ワインやコーヒーに含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
男女の薄毛対策はアプローチが違いますが、そのどちらもカバーする効果がポリフェノールにはあります。
ここではポリフェノールの薄毛への効果、意識して摂りたい食材、注意点とサプリメントについて見ていきたいと思います。
ポリフェノールを摂取することで期待される効果
抗酸化作用で若々しい細胞に
ポリフェノールは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ働きがあります。
AGA(男性型脱毛症)は、老化によりジヒドロテストロンの分泌が増えることが直接的な原因とされています。
抗酸化作用のあるポリフェノールを体内に取り込むと、血行が良くなったり細胞の老化が抑制されます。
育毛剤などで外側からアプローチすると、皮脂の分泌が抑えられるので薄毛対策に効果があります。
目の健康に良いアントシアニンや、中性脂肪や悪玉コレステロールを抑制するカテキンもポリフェノールの一種です。
赤ワインなどにも多くポリフェノールが含まれており、血行を良くしたり生活習慣病を防ぐ効果があります。
薄毛対策のためだけでなく、若々しくあり続けるために人気の成分です。
成長因子を増やすにはカカオ
IGF-1と呼ばれる成長因子は、髪の毛や骨や筋肉を作る成長ホルモンに良く似た動きをします。
カカオポリフェノールには、この成長因子を増やす作用があります。
老化を防いでジヒドロテストロンの分泌を抑制するので、男性の薄毛対策にもおすすめです。
さらに血行を良くして細胞を元気に活発にしてくれるので、女性の脱毛症対策にも最適な成分です。
チョコレートでカカオポリフェノールを摂取する場合は、カカオ70パーセント以上のビターチョコレートを1日に10gから30g程食べることが推奨されています。
甘いものが苦手な人は、砂糖を含んでいないカカオニブがおすすめです。
カカオがフレーク状に食べやすく加工された健康食品で、香り高くリラックス効果もあります。
青リンゴは薄毛対策に有効
青リンゴの皮に多く含まれる「プロシアニジン」はポリフェノールの一種で、育毛剤や育毛シャンプーにも配合されています。
プロシアニジンは強い抗酸化作用で、毛根の細胞を健やかにして発毛サイクルを正したり、過剰分泌された皮脂が酸化されるのを防ぎます。
すなわちプロシアニジンは、頭皮を健康的で清潔な状態に保つ作用があります。
血液をサラサラにする作用もあるので、リンゴや青リンゴを皮ごと食べて体内に取り込むのも効果的です。
ポリフェノールの副作用と過剰摂取した時のリスク
イソフラボンによる月経不順に注意
薄毛対策や日々の健康に効果のあるポリフェノールですが、大豆イソフラボンもその1つです。
豆乳や豆腐、納豆に多く含まれており、女性ホルモンのエストロゲンによく似た働きをします。
そのことから、女性の美容に高い効果を持つ成分として人気を得ました。
さらに、大豆イソフラボンには乱れたホルモンバランスを正す効果もあるため、男女両方の薄毛対策に有効とされています。
大豆イソフラボンは効果が出やすい反面、ホルモンへの影響も強く、大量摂取して月経周期が乱れるなどの症状が出る人もいるそうです。
適切な効果を得るためには、豆乳で1日200ml程度を目安に飲むことをおすすめします。
胃の弱い人はカテキンで荒れる恐れも
カテキンは緑茶やコーヒーに含まれるポリフェノールの一種で、悪玉コレステロールや中性脂肪を抑制する働きがあります。
その一方で、短時間に大量に飲むと胃が荒れるケースも報告されています。
胃が弱い人は、空腹時にたくさん飲むのは控えた方がいいでしょう。
また、はちみつやマシュマロなどの粘膜を保護する食品も一緒に口にすると、ダメージが軽減できます。
これらの飲み物にはカフェインも多く含まれているので、1日に2、3杯程度に抑えることをおすすめします。
バランスよく摂取するのが大切
ポリフェノールは、1日に1,500mgの摂取が理想的とされています。
例えばコーヒーなら750ml、緑茶の場合は1.5Lほど必要です。
このように1つの食品で、ポリフェノールの摂取量の目安をまかなうのは難しいです。
それに加えて栄養バランスが偏る恐れもあります。
コーヒーを毎日多量に飲み続けていたら、ポリフェノールは足りるかもしれませんが、胃が荒れたり体に不調が出るリスクがあります。
抗酸化作用のあるポリフェノールは、薄毛対策だけでなく健康な体を作るために積極的に取りたい成分です。
ですが、毎日の食事で必要量を取るのが難しい場合はサプリメントも合わせて利用するといいでしょう。
薄毛対策で効率的にポリフェノールを摂取する方法とサプリ
色の濃い物を選ぶといい
ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、薄毛対策や生活習慣病の予防などに高い効果があります。
赤ワインやコーヒー、緑茶、ざくろやいちじく、カカオなど一般的に色の濃い物にたくさん含まれています。
その他に豆乳や青リンゴにも独自のポリフェノールが含まれているので、求める作用を持つ食品を積極的に取りたいところです。
推奨されているポリフェノール摂取量は1日1,500mgです。
食品だけで毎日この量をまかなうのは大変なので、栄養素が効率的に取れるサプリメントの利用がおすすめです。
市販のおすすめサプリメント
DHC ポリフェノール
月見草種子、りんご、お茶、赤ワインから抽出された4種類のポリフェノールをバランスよく配合しています。
ポリフェノールは血液をサラサラにしたり、代謝を助ける作用もあるので、アルコールや喫煙の習慣がある人にも最適です。
1日3粒が推奨される摂取量で、30日分1,458円で購入できます。
DHCリンゴポリフェノール
リンゴのポリフェノールは、育毛剤にも使用されているほど薄毛改善に効果があります。
こちらの製品は、そのリンゴポリフェノールが効率的に摂取できるすぐれものです。
1日2粒目安で、30日分2,138円で販売されています。
資生堂 レスベラトロール
こちらのサプリは、ワインの産地であるフランスのボルドー地方のぶどうから抽出したポリフェノールを配合しています。
さらに核酸や、亜鉛、葉酸をブレンドし、効率的に栄養素が取れる複合型サプリメントに仕上がっています。
女性向けの製品ですが、薄毛対策のための栄養がバランスよく取れるので男性にもおすすめです。
価格は1日3粒で、30日分3,780円です。
エーザイ ユベラ贅沢ポリフェノール
ぶどう、カカオ、トマト、黒大豆、ブルーベリー、赤ワイン、緑茶の7種類のポリフェノールがこれ1つで取れます。
それに加えて血行促進効果があるビタミンEもミックスされているため、体内への吸収率もとても高いです。
1日の摂取量の目安は3粒で、30日分は2,103円で購入可能です。
まとめ
ポリフェノールの薄毛への効果について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- ポリフェノールには抗酸化作用があり、細胞を若々しく保ってくれる。
- 過剰摂取による副作用に注意。
- ポリフェノールは赤ワインやコーヒーなど色の濃いものに多く含まれる。
ポリフェノールは薄毛への効果だけでなく、健康増進のために必要不可欠であることがわかりました。
さまざまな食品に含まれていますが、バランス良くサプリメントも活用しながらしっかり摂取して、薄毛対策を進めていきましょう。