AGA治療を調べていると、よく目にしてとても気になるのが副作用の情報です。
AGA治療を検討している人は、事前にAGA治療薬には どんな効果があり、副作用は具体的にどのようなものなのか知っておきたい人も多いと思います。
そこで今回は、AGA治療の副作用と副作用を避ける治療方法についてご紹介します。
AGA治療の副作用
フィナステリドを用いた治療の副作用
性欲減退
フィナステリドは男性ホルモンの働きを阻害することでAGAの進行を食い止める画期的な医薬成分です。
AGAの進行阻害には非常に効果的であり、フィナステリドを用いずに治療を行うAGAクリニックはありません。
しかし、男性ホルモンを抑制することは、男性の性機能に障害を与える可能性があることも覚えておかなければなりません。
フィナステリドによって起こる代表的な副作用には、性欲減退があります。
男性の性欲は男性ホルモンの働きによるところが大きいので、フィナステリドを服用すると性欲が弱まってしまいます。
夫婦やカップルにとって性欲減退は重大な問題となることもあるので、注意しましょう。
一般的に、フィナステリドの使用を中止すれば性欲減退は解消されます。
勃起不全
性欲減退と同じく、男性ホルモンが減ると勃起不全のリスクが高まります。
これも男女間の関係には重大な問題となり得ます。
性欲減退はフィナステリドの使用を中止すれば治ることが多いのですが、勃起不全は中止後も治らなかった報告もあります。
男性不妊
男性不妊とは精液内の精子量が減少してしまうことにより、女性との間で子どもができにくくなってしまう病気です。
精子を作るためには男性ホルモンが必要になるので、フィナステリドを服用していると精子量が減少することがあります。
子どもを望む男性は充分に注意しておきましょう。
肝機能障害
フィナステリドは服用後肝臓にて分解され、血流に乗って頭皮の毛根へ届けられますが、この分解時、肝臓には一定の負担がかかります。
1錠や2錠であれば問題はありませんが、AGA治療は数ヶ月~数年単位の時間がかかります。
その期間は毎日フィナステリドなどの医薬品を飲み続けるので、肝臓への負担は非常に大きくなります。
肝機能障害は自覚症状が少なく、気付く頃には進行してしまっていることが多い病気です。
AGA治療中は定期的に健康診断を受けるなど、体調管理には充分注意しておきましょう。
AGAは副作用なしで治療できる?
AGAの治療薬にはいくつかの種類がありますが、その多くは少なからず副作用のリスクが生じます。
そのため、AGAの治療を躊躇している方もいると思います。
AGAの治療薬として代表的な成分はミノキシジルとフィステナリドです。
まずは、この2つの成分の副作用について説明します。
ミノキシジル
血管を拡張し、血流を増進させることで髪の毛の成長を促す成分です。
医薬品ですので、効果も高く多くの種類の薄毛に対して発毛効果を発揮します。
しかし効果が高い反面、副作用も確認されています。
ミノキシジルの場合は低血圧、不整脈、性欲減退、肌荒れなどの副作用が生じる可能性があります。
最も多い症例が肌荒れで、ミノキシジルの影響が大きいとする研究結果も出ています。
一方低血圧や性欲減退は、使用した人の中にこのような症状を訴える人がいるものの、はっきりと副作用のメカニズムを解明できていません。
稀なケースですので、あまり心配する必要はありませんが、このような症状が起こることを頭に入れておくことが大切です。
フィステナリド
フィステナリドはAGAの原因である5α-リダクターゼの結合を妨げる効果があり、これによりAGAの治療を行うことができます。
しかし、男性ホルモンに直接働きかける成分のため、性欲減退や勃起不全などの副作用が生じる可能性があります。
副作用の頻度はおおよそ1.0%~2.0%で、100人中1~2人は副作用を発症すると言われています。
発症率は高くありませんが、副作用がないわけではありませんので、使用する際は注意が必要です。
AGAの治療はその他多くの薬でも行われていますが、現在医薬品として認められる育毛剤はミノキシジルとフィステナリドにとどまります。
そのため、AGAに効果があるとはっきり言える薬に、副作用のリスクがないとは言えません。
他の成分が含まれた育毛剤でも育毛効果を実感することができますが、ミノキシジルやフィステナリドと比較すると、その効果は小さくなります。
AGAは進行型の脱毛症のため、症状が進行すると回復させることは困難です。
症状を高確率で抑えたい場合は、副作用のリスクを理解した上で、ミノキシジルやフィステナリドなどの医薬品を使うことをおすすめします。
まとめ
AGA治療の副作用ついて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- フィナステリドを用いた治療の代表的な副作用は性欲減退
- ミノキシジルを用いた治療の代表的な副作用は肌荒れ
- 副作用の発症率は低く1.0%~2.0%程度
AGA治療の際は、AGAの進行阻害にとても効果的な、男性ホルモンの働きを阻害する働きをもつ「フィナステリド」を用いた治療を行います。
「フィナステリド」を服用すると性欲減退などの副作用が現われる場合がまれにあり、男女間の関係には重大な問題になる場合があるかもしれません。
しかし、薄毛の症状を高確率で抑えたい場合は、このような治療薬を使うしかないため、副作用のリスクを理解した上で、治療にあたってください。