わさびは薄毛に効果があるか？逆効果か？

わさびに含まれるポリフェノールや辛味成分である6－MSITCが、薄毛対策に効果があると研究によってわかりました。

どんなわさびを選べば良いか、より効果を大きくする食べ方についても見ていきたいと思います。

イソナポリンというポリフェノールが発毛を促す

2017年5月、新聞各紙で「わさびに育毛効果がある」と驚きのニュースが掲載されました。

名古屋に本社を構える金印が長年の研究によりメカニズムを解明したのです。

発毛サイクルをつかさどる毛乳頭細胞に、わさびに含まれる「イソナポリン」と呼ばれるポリフェノールを加えた場合、細胞の活性化が確認されました。

なんと薄毛治療に使われる薬品であるミノキシジルの3倍もの活動の度合いを見せ、研究に携わる人々を驚かせました。

さらに辛味成分の一種の6－MSITCを毛根細胞に投与した実験でも、同様の効果が確認されました。

毛細血管を作るためのタンパク質が増加することも分かり、今後のAGA治療への応用が期待されます。

わさびの成分が薄毛対策に効果的だからと言って、スーパーに売っているわさびチューブを毎日食べればいい訳ではありません。

というのも、薄毛に効果があるのは日本原産の「本わさび」だからです。

チューブに入って販売されているのは、西洋わさびと呼ばれるホースラディッシュを緑に着色したものなので、これでは効果が得られないそうです。

本わさびのチューブもあるので、成分表示を確認して下さい。

本わさびは大型スーパーや百貨店の青果コーナーに置いてあったり、産地の近い所では八百屋さんで販売されています。

最近ではインターネット通販で購入できるので、気になる人は試してみると良いでしょう。

本わさびは血行促進効果に優れていて、神経細胞の活性化や記憶力や学習能力が改善した研究結果もあります。

1日12グラム程度の本わさびを食べ続けることで、全身の細胞が活性化してがんや認知症の予防にもなるそうです。

さらに豆腐と本わさびを半年間食べ続けた人の75％に発毛効果が見られました。

本わさびは成長ホルモンのような働きをする、IGF－1という成長因子を増やしてくれます。

豆腐には女性ホルモンに似た大豆イソフラボンや、髪の毛の原料となるタンパク質やアミノ酸が入っているので、薄毛対策にベストな組み合わせなのです。

わさびの薄毛への効果について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

本わさびと豆腐の組み合わせはぜひ食卓に取り入れたいと思った方も多いのではないでしょうか。

薄毛対策として、さらに全身の血行促進など、嬉しい効果がたくさんあります。ぜひ試して実感してみてください。