リアップの特徴のひとつは医薬品として発毛効果が認められていることです。40代以上のAGAに高い効果が得られています。

ここではリアップの効果と副作用、そしてデメリットについて見ていきたいと思います。


リアップとは?概要と特徴

リアップの概要

リアップは、日本で唯一発毛効果が認められている「発毛剤」です。

AGA治療にも用いられる育毛有効成分ミノキシジルを1%配合しており、壮年性脱毛症の改善に効果があります。

すでに進行している薄毛に対しては効果が薄いですが、脱毛の進行予防には大きな効果を発揮します。

外部塗布薬ですので即効性の面ではあまり期待できませんが、1年の使用で5割以上の利用者が満足のいく結果を得ることができています。

公式メーカーからは半年以上の継続使用が推奨されています。

容量:120ml、60ml
価格:9,500円(120ml)、5,500円(60ml)


リアップの効果・効能

リアップは主に壮年性脱毛症の改善・予防効果が期待できます。

壮年性脱毛症とはAGAの一種で、AGAの中でも40代以降に発症するものを壮年性脱毛症と呼びます。

リアップの公式サイトでは、壮年性脱毛症に有効との記載しかありませんが、AGAであれば20~30代の若年性脱毛症にも効果を発揮します。

年齢に関わらず、AGAの疑いがある方はリアップを使って事前に薄毛予防をしていきましょう。


リアップの用法・用量

リアップは成人男性(20歳以上)のみ使用可能とされています。1日2回、1mlを頭皮に直接塗布しましょう。

リアップは、付属のキャップで1mlが計量できるようになっています。

なお、早く効果を出したいからといって大量にリアップを使用しても効果が上がることはありません

むしろ、炎症やふけ増加などの副作用が出る可能性が高まりますので、1mlの量は必ず守るようにしましょう。

また、目などの粘膜に触れてしまった場合はすみやかに水で洗い流し、異常が表れた場合には必ず医師の診察を受けるようにしてください。


リアップは成人男性のみ使用可能

リアップの使用が成人男性のみに限定されている理由は、副作用が出やすいためとされています。

リアップの副作用には、頭皮の発疹や炎症、ふけの増加などがあります。

万が一20歳未満の男性がリアップを検討しているのであれば、購入は控えた方が無難です。


リアップに効果はある?配合されている成分と発毛効果

リアップはミノキシジルなどの発毛有効成分を配合した発毛剤です。

日本皮膚科学会が壮年性脱毛症(男性型脱毛症)の治療に効果があると認めているのは、「ミノキシジルの外用」と「フィナステリド薬の内服」の2つの方法のみです。

リアップは「日本で唯一、ミノキシジルを含む市販育毛剤」であるため、日本皮膚科学会にも認められた発毛効果を持っています。

学会にも認められている育毛剤なので、継続して使用すれば充分に発毛・育毛効果を実感できるでしょう。

また、リアップは市販育毛剤なので、ドラッグストアや薬局に行けば誰でもすぐに購入できることもメリットです。

「できる限り費用を抑えたい」「AGAクリニックには通いたくない」と考えている人は、まずお近くのドラッグストアでリアップを購入してみてはいかがでしょうか。


リアップの成分と発毛効果

ミノキシジル

リアップの主成分はミノキシジルで、100ml中に1.0gを配合しています。

ミノキシジルの効果は、血管を拡張して髪に栄養が届きやすくすることです。

髪は血液からの栄養で成長していきますので、血行が良いほど成長が促進され、悪いほど髪が痩せ細り抜け毛が増えていきます。

ただでさえ頭皮は体の末端に位置しているため、血行が悪くなりがちです。

ミノキシジルを頭皮に塗布することで、頭皮の血行を改善し髪の成長を促進することができます


プロピレングリゴール

リアップはプロピレングリコールを含みます。プロピレングリコールはアルコールの一種で、高い保湿性を持っています。

そのため、プロピレングリコールは頭皮環境を改善する効果を持ち、炎症による抜け毛を予防することができます。


エタノール

エタノールは主に製品の品質を保護する役割を持ちますが、その他にも固まった皮脂を溶かして育毛剤の成分が浸透しやすくする効果を持っています。

直接的に発毛効果があるわけではありませんが、頭皮環境を改善することで育毛剤を浸透させ、育毛効果を高める作用が期待できます。


リアップの副作用やデメリット、使用する際の注意点

リアップの副作用

リアップの副作用には、頭皮のかゆみや炎症などがあります。

厚生労働省のレポートでは、リアップの副作用発症率は8.82%とされています。

12人に1人の割合で副作用が発症するということです。

命に関わるような副作用ではありませんが、頭皮環境の悪化も抜け毛を招きますので、リアップを使用する際は充分に気を付け、何か異変があったらすぐに使用を中止しましょう。


リアップのデメリット

即効性はない

リアップはあくまで育毛剤なので、即効性はあまり期待できません

継続しなければ効果が出ないのはAGA治療薬全般に言えることですが、特にリアップは市販育毛剤であるため医薬品よりも効果の発生が遅い傾向にあります。

メーカーである大正製薬は、リアップの効果が実感できるまでには4ヶ月の期間が必要であると明言しています。

他のAGA治療薬の効果発生が早くて2ヶ月程度であることを考えると、実に2倍のスピード差があることが分かります。

可能な限り早く効果を得たい場合は、リアップを使用するよりもAGAクリニックに通うなどより専門的な治療を受けた方が良いでしょう。


AGAにしか効果がない

脂漏性脱毛症や円形脱毛症など、薄毛の種類はAGA以外にもたくさんありますが、リアップはAGAにしか効果がありません

自分の薄毛がAGAであると分かっている場合は良いのですが、原因も分からないままリアップを使うことは避けた方が良いでしょう。

AGA以外の脱毛であるにも関わらずリアップを使ってしまうと、副作用発症のリスクを高めてしまう可能性もあります。

リアップを使用する前にセルフチェックや医師に相談する等、客観的な視点で薄毛の種類を突き止めておくことが大切です。


リアップの注意点

リアップを使用する際の注意点は、用法・用量を守ることです。

メーカーは、1日2回、1mlを頭皮に塗布するという使用方法を説明していますが、回数や量をこれ以上増やしても発毛効果が上がることはないと明言しています。

それどころか副作用のリスクを高めてしまう可能性もあるので、健康的に育毛を続けるためにも用法・用量を守ることは非常に大切です。


リアップで効果がない時の対処法や代替策

リアップで効果が出ない原因

育毛有効成分のミノキシジルを配合し、国内で唯一発毛効果が認められている育毛剤「リアップ」。

市販の育毛剤の中では非常に効果の高い育毛剤です。

ですが、いくら効果が高くても人によって実感できる効果には個人差があります。時には、全く効果が出ない方もいるでしょう。

なぜ、リアップを使用しても効果が出ないのでしょうか。

それは、リアップが持つ効果は「血行を促進して髪に充分な栄養を与える」というだけで、すでに進行してしまっているAGA(男性型脱毛症)を止めることはできないからです。

血行が悪いために薄毛となってしまった方がリアップを使用すれば、発毛・育毛効果は得られやすいでしょう。

軽度のAGAの場合にも、効果を得られる可能性はあります。

しかしながら、重度まで進行しているAGAの場合、リアップだけで薄毛を対策することは困難であると言えます。

リアップを長年使っているのに薄毛が改善しない方はAGAが重度まで進行している可能性が高いので、AGA専門クリニックに通うなどしっかりと治療を受けることが大切です。


リアップで効果が出ない場合の対処法

リアップに含まれる育毛成分はミノキシジルのみのため、重度のAGAの進行を止める効果は期待できません

すでに薄毛が進行してしまっていたり、毛穴が閉じてしまっている方がリアップを使っても、効果を得ることは困難でしょう。

その場合は、プロペシアやファイザーなど、AGAの進行を阻止するための治療薬を服用することが大切です。

プロペシアやファイザーの主成分であるフィナステリドには、AGAの原因となる男性ホルモンの働きを阻害する効果があります。

リアップを半年以上続けても効果が出ない場合は、フィナステリド錠を飲むようにしましょう。

フィナステリド錠はインターネット通販でも購入することができますが、安全性と確実な治療をするためにAGA専門クリニックに通うことをおすすめします。

AGA専門クリニックの医師に治療について相談することもできるので、独自で治療するよりも早く育毛効果を得ることが可能です。


まとめ

リアップの効果と副作用、デメリットについて見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • リアップは脱毛の進行を阻止し、育毛を促進する
  • リアップは日本で唯一ミノキシジルを含む市販育毛剤である
  • AGAにのみ効果がある

リアップは市販で気軽に手に入れることが出来るにも関わらず、ミノキシジルを配合していて利用者の約半数が効果を実感しています。

AGAにしか効果がないため、まずは薄毛の原因が何であるかを特定することが必要です。

AGAクリニックに行くのは気が引ける方も、リアップなら気軽に試してみることができるのではないでしょうか。