育毛剤はシャンプー後に使用することが一般的です。
しかしドライヤーを使ってどの程度乾かせばよいのか、わからないかたも少なくありません。
ここでは、育毛剤を使用する時にドライヤーをするタイミングや毛髪に悪いドライヤーの使い方、育毛したいかた向けのドライヤーの選び方について解説していきます。
育毛剤を使用する時にドライヤーをするタイミング
育毛剤を使用する時にドライヤーをするタイミングは、タオルドライ後がおすすめです。
成分を効率よく吸収させる、雑菌の繁殖を抑える、髪をセットしやすくすることが理由です。
成分を効率よく吸収させる
髪が濡れた状態で育毛剤を使用すると、頭皮につけたつもりが髪に吸い取られることがあります。
そのため、有効成分を効率よく頭皮に吸収させることができなくなる恐れがあります。
このようなやり方を続けていると、抜け毛対策が十分できずに薄毛が進行したり、育毛剤をつける量が増えて出費が増えたりする可能性があります。
ただし、ドライヤーを使って乾かしすぎることもデメリットが発生します。
特に頭皮に温風を当て続けると、頭皮が過剰に乾燥します。
その結果、頭皮環境が悪化したり、育毛剤の吸収を阻害したりする結果になる危険性があります。
そのため、乾かす際は髪の中ほどから毛先にかけて温風を当てることをおすすめします。
育毛剤の種類によっては、頭皮に水分が残っている状態で使用したほうが有効成分を効率的に吸収させることができるものもあります。
育毛剤の使い方にドライヤーの前に育毛剤を使用する旨の指示が書いてある場合は、従うことが大切です。
雑菌の繁殖を抑える
髪や頭皮が濡れた状態を放置すると、雑菌が繁殖する恐れがあります。
頭皮の雑菌が増えると炎症やフケなどの頭皮トラブルを招き、抜け毛を増やす危険性が出てきます。
そのため雑菌の繁殖を抑える目的でも、ドライヤーは育毛剤の前に使うことをおすすめします。
また髪が短いかたの中には、自然乾燥をしてある程度乾いたら育毛剤をつけ、さらにそのまま就寝するケースもあります。
しかし自然乾燥はもちろん、髪や頭皮が濡れたままで寝てしまうと、頭皮と枕の雑菌が増えることになるため、必ずドライヤーをかけてから床につくことが大切です。
髪をセットしやすくする
くせ毛のかたに多いですが、髪が濡れた状態を放置すると髪が広がってまとまりにくくなることがあります。
タオルドライ後すぐにドライヤーをかけると、髪の広がりを抑えることができ、セットもしやすくなります。
毛髪に悪いドライヤーの使い方
毛髪に悪いドライヤーの使い方には、長時間温風を当てる、頭皮を中心に乾かす、ドライヤーと頭皮を近付けすぎる、などがあります。
長時間温風を当てる
ドライヤーの温風を長時間当て続けることで、頭皮が過剰に乾燥したり髪へのダメージ大きくなったりします。
その結果、頭皮バリアの低下や乾燥によるフケの発生、湿疹などの頭皮トラブルが発生する恐れがあります。
また髪の広がりやツヤ不足、うねりなども招いてしまいます。
そのため、ドライヤーを長時間使わないことが大切です。
ショートヘアやミディアムヘアの場合は5分以内、ロングヘアでも10分以内が目安です。
長時間温風を当てる必要がないように、タオルドライをしっかり行うことも重要です。
シャンプー後の髪は痛みやすいため、タオルでごしごしこするのではなく、頭皮や髪を叩くようにして水分を取ります。
頭頂部の頭皮からはじめて毛先に向かってタオルドライを行うと、効率よく乾かすことができます。
温風対策で、低温仕様のドライヤーを使うこともおすすめです。
頭皮を中心に乾かす
頭皮を中心にドライヤーを当てて乾かすことも、頭皮の乾燥を招きます。
頭皮を乾燥させすぎないためには、髪の中ほどを中心に温風を当てることが大切です。
そうすることで、頭皮と髪全体を均一に乾かすことができます。
髪のキューティクルは、毛根から毛先に向かってうろこのような形になっています。
その流れに沿ってドライヤーの温風を根元から毛先に当てると、髪を傷めずにうるおいやツヤをキープすることができます。
髪に対して30度程度の角度で上からドライヤーをかけるとやりやすいです。
ドライヤーと頭皮を近付けすぎる
ドライヤーを近付けすぎると、頭皮の乾燥はもちろん頭皮と髪のやけどを招きます。
頭皮のやけどは温度を感じるためわかりやすいですが、髪の場合は気づきにくいです。
髪がやけどを起こすとキューティクルが乱れたりツヤがなくなったりします。
そのため、20cmは離してドライヤーを当てることをおすすめします。
ドライヤーで髪と頭皮を完全に乾燥させるのではなく、適度なうるおいを残すことが理想です。
育毛したい人向けのドライヤーの選び方とおすすめ
育毛したいかた向けのドライヤーの選び方
育毛したいかた向けのドライヤーは、スカルプ機能がある、頭皮ケア機能がある、風量が多い、で選ぶことをおすすめします。
スカルプ機能がある
温風の温度が高いと、やけどやタンパク質の変性を招きます。
スカルプ機能が備わっているドライヤーは、一般的なドライヤーよりも低い60℃程度の温風を出すことができます。
低めの温度で乾かすことで、髪や頭皮へのダメージも少なくなります。
頭皮ケア機能がある
頭皮ケア機能がついているドライヤーは、頭皮環境の整備をサポートしてくれるメリットがあります。
頭皮ケアの種類は商品によって異なりますが、中にはマッサージ機能がついているものもあります。
風量が多い
風量が多いと乾きやすいです。
ドライヤーの温風を髪と頭皮に長時間当てることは、ダメージを蓄積させることになり、育毛環境が損なわれます。
そのため、時間短縮になる強い風を出せるモデルはたいへんおすすめです。
育毛したいかた向けのおすすめのドライヤー
育毛したいかた向けのおすすめのドライヤーには次のようなものがあります。
シャープ・プラズマクラスタースカルプエステ
プラズマクラスタースカルプエステは、頭皮ケアを重視したいかたにおすすめのドライヤーです。
髪を乾かすだけでなく「かっさ」を取り付けることで、頭皮マッサージをしながらうるおいを与える高濃度プラズマクラスターイオンを頭皮に届けることができます。
頭皮や髪の根元がうるおっていると、肌バリア機能が向上し頭皮トラブルが起きにくくなります。また髪のボリュームもアップしやすくなります。
プラズマクラスタースカルプエステには他にも、温風の熱を抑える機能や頭皮や髪の温度を感知して温風の温度を自動調節する機能なども備わっているため、育毛環境を整えやすいドライヤーです。
パナソニック・ナノケア
パナソニックのナノケアは、たっぷりのマイナスイオンを髪や頭皮に与えることができる人気のドライヤーです。
ドライヤーをかけることで、しっとりとツヤのある髪に仕上げることができます。風量も多いため、ドライヤーをかける時間も長くありません。
また低温の温風を出すスカルプモードや、頭皮のうるおいをキープできるスキンモードの機能も備わっています。
ダイソン・スーパーソニック
ダイソンのスーパーソニックは、他のドライヤーでは真似できない風量を実現したドライヤーです。
毎秒20回もセンサーで温度を計測する機能もついているため、髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えることができます。
スタイリングに便利な付属品もあり、ツヤのある髪に仕上げることができます。
値段は4万円ほどしますが、性能の高さから人気のドライヤーです。
まとめ
育毛剤を使用する時にドライヤーをするタイミングや毛髪に悪いドライヤーの使い方、育毛したいかた向けのドライヤーの選び方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 育毛剤を使用する時にドライヤーをするタイミングは、タオルドライ後がおすすめ
- 毛髪に悪いドライヤーの使い方には、長時間温風を当てる、頭皮を中心に乾かす、ドライヤーと頭皮を近付けすぎるなどがある
- 育毛したいかたは、シャープ・プラズマクラスタースカルプエステやパナソニック・ナノケアのようなヘアケアや頭皮ケアができるドライヤーがおすすめ
育毛剤の効果を高めるためには、タオルドライ後にドライヤーをかけることをおすすめします。
また現在は髪を乾かすだけでなく、育毛に便利な機能のついているドライヤーが販売されています。
シャープ・プラズマクラスタースカルプエステやパナソニック・ナノケアのように、低温で乾かすことができたり独自の頭皮ケア機能がついていたりするものがおすすめです。