AGA治療を始めたけど、なかなか効果があらわれないと心配になっている人も多いと思います。

AGA治療薬が効かないという場合はあるのでしょうか、また効かない理由はどのような事なのでしょうか。

今回はAGA治療薬が効かない人の特徴や効果がない理由についてご紹介します。

AGA治療薬が効かない人の特徴や効果がない理由

脱毛の原因がAGAではない

AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼ酵素と結合してDHT(ジヒドロテストステロン)に変化することが要因とされています。

男性の脱毛症は全てAGAのイメージがありますが、場合により異なります。

ストレスの増加による影響で起きる円形脱毛症や、頭皮の環境が悪化することで薄毛の症状が起きるケースもあります。

特に有名なのが、脂漏性脱毛症と呼ばれる皮膚炎です。

皮脂の分泌量が急激に増えることで毛穴がふさがれてしまい、発毛サイクルが乱れる症状です。

もし頭皮が脂っぽいなどの変化が気になる場合は、皮膚科に行くことをおすすめします。


症状が進行しすぎている

AGA(男性型脱毛症)の治療は、症状が軽度なうちに対処するほど効果があります。

AGAの症状を放置したままにすると、頭皮にある毛包細胞と呼ばれる髪の毛を作る細胞の働きが弱くなってしまいます。

頭頂部に毛が残っていないほど症状が進めば、毛包細胞の働きが止まってしまっているかもしれません。

このような進行度の症状は、投薬治療のみの対処では効果が出る可能性が低いです。

かかりつけの医師と相談の上、より効果的なメソセラピーや自毛植毛などの治療法を取り入れることをおすすめします。


生活習慣が乱れている

症状が軽度なのにも関わらず、投薬治療の効果が現れない場合は生活習慣を見直してみると良いかもしれません。

アルコールを毎日飲みすぎると、体内で分解するために発毛に大切な亜鉛が使われてしまいます。

タバコを吸いすぎると、体内のビタミンCが大量に消費されるため、コラーゲン生成が行われず頭皮や毛髪が弱くなる可能性があります。

休肝日を作ったり、代用タバコに切り替えるなど徐々にペースを減らすと良いでしょう。

さらにデスクワークなどで毎日座りっぱなしの人は、運動不足になり血行不良になる恐れがあります。

毎日少しでも歩くようにすると、頭皮環境を保つ面でも良い影響があります。


プロペシアやミノキシジルが効かない人が取るべき対策

プロペシアが効かない場合

AGA治療で広く取り入れられているプロペシアですが、半年以上服用しても症状改善の効果が得られない場合、治療法が合ってない可能性があります。

同じAGAでも場所によって作用している成分が異なります。

頭頂部の薄毛は2型の5aリダクターゼ酵素が深く関係しおり、プロペシアの主成分のフィナステリドはこの部分の症状を抑えることができます。

ところが、他の型のリダクターゼには効果がないため頭頂部以外のAGAの症状の治療には向きません。

特に生え際や前頭部の脱毛症は1型の5aリダクターゼ酵素が作用しているため、プロペシアでは症状が改善しにくいようです。

前頭部の薄毛が気になる人やプロペシアの服用で効果が感じられなかった人は、1型5αリダクターゼ酵素を抑制してくれる、デュタステリド配合の医薬品を使用すると良いでしょう。

デュタステリドは、近年認可されたばかりのザガーロに配合されています。

アメリカでは認可されていない成分のため、処方の前にはかかりつけのクリニックで、再度体質検査と問診をしてもらうのがおすすめです。


ミノキシジルが効かない場合

ミノキシジルは元々高血圧患者のための降圧剤用に開発されました。

利用しているうちに多毛の症状が出る人が続出したため、研究が進められた現在ではAGA治療薬として利用されています。

血行促進効果のあるミノキシジルは、頭皮や毛母細胞周辺の毛細血管を活発化させることで、発毛に必要な栄養素を届けることができます。

ミノキシジルを使用しても効果が得られない場合、食生活の見直しが必要です。

インスタント食品やジャンクフードばかり食べると、皮脂の分泌が増えたり血管が詰まりやすくなったりします。

特にミノキシジルの外用薬は、頭皮環境により効果が左右されやすいため注意が必要です。

ミノキシジルタブレットを服用しても症状が改善されない場合は、医師に相談して含有量の高いものを一定期間以上服用してみましょう。

脱毛症の原因がAGAでない場合や、症状が進行しすぎている場合も投薬治療では症状が改善が見られないため、他の治療薬に切り換えると良いでしょう。


まとめ

AGA治療薬が効かない人の特徴や効果がない理由について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 円形脱毛症や脂漏性脱毛症などの皮膚炎の場合はAGA治療薬は効果がない
  • AGA症状が進行して毛包細胞の働きが止まってしまっている場合もAGA治療薬は効果がない
  • 生活習慣や食生活の見直しにより治療効果が見えてくる場合がある

AGA治療薬は皮膚疾患の場合には回復が見込めないため、頭皮の状態を確認して一度皮膚科を受診してみるとよいでしょう。

また、AGA症状が進行してしまっている場合には、内服薬では効果が見られない場合が多いため、別の治療法を検討した方がよいでしょう。

まずは、生活習慣や食生活を見直して、規則正しい生活を送ることが一番の早道かもしれません。