AGAの治療を行っていて効果が無いと感じる人の多くには、共通点がいくつかあります。

ここではプロペシアが効かない人、ミノキシジルが効かない人について、また効果が無いと感じた時の対策について見ていきたいと思います。


AGA治療でプロペシアが効かない人の特徴、パターン

AGAの治療薬もすべての薄毛に対して効果があるわけではありません。中でも代表的な治療薬のプロペシアは、次の特徴を持つ方に対して効果が小さいとされています。


AGAの進行がかなり進んでいる方

AGAは進行性の薄毛で、治療を行わないまま放置すると薄毛はどんどん進行します。ある程度AGAが進行すると、治療を行っても症状が改善しない可能性が高くなります

これはプロペシアに限らず、他のAGA治療薬にも言えることです。

AGAの進行がかなり進むと発毛に関わる細胞が機能を失います。プロペシアなどの治療薬は発毛しやすい環境を整えるための薬のため、発毛機能を失った状態で使用しても効果がありません。

そのため、AGAの治療は早めに行うことが推奨されます。


円形脱毛症の方

薄毛 ダニ

円形脱毛症の多くはAGAに由来しない薄毛です。プロペシアの有効成分フィステナリドは、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の結合を抑えることで薄毛の治療を行います。

円形脱毛症などAGAが原因でない薄毛は、この5α-リダクターゼが関わってきませんので、プロペシアを使用しても薄毛を改善することができません

ただし、AGAの薄毛パターンの中には円形脱毛症に似た症状になることもあり、必ずしも円形脱毛症に効果が無い訳ではありません。


生活習慣や皮脂の過剰分泌が深刻な方

AGAの原因を解消できても、頭皮環境が整っていないと、薄毛を改善することはできません。生活習慣と薄毛には深い関わりがあり、特に睡眠やストレス、食生活によって薄毛が進行する可能性が高くなります。

AGA以外にも薄毛の原因はたくさんありますので、まずは薄毛の原因になり得る行動は控えるようにしましょう。

また、プロペシアには効果的な飲み方があります。それは毎日同じ時間帯に決まった量を服用することです。

時間帯がばらばらになると、フィステナリドの効果を効率良く得ることができません。飲まない日などを作ってしまうと、せっかくの効果が台無しになることもありますので、毎日しっかりと服用するようにしましょう。

効果を得るまでにはある程度の期間が必要なため、長い目で見て判断することも必要です。


AGA治療でミノキシジルが効かない人の特徴、パターン

ミノキシジルを服用してAGA治療を行う人はたくさんいますが、中には服用しても効果を発揮しないケースがあります。

ミノキシジルで薄毛改善が実感できない場合、次の理由が考えられます。


低血圧の方

ミノキシジルはAGAの治療薬として開発されたものではありません。もともと高血圧の治療薬として使用され、服用した方の薄毛が改善されたことから、本格的にAGA治療薬として活用されました。

ミノキシジルの効果は血圧を下降させることです。血管を拡張することで血液の流れを正常に保ち、髪の毛の生えやすい環境を整えます。

しかし、もともと血圧の低い方はミノキシジルの効果をうまく得ることができません。場合によっては副作用が生じる可能性もあるため、該当する方はミノキシジルの服用を控えるようにしましょう。


服用期間が短い方

服用期間があまりにも短いと、表面上効果が無いと感じることがあります。ミノキシジルの効果を実感するには、一般的に半年近い服用が必要です。

効果がすぐに感じられないからと服用を止めてしまうと、今までの薄毛治療が台無しです。焦る気持ちは分かりますが、まずは一定期間の服用をおすすめします。


薄毛の原因がAGA以外の方

ミノキシジルはAGAの治療薬ですので、AGA以外の薄毛には基本的に効果を発揮しません。長い期間ミノキシジルを服用しているのに薄毛が改善されない場合は、生活習慣やストレスなどが原因の可能性が高くなります。


ミノキシジルの濃度が低い

薄毛 対策 亜鉛

ミノキシジルを使ったAGA治療薬には種類があります。特にミノキシジルの濃度によって治療効果が異なるため、一度服用している薬の濃度を確認してみてください。

ただし、濃度の高い治療薬ほど身体への負担も大きくなります。どの薬が適しているか分からない方は、医師に相談してください。

AGAが原因で薄毛の症状が出ている場合、ミノキシジルはかなり効果の高い治療薬のため、多くの方が効果を実感しています。ある程度の期間はかかりますので、諦めずに服用を続けることも必要です。


AGA治療で効果なしと感じた人が取れる対策、選択肢

AGA治療で効果が無いと感じた場合、AGAではない別の原因による薄毛の可能性が高くなります。薄毛には様々な原因があり、ストレスや食生活の乱れなど、主に生活習慣が大きく関わってきます。

そのため、生活習慣を改善することで薄毛を改善できる可能性があります。薄毛を改善するための対策は、具体的に次のことがあげられます。


食生活の改善

食事は髪の毛の成長にとって大切な要素の一つです。髪の毛が成長するためには栄養素が必要で、バランスのとれた食生活を送らないと、髪の毛に必要な栄養素を補うことができません。

海藻類などの髪の毛に良いとされる食事を摂ることも大事ですが、まずは栄養バランスの整った食事が必要不可欠です。偏った栄養バランスは逆に身体に悪影響を及ぼす危険性もあります。


ストレスの解消

ストレスを溜めすぎると自律神経に乱れが生じ、血行不良を引き起こします。髪の毛の成長には血液による栄養素が必要なため、ストレスで薄毛になる可能性があります。

現代社会ではストレスが溜まりやすく、ストレスを感じない生活は非常に難しいです。そのため、ストレスを感じない生活ではなく、ストレスを定期的に解消することをこころがけましょう。

ストレス解消法は人によって異なりますが、自分の趣味に興じる他、アロマやマッサージで解消しやすくなります。


適切な睡眠

睡眠は成長ホルモンが多く分泌されるため、髪の毛にとっても大事な習慣です。適切な睡眠とは6時間~8時間の睡眠時間に加えて、夜10時~2時の間は熟睡することです。

睡眠の長さだけ意識するのではなく、熟睡する時間帯も意識することでホルモン分泌を促進することができます。

AGA治療で効果が見られなかった方の多くは、AGAと生活習慣由来の両方が原因で薄毛が進行している可能性が高いです。そのため、実際にAGA治療を行っても効果を実感しにくくなります。

生活習慣が乱れている方は、AGA治療と並行して規則正しい生活をこころがけるようにしましょう。


まとめ

AGA治療で効果が無い場合について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • プロペシアは薄毛がかなり進行している人やAGAでない人には効果がない
  • ミノキシジルは低血圧の人やAGAでない人、濃度が薄すぎる場合は効果がない
  • AGA治療で効果が無い場合、生活習慣を改善することで良くなることも

AGA治療をしているのに効果が無いと感じる人は主に、まだ短い期間しか治療していない人、またクリニックに行かずに自己判断で薬を選んでいる人が多いのではないでしょうか。

まずは薄毛の原因がAGAなのかAGA以外なのかをはっきりさせることが初めの一歩として重要です。無料カウンセリングなどを利用して医師に相談する機会を持つことをおすすめします。