生え際の薄毛、いわゆるM字ハゲで悩んでいる男性は多いでしょう。

このM字ハゲは印象を変えるほど目立つ部分なので、AGA治療効果を期待する人は多いと思います。

そこで今回は、AGA治療は生え際の薄毛にも効果があるのかについてご紹介したいと思います。

AGA治療は生え際の薄毛にも効果がある?

生え際はAGAが出やすい箇所

顔の正面のため薄毛の症状が目立ちやすい生え際の脱毛症ですが、原因は様々です。

まず考えられるのがAGA(男性型脱毛症)です。

男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。

このDHTは男性機能や体毛を生やしたり、男性らしい体を作ったりしてくれるため、本来必要なホルモンです。

その一方でDHTの分泌が多すぎると毛包細胞に強く影響し、発毛サイクルが乱れ髪の毛を弱くしたり脱毛を招いたりします。

AGA研究の権威であるアメリカの皮膚科医が1942年に作成したチャートによると、AGAは生え際からはじまるケースと頭頂部からはじまる場合があるようです。

そのため生え際の薄毛は、AGAの症状の可能性が高いと言えます。

他には不規則な生活習慣による栄養不足や、ストレスなどの精神的要因が考えられます。

健康的な生活を送っているのに、生え際の薄毛が気になる場合はAGA専門外来のカウンセリングを利用すると良いでしょう。


AGA治療は効果あり

生え際から薄毛になる症状が男性型脱毛症の場合、AGA治療は効果的です。

専門外来では脱毛ホルモンと呼ばれるほど頭皮に影響するDTHを抑制したり、血行良くするための治療薬を処方してもらえます。

DTHを抑制する作用の内服薬を服用すると徐々に発毛サイクルが正常に戻って、髪の毛が抜けにくくなります。

血行を良くする治療薬は頭皮の毛細血管の活動を活発にして、発毛のために必要な酸素や栄養を毛根に十分に届けることで毛髪が強く丈夫になります。

さらに、患部にダイレクトに塗布する外用薬も合わせて利用するとより高い効果が期待できます。

AGA治療以外にも頭皮環境を清潔にしておくことは、生え際の薄毛対策において大切です。

生え際部分はシャンプー、洗顔料、スタイリング剤の洗い残しが多いため、おでこから生え際周辺の皮膚が荒れやすい場合は丁寧にケアをするようにしましょう。


AGA治療で生え際に効果が出たと感じるまでの期間

育毛剤でセルフケアする場合

ミノキシジルなどの有効成分が配合された市販の育毛剤や発毛剤を使用する場合、目安として16週で軽度の改善が確認でき、28週を過ぎた頃から本格的な症状改善が実感できるそうです。

中でも市販品で効果が実感できるのは、ごく軽度な症状の人が多いようです。

一見して薄毛が分かったり、頭頂部からはじまった脱毛症が生え際まで進行している場合は、専門外来を利用した方が良いです。

生え際が少し薄くなった気がする程度の場合や、症状が出ていない時の予防のために利用するのがおすすめです。


クリニックの処方薬を使用する場合

AGA専門外来で有効成分が配合された内服薬と外用薬を使用する場合、平均で半年程度で効果が実感できるようです。

内服薬はAGAの働きを抑制するものや、血行を良くするもの、それらの成分を複数ブレンドしたものがあります。

外用薬も似た成分のものが多いですが頭皮にダイレクトに塗るため、内服薬と合わせた相乗効果が狙えます。

特に生え際のように目立つ箇所の治療に向いています。

血液検査やカウンセリングの結果を照らし合わせて、その人の症状に最適な治療薬が処方されます。

クリニックの症例写真を見ると処方薬のみの治療は、ごく初期から軽度のAGAの場合はより効果が得られやすいようです。


ハイレベルな施術の場合

生え際の薄毛が目に見えて進行していたり、頭頂部の薄毛が生え際まで到達している場合はより専門的な治療が必要です。

まずおすすめしたいのが注入療法です。

DTH抑制、血行促進、アミノ酸やビタミンなどの発毛に必要な栄養素をブレンドして、頭皮に直接注入する方法で高い効果が得られると人気です。

3ヶ月から半年ほどあれば目に見えた効果が得られる場合が多いです。

メソセラピーやHARG療法などが有名で、基本的には注射を使います。

最近では針を使わないノンニードル法と呼ばれるやり方もあるため、痛みに弱い人も安心して利用できます。

さらに自分の健康的な部分の頭皮細胞を摂取し、患部に注入するヘアマトリックス療法も拒否反応が起きにくいと注目を集めています。


AGA治療で生え際を復活させるためにかかる費用

外用薬治療の場合

生え際の薄毛がごく初期の場合、育毛剤やAGA専門外来で処方される外用薬での治療が有効です。

日本皮膚科学会も症状が軽度のAGAに、ミノキシジル配合の塗り薬は効果がある声明を明らかにしています。

ドラッグストアや薬局で買える市販の育毛剤の中にも、ミノキシジル配合の製品が販売されています。

以前は男性用しかありませんでしたが、最近では女性も使えるものやミノキシジルの濃度が高い製品も展開されています。

AGA専門外来での治療は自由外来とされているため、利用者の全額負担が義務付けられています。

市販品と処方薬は物によって値段が変わりますが、1か月で3,000円から7,000円を目安に考慮するとプランが立てやすいです。

発毛にはサイクルがあるため、効果を感じるためには最低でも3か月ほど続けることが大切です。

これらのクリニックの中には初回のみ処方薬が半額などでお得に利用できる所もあるため、比較して自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。


内服薬治療の場合

生え際の脱毛症が中レベル程の場合は、有効成分が配合された内服薬を用いると効果が得られます。

判断の目安は一見して生え際の毛量が減ったり、毎日の抜け毛が明らかに以前より増えると中レベルの脱毛症だと言えます。

専門外来ではAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きを抑制するもの、血行を良くして頭皮環境を良好にするものなどがあり、クリニックによっては複数の製品を配合しているものが症状に合わせて処方されます。

平均的にかかる費用は、1か月6,000円から10,000円ほどのケースが多いようです。

コストを抑えたい人や他の治療法も並行して受けたい場合は、ジェネリック医薬品を使用すると1か月2,000円近くコストカットでき、よりリーズナブルに治療できます。

サプリメントで似た効果を得られる成分のものもありますが、安全性や効果の面から専門外来で処方された薬品がおすすめです。


まとめ

AGA治療は生え際の薄毛にも効果があるのかについて見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 生え際から薄毛になる症状が男性型脱毛症の場合、AGA治療は効果的
  • AGA専門外来で内服薬と外用薬を使用する場合、半年程度で効果が実感できる
  • 平均的にかかる費用は、1か月6,000円から10,000円ほど

生え際の薄毛はAGA治療が非常に有効です。

治療法は、軽度の場合は内服薬の服用、重度の場合は注入療法など、色々な治療法があります。

治療法により、効果が表れる期間や治療にかかる金額が異なってきますので、医師と相談しながら治療方針を決めていきましょう。