帽子をかぶると薄毛になると良く言われますが、なぜなのでしょうか。
ここでは帽子が頭皮に与える悪影響や、薄毛を招きにくい帽子の選び方について見ていきたいと思います。
帽子をかぶると薄毛になる理由
蒸れてしまう
帽子を長時間被っていると、汗が蒸発することなく頭皮にとどまりやすくなります。
その状態のまま過ごしてしまうと、水分と体温によって細菌が繁殖します。
お風呂のような高温多湿な場所にカビが生えやすいのも、この原理によるものです。
細菌が繁殖すると地肌が荒れやすくなり、新陳代謝が乱れて毛髪に影響を及ぼしかねません。
帽子を使うたびに洗う人は多くありません。
一度帽子に細菌が繁殖してしまうとその帽子を使えばいくら洗髪して頭皮環境を清潔にしても意味がありません。
さらに元々皮脂の分泌量が多い脂性肌の人は、毛穴がつまりやすくなるため特に注意が必要です。
髪が潰れてしまう
帽子を被っていると髪が潰れてしまいます。
毎日その状態でいると、髪の毛が根元から倒れやすくなってしまい実際よりも薄く見えやすくなります。
また、髪が潰れてしまう帽子はサイズが合ってない可能性があります。
自分のサイズに合わない帽子を被り続けると、頭部の血行が滞る原因となり得ます。
血行が良くないと、発毛に必要な栄養素や酸素が届かず、髪にとってもよくありません。
また、頭部の血行不良は眼精疲労や肩こり、頭痛やめまいの原因にもなり、健康を損ねるリスクがあります。
仕事などで毎日帽子を被る必要がある人は、サイズに気を配りましょう。
地肌に摩擦が起きる
薄毛対策で大切にしたいのは、いかに頭皮に負担をかけないで毎日を過ごすかです。
しかし帽子を頻繁に被っていると、地肌と帽子の間に摩擦が起きやすくなります。
さらにサイズの合っていない小さめの帽子や通気性のない素材のものだと、摩擦係数も上がり頭皮の負担がより高くなってしまいます。
帽子を被っていると蒸れやすくなり、頭皮は通常よりもダメージを受けやすい状態になります。
飲食店に勤務していると、密閉性の高い帽子の着用を義務付けられることも多いですが、スカルプケアを取り入れると良いでしょう。
帽子による薄毛を予防する方法、注意点
通気性の良い素材のものを使う
帽子は紫外線や熱中症を防ぐために、老若男女に必要不可欠なアイテムですが、その反面、帽子を長時間使用していると、蒸れてハゲるイメージも広く持たれています。
しかし暑い時期に外に出る用事がある時は、健康上の理由から帽子の使用が推奨されています。
薄毛の症状を進行させないためには、通気性の良い素材で作られた帽子を選ぶと良いでしょう。
長時間被っていても蒸れにくいので、部活やスポーツをしている人に特におすすめです。
さらに蒸れを防ぐためには、ハンカチやタオルでこまめに汗を拭くことが大切です。
メントールなどの清涼感のあるおしぼりやシートを併用すると、汗をかきにくくしてくれるので夏の暑い時期に最適です。
長時間被らない
帽子の使用時に気をつけたいのは、着用時間の長さです。
長時間外に出る場合は止むを得ませんが、日陰や室内にいる時はなるべく帽子を取りましょう。
そうすることによって頭皮に適度な乾燥がもたらされ、清潔な状態でいられます。
また、サイズが小さめの帽子を被る時間も注意が必要です。
密着度が高くなればより蒸れやすくなり、締め付ける度合いも上がるため血流が悪くなります。
頭部の血行不良は薄毛の大きな原因になるため、小さめの帽子の着用はおすすめできません。
調整できるものはサイズを少し大きめに、小さめの帽子を被らなければいけない時は必要な時だけ被るようにしましょう。
複数の帽子を使い分ける
帽子が薄毛の原因だと噂される最も大きな理由は、その蒸れやすさにあります。
湿度と温度が高い場所は、細菌が繁殖しやすい環境です。
しかし帽子は洋服と違って、一回の着用ごとに洗う人はごく少数です。
暑い時期に連続して同じ帽子を使用することは、頭皮環境に悪影響を及ぼします。
そのため、洗い替え用の帽子を複数買っておくと良いでしょう。
簡単に選択ができない素材のものは除菌スプレーをまんべんなくした後に、直射日光の当たらない屋外で干すと、清潔さを維持できます。
まとめ
帽子と薄毛の関係について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- 帽子が薄毛を招く理由は、蒸れ・潰れ・摩擦
- 帽子は通気性の良いものを選びたい
- 洗い替えとして複数の帽子を用意すると良い
防寒や日焼けのため、ファッションのため、帽子は季節を問わず活躍しています。
薄毛を防ぐため紫外線から頭皮を守るべく帽子を着用していても、蒸れたり擦れたりしてしまうような帽子だと逆効果になってしまうので注意が必要です。
洗いやすく清潔を保ちやすい、程よいフィット感の帽子を複数用意して活用してみて下さい。