フケが多くできてしまうような頭皮環境は、薄毛を招きます。
ここではフケを2種類に分類し、なぜフケが出るのか、それがなぜ薄毛に繋がるのか、そしてその対策について見ていきたいと思います。
フケが多い人は薄毛になりやすい?
フケが多い人は薄毛になりやすい傾向があります。頭皮の状態が悪いと薄毛の原因となりますが、実はフケも頭皮の悪化に比例して増えていきます。
フケが多くなることで頭皮が「このままでは薄毛になる」と警告を発しているのです。
二種類のフケ
フケには大きく分けて「脂性フケ」と「乾性フケ」の2種類があり、それぞれの発生原因を調べて対策を施すことで予防することができます。
脂性フケとは
脂性フケは脂質の多いネトネトとしたフケです。
皮脂が過剰に頭皮へ分泌されていると、皮脂に発生する癜風(でんぷう)菌が繁殖して、脂性フケに変化し、毛穴を詰まらせたり頭皮を炎症させます。
そうすると髪の毛に充分な栄養が行かず、薄毛の原因になります。
脂性フケの予防として、まず食生活を見直しましょう。カロリーの高い食事は皮脂の分泌が増えてしまいます。
カロリーをきちんと計算し、脂肪分を摂りすぎないよう、栄養バランスの良い食生活を心掛けて下さい。
次に、頭皮の洗い方です。脂性フケを予防するためには、髪の毛ではなく頭皮を、爪を使わず丁寧に洗うことで皮脂を上手く洗い流すことが必要です。
乾性フケとは
乾性フケはパラパラとしており、細かく軽いのが特徴です。
このフケは頭皮の皮脂が不足し、乾燥し過ぎることで発生します。
頭皮は乾燥し過ぎると弱くなり、刺激や紫外線等からダメージを受けてしまいます。
乾性フケは痒みも発生させるので、掻くことで更に頭皮を痛めてしまい、薄毛の原因になります。
乾性フケの予防としてまず、頭皮の頑固な皮脂を落とす!等と銘打ったシャンプーをお使いの方は、シャンプーを見直す必要があります。
洗浄力の強いシャンプーを使うと、体質によっては頭皮の皮脂を落とし過ぎてしまい、乾燥の原因となってしまいます。
やさしめのシャンプーに変え、ゆっくりと洗髪を行うことでフケの発生が止まるでしょう。
また、頭皮を乾燥させないようにするには、普段の生活スペースが乾燥していてはいけません。加湿器を置く等して快適な湿度を保つことも重要です。
頭皮にフケができる理由
衣類が汚れたり、不潔に見られたりと全く良いところのない「フケ」ですが、いったいできる理由は何なのでしょうか。しっかり理由を把握・改善して、フケの量を減らしましょう。
フケとは、頭皮が新しく生まれ変わる際に必ずできる、頭皮表面の古くなった角質が剥がれたものです。
フケができる事自体は全く問題ありません。頭皮が正常な状態であれば毎日の洗髪で流れ落ちたり、目に触れない内になくなる微細なものだからです。
ですが、フケは頭皮環境が悪化することで増えていきます。頭皮の状態が悪くなっているサインなのです。
そのまま放置しておくと薄毛の原因になりますので、日頃から注意して観察しておく必要があります。
フケで薄毛になりそうな人ができる対策
フケが出る主な原因は頭皮環境の悪化です。そうなると薄毛になるリスクも上がってしまいます。
必要な対策は頭皮環境を正常化させることで、「頭皮が乾燥している人」と「皮脂の分泌が過剰な人」でそれぞれ対策が違ってきます。
頭皮が乾燥している人の場合
頭皮が乾燥している場合は頭皮が剥がれ落ちてフケが出やすくなります。細かくサラサラした状態が特徴です。
乾燥状態では肌の保護に必要な皮脂が確保できていないため、肌バリアが弱まりフケ以外にも色々なトラブルが発生しやすくなります。
シャンプーの種類や頻度、栄養状態、季節の変化、カラー剤などによって頭皮の乾燥は起きてしまいます。
シャンプーの種類と頻度の見直し
例えば乾燥肌の人が洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと、皮脂が過剰に取り除かれてさらに頭皮環境が悪化してしまいます。
ですからアミノ酸シャンプーなど洗浄力の強すぎないものを使用する必要があります。
シャンプーのしすぎも乾燥肌には良くないため、頻度を減らすことも対策になります。
夏はフケが出ないのに冬になるとフケや痒みが酷くなる人は、季節によってシャンプーを変えるといいです。
カラーやパーマのダメージ
カラーやパーマなども頭皮にダメージを与えてしまいます。
そのため頻繁に行っている人は回数を減らすなどして、よりダメージの少ないやり方に変える必要があります。カラーなどの薬剤に詳しい美容師に相談するのがベストです。
栄養バランスを見直す
食事の栄養バランスが悪いために頭皮が乾燥することもあります。特にダイエット中は肌の状態が悪化しやすいです。
栄養バランスを取るためにはビタミン類を多く含むレバーや緑黄色野菜をはじめ、ミネラル分もしっかり補うことが大切です。
皮脂の分泌が過剰な人の場合
皮脂の分泌が過剰な場合もフケが出やすくなります。ベタベタしたフケが特徴です。
頭皮の皮脂が多くなりすぎると毛穴に皮脂が詰まって髪の成長を阻害します。また頭皮に存在するマラセチア真菌が増殖してしまいます。
すると頭皮が炎症を起こしてフケが出やすくなり、痒みや血行の悪化につながります。
血流が悪くなると薄毛に直結するため洗髪で頭皮環境を整えることが重要です。
シャンプーと、すすぎの方法
シャンプーをしても頭皮に皮脂が残っている場合は、洗い方が良くないことが多いです。
そのため毛穴の皮脂汚れを落として頭皮の血行を良くする洗い方をする必要があります。
シャンプーの前の素洗いの段階で頭皮をマッサージしながら洗髪すると、その後のシャンプーの洗浄効果が上がります。
そしてすすぎにも十分な時間をかけましょう。普段のすすぎの2倍時間をかけると、毛穴の皮脂と残ったシャンプー剤をしっかり落とすことができます。
食生活の見直し
皮脂の過剰分泌が食事にある場合は、食生活を見直すことも大切です。
特に脂っこいものを多く食べている場合は、できるだけあっさりしたものに変える必要があります。
まとめ
フケと薄毛の関係について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- フケには脂性のものと乾性のものがある
- フケができることは悪いことではないが、多すぎるのは頭皮環境が悪いことのサインである
- 対策はシャンプーの仕方や食生活を見直すこと
日々のシャンプーやカラーやパーマ、そして食生活のアンバランスが原因でフケが増え、それが薄毛につながります。
フケが多いと感じる方は薄毛になる一歩手前です。早めに対策をして薄毛にならないよう注意しましょう。