最近話題の湯シャンですが、この湯シャンは薄毛対策は良いのでしょうか。
今回は、湯シャンが薄毛や抜け毛に良くないと言われる理由や対策について見ていきます。
湯シャンが薄毛対策になると言われる理由
良質な皮脂・常在菌を失わない
シャンプーでの洗髪は洗浄力が非常に強く、汚れやごみが取りやすい分、本来肌に必要な皮脂や常在菌まで除去してしまうことがあります。
皮脂や常在菌が急激に失われると、肌はバリア機能を維持するために皮脂を過剰に分泌させます。
そのため、皮脂の過剰分泌による炎症や抜け毛はシャンプーのデメリットと言えます。
一方で、シャンプーを使わずにシャワーのお湯だけで髪と頭皮を洗う「湯シャン」は、洗浄力の面ではシャンプーに大きく劣りますが、必要な皮脂や常在菌が失われることはありません。
また、洗浄力の弱さは湯シャンに時間を掛けることで補うこともできます。
シャンプーの洗浄力が強すぎると感じている方は、湯シャンで髪を洗ってみると良いでしょう。
皮脂膜を維持できる
頭皮には皮脂と汗が混ざってできた皮脂膜があります。
皮脂膜は太陽からの紫外線などの刺激から頭皮を守る役割を持っています。
シャンプーは洗浄力が強いので皮脂膜を奪ってしまい、頭皮のバリア機能を低下させてしまいます。
湯シャンであれば皮脂膜を傷付けることなく汚れを落とすことができるので、これもメリットと言えます。
敏感肌の方には特におすすめ
敏感肌の方は少しの刺激で皮脂の過剰分泌を起こしやすい傾向があるので、シャンプーの種類によっては抜け毛の原因になってしまうことがあります。
そのため、敏感肌の方には湯シャンは非常におすすめです。
湯シャンの注意点
洗浄力は弱い
湯シャンは汚れを水流の力で流すので、洗浄力は非常に弱くこびりついた汚れはなかなか取れません。
頭皮を暖めておいたり、頭皮マッサージを行うなどして、事前に汚れが取れやすい状態にしておくことが大切です。
また、シャンプー使用時よりも長めにシャワーを浴びるようにしましょう。
AGAの改善効果は見込めない
湯シャンのメリットはあくまでシャンプーによるダメージを軽減できることです。
男性ホルモンや5αリダクターゼなどの働きを弱める効果はないので、AGA(男性型脱毛症)の改善効果は期待できないことを覚えておきましょう。
薄毛に良いシャンプーの方法、回数
ブラッシング
シャワーを浴びる前にブラッシングをすることで、髪や頭皮に付着した汚れが取れやすくなります。
ブラッシングは生え際から髪の流れと逆方向に行うようにしましょう。
また、1箇所につき10回程度行うことで、充分にマッサージ効果を得ることができます。
ただし、力を入れすぎると髪や頭皮を傷付けてしまうので、優しくスムーズに行うことが大切です。
シャンプー前の予洗い
ブラッシングが終わったら、シャンプーを付ける前にシャワーで洗い流すようにしましょう。
事前にブラッシングをしておけば、この予洗いで充分に汚れを落とすことが可能です。
また、この段階で汚れを落としておけばシャンプーの泡立ちも良くなるので、非常に重要なポイントと言えます。
シャンプーを手のひらで泡立てる
シャンプーは髪に直接付けるのではなく、先に手のひらで泡立てましょう。
液体の状態で付けてしまうと薬剤が頭皮に残りやすくなり、炎症や肌荒れの原因になります。
また、量は500円玉程度の大きさを目安にしましょう。
手のひらで泡立てるのが難しいのであれば、はじめから泡の状態で出てくるシャンプーもあります。
頭皮を揉み解すように洗う
シャンプーを手のひらで充分に泡立てたら、髪に付けましょう。
予洗いの時点で髪についた汚れの大半は落ちているはずなので、シャンプーは頭皮を中心に洗うように心がけることが重要です。
頭皮を揉むように洗うことで、毛穴から汚れを揉み出したり、血行を促進する効果も期待できます。
ただし、あまり強く力を入れすぎると毛細血管を傷付けてしまい、薄毛対策には逆効果になってしまうことを覚えておきましょう。
シャワーで洗剤をしっかりと洗い流す
最後にシャワーでシャンプーを洗い流します。
ここでしっかりと洗い流すことが、髪の健康を維持する上で重要なポイントです。
シャンプーの成分が残ってしまうことが頭皮に対して最も悪影響を与えるので、シャンプーで洗っている時間よりもすすぎの時間に重点を置きましょう。
まとめ
湯シャンと薄毛の関係について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 湯シャンでは必要な皮脂や常在菌が失われることはないため薄毛対策になる
- 敏感肌の方には湯シャンは非常におすすめ
- 事前に汚れが取れやすい状態にしておく
湯シャンは薄毛対策に効果があります。
洗浄力は弱いので、事前にマッサージなど工夫を行うことが大切です。
シャンプーをする場合は、すすぎを念入りにして洗い残しをなくすのが重要です。