウムなど、頭皮環境の整備に有効な成分が配合されているものがおすすめです。