薄毛対策に効果的といわれる成分に「亜鉛」があります。
亜鉛がなぜ薄毛対策によいとされるのか、また本当に効果があるのか疑問を持っている人もいると思いますので、亜鉛が薄毛対策に良いといわれる理由や亜鉛で薄毛対策をする際の注意点を見ていきたいと思います。
亜鉛が薄毛対策に効果的な理由
ホルモンバランスを整える
まず結論から言うと、薄毛に悩む人は積極的に亜鉛を取るべきです。
その理由は二つあります。
まずはホルモンバランスの乱れを防ぐことができるためです。
亜鉛にはホルモンバランスを整える働きがあります。
ホルモンバランスが乱れると薄毛の原因となりますので、亜鉛のホルモンバランスを整える働きは非常に重要になります。
ホルモンバランスが乱れると、5αリダクターゼという酵素が活発化し男性ホルモンのテストステロンと組み合わさり、ジヒドロステロン(DHT)と呼ばれる薄毛を引き起こすホルモンとなってしまいます。
5αリダクターゼの動きが活発になってしまう原因は諸説ありますが、ストレスや食生活の乱れ運動不足などが考えられます。
フランスで行われた実験で、亜鉛が5αリダクターゼの動きを抑えることが分かっています。
たんぱく質の分解を活発にする
もうひとつは亜鉛がたんぱく質の分解を活発にすることです。
人間の細胞はほとんどがたんぱく質からできています。それは内臓・肌・爪もそうで髪の毛も例外ではありません。
亜鉛を摂取することで、たんぱく質を健康な髪の毛を作るために必要なケラチンに変えることができるのです。
亜鉛で薄毛対策をする方法
亜鉛を摂取するにはサプリメントが効果的
亜鉛を摂取することの理想は、日常の食事の中でこまめに口にすることですが毎日忙しかったりするとそれも難しいですよね…。
亜鉛の含有率が高い食品としてあげられるものには以下の食材があります。
- 生牡蠣
- にしん
- レバー
- 赤身の肉
- チーズ
これらの食品を意識して取ることも大切ですが、食品で必要な亜鉛を摂取しようとするとかなりの量を摂取する必要があり、今度はカロリーや摂りすぎると良くない成分や栄養素を過剰摂取するリスクが高まります。
そこでサプリメントで合理的に摂取するのもお手軽でおすすめです。
ビタミンB6,B12なども一緒にとると、体内の吸収がよくなります。
アルコールや加工食品を取りすぎない
また、亜鉛を摂取していたり、亜鉛不足を感じている人は「アルコールや加工食品の取りすぎない」ことも重要なポイントになります。
アルコールや加工食品の取りすぎは亜鉛の吸収をブロックしてしまいます。
具体的には、コンビニの食品やスナック菓子などに添加されているリンの一種である「フィチン酸」という成分は亜鉛の吸収を阻害してしまいます。
薄毛や味覚の乱れなどで、亜鉛不足が気になるときには加工食品やファストフードを控えるのが良いでしょう。
また亜鉛はアルコールの分解をする働きがあるので体にはいいのですが、あまりにたくさんアルコールを飲んでしまうと、それを分解するためにどんどん亜鉛が使われて結果的に他の部位に亜鉛が不足してしまいます。
アルコールの飲み過ぎは様々な病気のもとにもなりますが、亜鉛不足を招かないためにも薄毛が気になる人は特にアルコールの飲み過ぎに注意が必要になります。