抜け毛が気になりだした時、どんな対策をしたら良いのかわからないしとりあえず様子を見てみよう、と放置してしまうと、後々取り返しのつかないことになってしまう場合もあります。
ここではどんな対策を行えば良いのか、日々の生活で注意すること、気を付けたい抜け毛の種類について見ていきたいと思います。なるべく早めに対応することが重要です。
抜け毛が気になりだしたら始めたい薄毛対策
AGAクリニックに通う
薄毛対策に最も効果的なのは、AGAクリニックに行き専門医師の指示を仰ぐことです。
AGA(男性型脱毛症)や脂漏性脱毛症など、薄毛には様々な種類があり、種類によって対策方法が異なります。
間違った方法を取ってしまえば費用や時間を無駄にしてしまうことになります。
AGAの専門医師に相談することで、余計な手間や費用をかけずに効率的な薄毛治療を行うことが可能です。
薄毛治療薬の使用
フィナステリド錠やミノキシジルなどの薄毛治療薬は、個人でも購入することができます。
個人で購入する場合はインターネット通販や輸入代行を利用しましょう。
ただし、皮膚の炎症やストレスによる脱毛は治療薬ではなかなか治せません。薄毛治療薬の使用は自分の薄毛の原因を突き止めてからにしましょう。
また、輸入代行で購入する場合、商品の中身が違うなどの詐欺に遭ってしまうこともあるので、充分に注意しましょう。
食生活の見直し
脂分中心の食生活を送っていると皮脂の分泌量が増え、毛穴の詰まりや炎症を引き起こします。
その結果、頭皮環境が悪化して髪の成長を阻害してしまうことにも繋がります。
抜け毛が気になり始めたら脂分を摂り過ぎないように注意し、ミネラルやたんぱく質、アミノ酸を食事に取り入れるようにしましょう。
睡眠の質を改善する
成長ホルモンは髪の成長にも必要です。薄毛が気になり始めたら、睡眠の質を改善して成長ホルモンの分泌を促進しましょう。
睡眠の質を上げるには、リラックスした状態で眠りに入ることが大切です。
就寝前にストレッチを行ったり、パソコンやスマートフォンなどの光を見ないようにすることで、身体をリラックスさせてから布団に入りましょう。
タバコをやめる
タバコには血流を悪化させる作用があります。髪は血液から送られる栄養を元に作られるので、タバコを吸っていると髪の成長が阻害されて抜け毛に繋がります。
フィナステリド錠やミノキシジルを使用しても、血流が悪ければ薄毛改善は難しくなります。
タバコをやめるのは非常に難しいことですが、薄毛を改善したいのであれば強い意志を持って禁煙を実行することが大切です。
抜け毛が増える理由と薄毛につながる抜け毛
抜け毛が増える理由
AGAによるヘアサイクルの短縮
AGA(男性型脱毛症)が発症すると、ヘアサイクル(髪の生え変わり周期)が短縮されます。
ヘアサイクルが短縮されると髪が成長途中で抜け落ちるようになるので、必然的に抜け毛の本数が増えていきます。
AGAは一度発症すると改善が難しい脱毛症なので、抜け毛が増え始めたらできるだけ早く対策を取ることが肝心です。
頭皮環境の悪化
頭皮環境が悪化すると炎症が起こり、その影響で抜け毛が増えます。
劣悪な頭皮環境は食生活やシャンプーの使い方などの生活習慣に起因するので、頭皮に負担を掛けないような生活をこころがけましょう。
ストレス性脱毛症
過度なストレスを受けることで、円形脱毛症などのストレス性脱毛症を発症する可能性があります。
ストレス性の抜け毛はストレス原因を改善すれば減少する傾向にあるので、できるだけストレスレスな生活を送れるように環境を改善しましょう。
薄毛につながる抜け毛
抜け毛が細く短い
抜け毛が細く短い場合、AGAによるヘアサイクルの短縮で髪が充分に成長しないまま抜け落ちてしまった可能性があります。
1本や2本であれば気にする必要はありませんが、抜け毛のほとんどが細く短い場合はAGAの影響が考えられます。
なお、正常な抜け毛の本数は1日に50~100本程度ですが、秋などの抜け毛が多い時期は200~300本まで増えることもあるので、抜け毛の本数が一時的に増えたからといってAGAであるとは限りません。
毛根が細く黒い
正常な抜け毛の毛根は球体の形をしていますが、AGAの影響を受けると細い毛根の抜け毛が増えます。
また、完全に成長し切った髪の毛の毛根は色素が抜けるため白色をしていますが、AGAによってサイクルが乱れると成長途中で抜けてしまうので、抜け毛の毛根も黒いまま残ります。
そのため、抜け毛の毛根が細く黒い場合は、AGAが発症している疑いがあります。
産毛が抜ける
抜け毛の中に産毛が増えてきたら、薄毛が進行している証拠です。薄毛治療薬やAGAクリニックを利用して、できるだけ早めに薄毛治療を開始しましょう。
抜け毛が増える生活習慣、減る習慣
抜け毛が増える習慣
過度な飲酒
過度な飲酒は肝臓に負担をかけ、肝機能の低下を引き起こします。
髪に必要なたんぱく質「ケラチン」は肝臓で合成されるので、肝機能が低下すると髪も徐々に弱々しくなります。
できるだけ毎日の飲酒は避け、飲み過ぎには充分注意しましょう。
タバコを吸う
タバコの主成分「ニコチン」には、血管を収縮させて血流の悪化を招きます。
髪は血液からの栄養で成長するので、血流が悪化すれば髪の栄養不足となり、抜け毛につながります。
また、飲酒と同様にタバコも肝臓に負担をかけるので、ケラチンの合成量の減少を引き起こす可能性もあります。
タバコは髪にとって百害あって一利なしですので、強い意志を持って禁煙を継続することが大切です。
睡眠不足
睡眠不足になると髪の成長に必要なホルモン「成長ホルモン」の分泌量が減少します。
また、ストレスの原因にもなるのでストレス性の脱毛症に繋がることもあります。
抜け毛が気になり始めたら充分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。
脂分の摂り過ぎ
脂分の多い食事ばかりだと頭皮の皮脂の分泌量が増え、皮脂による毛穴の詰まりや脂漏性脱毛症を発症することがあります。
抜け毛が減る習慣
質の良い睡眠を取る
質の良い睡眠を心がけることで成長ホルモンの分泌量が増加します。
睡眠の質を上げるためには、交感神経が優位になったリラックス状態で就寝することが大切です。
就寝前にストレッチをしたり、パソコンやスマートフォンの光を見ないようにすることで、リラックス状態で眠りに入ることができます。
ミネラルやたんぱく質、アミノ酸を摂る
ミネラルやたんぱく質、アミノ酸の3つはケラチンを合成するために必要な栄養素です。
上記3つの栄養素は髪の成長に必要な栄養素の中でも重要な役割を担っているので、食事やサプリメントで意識的に摂取するようにしましょう。
ミネラル、たんぱく質、アミノ酸を摂取しやすい食べ物には以下があります。
ミネラル・・・牡蠣、牛肉、レバーなど
たんぱく質・・・牛肉、鶏肉、卵など
アミノ酸・・・レバー、マグロ、卵など
まとめ
薄毛が気になり始めた時の薄毛対策について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- 薄毛対策にはクリニック受診や薬を使用するほかに、食事や睡眠の質を上げることや喫煙をやめることがある。
- 抜け毛の理由はAGAである場合と、頭皮環境が悪化している場合、ストレス性の脱毛症である場合がある。
- 抜ける毛が、短く細い毛や産毛、毛根が細い場合はAGAの可能性が高い。
AGAによる抜け毛の可能性がある場合、なるべく早めに治療や対策をすることが重要です。
薄毛がどんどん進行してしまう前に、生活習慣や喫煙など毎日の生活を見直し、薄毛対策をしっかり行っていきましょう。