現在、多くの育毛シャンプーが販売されています。
しかし髪や頭皮に良いと思って購入したにも関わらず、頭皮トラブルが起きることがあります。
ここでは育毛シャンプーで頭皮のかゆみは治るか、またかゆみがひどくなる原因と対策について解説していきます。
育毛シャンプーで頭皮のかゆみは治る?
頭皮に合った育毛シャンプーを選ぶことで、頭皮のかゆみは治ります。
かゆみが出る原因は、頭皮の乾燥や頭皮トラブルによる炎症などです。
そのため、これらの原因を取り除くことで頭皮のかゆみは改善できます。
頭皮の乾燥を防ぐ
育毛シャンプーの多くは、頭皮の皮脂を取りすぎないアミノ酸系洗浄成分が配合されています。
それにより頭皮が乾燥しにくいため、かゆみも起きにくくなります。
市販のシャンプーには、高級アルコール系や石油系の洗浄成分が入っています。
これらの成分は洗浄力が強力で、毛穴に詰まった皮脂汚れをしっかり落とします。
しかし、頭皮の健康維持に必要な皮脂や水分まで取り除いてしまいます。
バリア機能が弱まった頭皮は、紫外線などの刺激から身を護るためにより多くの皮脂を分泌します。
水分が少なく皮脂だけが過剰に分泌された状態は、乾燥状態と同じでかゆみが発生しやすくなります。
さらに水分と皮脂のバランスが悪いため、フケや赤みなどの頭皮トラブルにもつながります。
頭皮トラブルを防ぐためには、アミノ酸系のような穏やかな洗浄成分が配合された育毛シャンプーを使い、乾燥を防いでかゆみを抑えます。
アミノ酸系の洗浄成分は洗浄力は弱いですが、刺激が少ない特徴があります。
頭皮に与えられるダメージも少ないため、頭皮トラブルも起きにくいです。
洗浄力の弱さはシャンプーのやり方でカバーすることができます。
お湯だけで洗う予洗いとシャンプーによる洗髪を組み合わせる方法です。
予洗いとシャンプー時に、頭皮を揉み込むようにマッサージします。
そうすることで、毛穴に詰まった皮脂汚れをしっかり落とすことができます。
頭皮トラブルを改善する
育毛シャンプーは、添加物やシリコンが配合されていないものが多いです。
そのため頭皮へダメージが少なく毛穴の詰まりも防ぐことができるため、頭皮トラブルを改善することができます。
一般的なシャンプーに配合されることが多い添加物には、腐らないようにするための防腐剤や髪に良い香りを残すための香料などがあります。
しかしこれらの添加物は、頭皮にダメージを蓄積させるデメリットがあります。
頭皮の健康状態が悪くなると紫外線などの外部からの刺激に弱くなり、湿疹やかゆみなどの頭皮トラブルが起こりやすくなります。
頭皮トラブルは抜け毛の増加を招きます。
育毛シャンプーは、頭皮環境の整備を目的としたものがほとんどです。
そのため、添加物が配合されていないか、配合されていても少量のものが多いです。
無添加仕様の育毛シャンプーを使うことで頭皮へのダメージは少なくなるため、かゆみや炎症などの頭皮トラブルも起きにくくなります。
またシリコンは、サラサラで指通りが滑らかな髪に仕上げる美髪効果を出すために配合されます。
シリコンはたいへん微細な粒子のため、毛穴に詰まりやすいデメリットがあります。
シリコンが毛穴に詰まると皮脂の排出が滞るため、雑菌が繁殖しやすくなります。
その結果、頭皮の炎症やかゆみが発生しやすくなります。
シリコンが配合されている育毛シャンプーもあるため、選ぶ際は成分表示をよく見ることをおすすめします。
育毛シャンプーでかゆみがひどくなる原因と対策
育毛シャンプーでかゆみがひどくなる原因と対策には次のようなものがあります。
体質に合っていない
使用している育毛シャンプーが体質に合っていない場合、かゆみがひどくなる恐れがあります。
敏感肌やアレルギー体質のかたは、無添加ノンシリコン仕様に加え、天然成分を使ったオーガニック系の育毛シャンプーを選ぶことが多いです。
しかし、オーガニックシャンプーでも体質に合わないことがあるため注意が必要です。
配合される植物エキスの中には、頭皮が敏感に反応したりアレルギー反応を起こしたりするものもあります。
そのため、自分の体質に合った育毛シャンプーを選ぶことが大切です。
アレルギー体質のかたは、事前に医療機関で検査を受けることをおすすめします。
また複数の育毛シャンプーを試すこともおすすめです。
インターネット通販を利用すると、数百円で育毛シャンプーをお試し購入することができます。
そうすることで、どのシャンプーが頭皮に合うのか確かめることができます。
体質に合った育毛シャンプーが確認できたら、それを使い続けることも大切です。
頻繁にシャンプーを替えてしまうと、頭皮が変化に対応できずに頭皮トラブルが発生することがあるためです。
育毛シャンプーに慣れていない
別のシャンプーに替えた場合、頭皮がそのシャンプーに慣れていないとかゆみがひどくなることがあります。
特に敏感肌のかたは、配合されている成分は似ていても少しの変化でかゆみや湿疹などの頭皮トラブルが発生することがあります。
髪への影響も同様で、保湿成分が豊富なオーガニックシャンプーでも、慣れていなければきしみやごわつきなどが発生する恐れがあります。
かゆみを抑えるためには、ある程度の期間使い続けて、シャンプーを髪や頭皮に慣れさせることが一番の対策になります。
ただし新しい育毛シャンプーに慣れていないのではなく、成分が髪や頭皮に合っていない場合は注意が必要です。
使い続けることでかゆみが継続したりひどくなる恐れがあるためです。
シャンプーが頭皮に残っている
シャンプー剤が頭皮に残っていると、雑菌が繁殖してかゆみがひどくなることがあります。
配合されている成分が変わると、すすぎに必要な時間も変わることがあります。
たとえばヒアルロン酸や海藻エキス、アルガンオイルなどの保湿成分が配合されている場合、シャンプーが落としにくくなる傾向にあります。
そのためすすぎだけでなく、シャンプーも正しい方法で行うことが大切です。
シャンプーする際は、必ず手の平で泡立ててから髪を洗います。
シャンプーを直接、また手の平に出してもほとんど泡立てずに髪や頭皮につけてしまうと、毛穴の中にシャンプーが入り込みやすくなります。
その結果、すすぎに必要な時間が長くなります。
すすぐ際にはシャワーを当てながら頭皮を揉み込むようにマッサージすると、毛穴のシャンプー剤を落としやすくなります。
まとめ
育毛シャンプーで頭皮のかゆみは治るか、またかゆみがひどくなる原因と対策について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 育毛シャンプーで乾燥や頭皮トラブルを防ぐことで、かゆみを治すことができる
- 育毛シャンプーが髪や頭皮に合っていないとかゆみがひどくなることがあるため、体質に合ったシャンプーを選ぶことが大切
- シャンプーが頭皮に残るとかゆみがひどくなる恐れがあるため、しっかりすすぐ必要がある
育毛シャンプーの多くは、頭皮の乾燥を防ぎ頭皮環境を整えるための成分が配合されています。
その結果、かゆみを改善する効果が期待できます。
ただし、体質に合わない、新しいシャンプーに慣れていない、シャンプーが頭皮に残っているなどの理由でかゆみがひどくなることがあるため注意が必要です。
そのため、体質に合ったシャンプーを選ぶ、正しいシャンプーを行うなど必要な対策を取ることが大切です。