現在多くの種類の育毛剤が販売されていますが、添加物や副作用のリスクがあるものは少なくありません。そのため、自分で天然の原料を使った育毛剤を作りたいかたは多いです。
ここでは育毛剤を自作する方法や、自作の育毛剤を使用する際の注意点について解説していきます。
育毛剤を自作することはできる?自作する方法
身近にある材料を使って、自然由来の育毛剤を自作することができます。
育毛成分が含まれる原料には、アロエやみかんがあります。
アロエを使用した育毛剤の作り方
まず材料となるアロエの葉とホワイトリカー、それらを入れる容器を準備します。容器は密閉できるものが良いです。
1回に使用するアロエの量は、短期間で使い切れる3葉程度がおすすめです。防腐剤や保存料を入れないことから、何か月も保存できないためです。
次に準備したアロエの葉を1~2cm間隔で切り、陰干しします。乾燥させることで成分がしっかりホワイトリカーに染み出すためです。
また日向で干すと育毛に有効な成分が逃げてしまうため、必ず陰干しをします。3日ほど陰干ししたアロエを煮沸消毒した容器に入れます。そしてホワイトリカーを注ぎます。
アロエとホワイトリカーの割合は、ホワイトリカーの量がアロエの3~4倍になるようにします。
容器を密閉して冷蔵庫で1か月保存すると、育毛剤が完成します。
市販の育毛剤の成分表に「アロエエキス」と記載されているように、アロエは育毛に効果的な働きをします。
健康的な髪を育てるための血流改善作用や保湿作用、抗炎症作用などです。そのため、頭皮の乾燥や炎症による抜け毛で悩んでいるかたにおすすめの自作育毛剤です。
みかんを使用した育毛剤の作り方
準備するものはみかんの皮とホワイトリカー、そして容器です。使用するみかんの皮は5個分程度がおすすめです。
みかんの場合もアロエと同様に、3日間陰干ししたものを使います。容器に干したみかんとホワイトリカーを入れます。
ホワイトリカーの量は、みかんの3倍程度になるようにします。
この状態で冷蔵庫で1週間保存し、みかんの皮を取り出します。
その後1~2週間寝かせると、より効果的に使用することができます。
みかんを使用している市販の育毛剤に「柑気楼」があるように、みかんには育毛に有効な成分が数多く配合されています。
男性ホルモンの抑制や血流改善、保湿などの効果が期待できます。そのためAGAによる薄毛対策や、血行不良による薄毛で悩んでいるかたにおすすめの育毛剤です。
自作の育毛剤を使用する際の注意点
自作の育毛剤を使用する際には、肌に合うかどうか確認することや使用期限、使い方に注意する必要があります。
育毛剤が肌に合うかどうか
防腐剤などの添加物が入っていない天然の育毛剤でも、使用する原料が肌に合わなければ、頭皮環境が悪化してしまいます。
頭皮環境が悪化すると、髪が根付かずに抜け毛が増えてしまうケースもあります。そのため、使用する前に必ずパッチテストを行います。
やり方は、まず反応がわかりやすい二の腕の内側などに自作した育毛剤を塗布します。大量に塗る必要はなく、100円玉大の範囲で十分です。
次に塗布した状態で1日待ちます。1日経ったら皮膚に異常がないか確認します。
特に反応が出ていなければ、頭皮に塗布しても問題ないと判断できます。
しかし炎症やかゆみが出た場合は肌に合わないと判断できるため、使用を控えることをおすすめします。
育毛剤の使用期限
自作の育毛剤は防腐剤や保存料が入っていないため、長期間保存できません。また作る過程や使っているうちに雑菌が入る恐れもあります。
そのため、育毛剤を使用できる状態になってから2週間以内に使い切ることが大切です。
1か月以上経過した育毛剤は腐っている可能性があります。それを使用すると、頭皮環境が悪化して抜け毛を増やす恐れが出てきます。
そのため作った日付や使用期限を記したラベルを容器に貼るなどして、しっかり管理することが大切です。
また容器は密閉できるものを使用し、冷蔵庫で保存することで雑菌の繁殖を防ぐことができます。
育毛剤の使い方
自作した育毛剤を使う際は、別の容器に小分けして使用することをおすすめします。できるだけ雑菌が入り込まないようにするためです。
元の容器に手を入れたり容器から直接頭皮に塗布したりすると、手や髪についた雑菌が入り込みやすくなります。
そのため、容量が小さく使いやすいスプレータイプの容器に少しずつ移し替えて使用することをおすすめします。移し替える際はスポイトを使用すると便利です。
育毛剤はシャンプー後の雑菌が少ない状態の頭皮に使用します。育毛剤を気になる部分を中心に塗布した後、頭皮をマッサージします。
そうすることで育毛剤の成分が頭皮によくなじみ、さらに血行を良くすることができます。
またシャンプー時に毛穴の皮脂よごれをしっかり落としておくことで、育毛剤の浸透を良くすることができます。
ただし洗浄力の強い高級アルコール系や石油系の洗浄成分が入っているシャンプーは頭皮にダメージを与えるため、使用しないことをおすすめします。
適度の洗浄力がありダメージの少ない洗浄成分はアミノ酸系です。
皮脂の分泌量が多い場合は、シャンプーやその前に行う予洗いで毛穴に詰まった皮脂を絞り出すように揉み出しながら洗うことが大切です。
またシャンプー後、頭皮に湿り気が少し残っている状態のほうが育毛剤の浸透は良くなります。そのため、ドライヤーで乾かし過ぎないことも大切です。
まとめ
育毛剤を自作する方法や、自作の育毛剤を使用する際の注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- アロエやみかんなどの材料を使って自作の育毛剤を作ることができる
- 自作の育毛剤は防腐剤が入っていないため、使用できる状態になってから2週間以内に使い切る必要がある
- 使用前に肌に合うかどうか確認するためパッチテストを行うことが大切
アロエやみかんなどの天然の原料を使用して自作の育毛剤を作ることができます。
オーガニックのメリットは大きいですが、使用期限が短い、雑菌が入りやすいなどのデメリットもあります。
そのため、育毛剤が使用できる状態になってから2週間以内に使い切ることが重要です。
またオーガニック素材でも肌に合わないことがあるため、使用前にはパッチテストを行うことも大切です。