薄毛治療で、最近AGA治療という言葉を目にする機会が多いですが、AGA治療といっても治療方法は、治療薬も1つではありません。
今回はAGA治療の種類と特徴についてご紹介します。
AGA治療方法の種類とそれぞれの特徴、流れ
投薬治療法
AGA治療の中でも最も一般的な方法が投薬治療です。
クリニックによって価格は変わりますがリーズナブルな値段ではじめることができるため、根強い人気を集めています。
まずは初回のカウンセリング時に、症状や体質を詳細に診断します。
それから利用者に最適な薬が処方されます。
薬の種類はクリニックよって異なり、複数の有効成分が配合されたクリニックオリジナルの治療薬も人気です。
コストを抑えたい人は、同等の効果をお得に試せるジェネリック医薬品も利用できます。
これらの内服薬と合わせて、頭皮に直接塗布するための外用薬も人気があります。
いずれも初期的な効果を実感するためには3か月、目に見えた効果を実感するためには半年ほど継続する必要があります。
注入療法
注入療法とはミノキシジルやプロペシアなどの有効成分をブレンドし、頭皮に直接注入する治療法です。
投薬治療と比べると一回あたりの料金が高いため、治療の初期段階で利用する人は少ないです。
AGAの症状が中期レベル程度まで進行している人が、医師と相談の上で注入療法に進みます。
最初の1か月は2週間に1度、2か月目以降は2、3か月に1度の頻度でメンテナンスを行うのが一般的です。
効果の持続期間が長く効果が高いことも特徴的で、投薬治療の場合2年から6年かかる症状改善が、注入療法を取り入れると12か月で済むデータもあります。
メソセラピーやHARG療法、ヘアマトリックスなどが代表的な注入療法です。
クリニックによって注射を用いるところ、痛みの少ない施術をするところなどがあるため好みや内容に合わせて選ぶと効果的です。
自毛植毛法
自毛植毛は健康な毛包細胞を薄毛の部分に移植する手術です。
高額な治療ではありますが、定着すれば半永久的に発毛が続きます。
施術を受ける前には医師とカウンセリングを重ねて、事前に本数やデザインを決めておきます。
当日は施術に平均で5時間ほどかかりますが、入院せずに日帰りで帰ることができます。
AGA治療薬の種類と特徴
プロペシア
プロペシアは、フィナステリドと呼ばれる有効成分が配合されている治療薬です。
フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑えることで、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されるのを未然に防ぎます。
元々は前立腺の治療のためにアメリカで開発されましたが、発毛する利用者が続出したため、現在では主に薄毛治療に使われています。
数多くのAGA専門外来で処方されているため、AGA治療薬の代表的な存在で有名です。
フィンペシア
インドで生まれたプロペシアのジェネリック製品です。
プロペシアと同じく、男性ホルモンがDHTに変化することを未然に防ぐフィナステリドが配合されています。
誕生した時は正式な許可を取っていませんでしたが、プロペシアの特許が切れてからは広く使用されています。
プロペシアと同等の効果が得られる上に値段が安いため、コストを抑えたい人や他の高額な治療と並行して行なっている人にも最適です。
ロゲイン
有効成分ミノキシジルを配合した、外用薬育毛剤です。
アメリカで開発された当時は高血圧を改善するための薬でした。
血行を良くすることで栄養や酸素が行き渡るため、ミノキシジルを服用していた人の中に発毛した人が次々と現れました。
この経緯もあり、現在では育毛剤として使われています。
日本では未認可の製品のため、個人輸入するか類似の製品を購入する必要があります。
市販されているものではリアップが国内で唯一ミノキシジルを配合しています。
AGA専門外来では、各クリニックオリジナルの外用薬も販売しています。
ザガーロ
2015年に認可されたばかりの新しい医薬品です。
ザガーロもプロペシアと同じく前立腺の治療薬として開発された経緯を持っており、この2つの治療薬はDHTが体内で合成されるのを防いでくれます。
プロペシアと異なるのは、ザガーロに含まれる有効成分はデュタステリドと呼ばれるものであることで、従来の治療薬よりも効果が高いそうです。
効果が強い分服用してはいけない人もいるため、医師とよく相談してから購入してください。
まとめ
AGAスキンクリニックの治療を途中でやめる時の注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- リーズナブルな値段で人気の「投薬治療法」は半年ほどで効果が見える
- AGAの症状が中期レベル程度まで進行している場合は「注入療法」となる
- 「自毛植毛法」は高額だが、半永久的に発毛が続く
AGA治療は大きく分けて「投薬治療法」「注入療法」「自毛植毛法」の3種類の治療法に分かれます。
AGA症状の進行具合や治療金額により、どの治療法で行うか決める事になります。
治療薬も古くから人気のあるものから、最近認可された治療薬まで複数ありますので、十分に確認して、自分に合う治療薬を選択してください。