育毛剤を使わない方が良いと言われる理由、使わない方が良い人

育毛剤には頭皮ケアや発毛を促進するための成分が配合されています。しかし育毛剤の使用が逆効果になる場合もあります。

ここでは、育毛剤を使わない方が良いと言われる理由と使わない方が良いかたについて解説していきます。


育毛剤を使わない方が良いと言われる理由、使わない方が良い人

育毛剤を使わない方が良いと言われる理由、使わない方が良い人

育毛剤を使わない方が良いと言われる理由は、成分が合わない、育毛剤では改善できない、副作用があるなどの場合に、薄毛や体調を悪化させる恐れがあるためです。


成分が合わない

育毛剤に配合されている成分が頭皮に合わない場合、育毛剤は使わない方が良いです。

私たちの体質は様々です。特に、少しの刺激で頭皮が荒れてしまう敏感肌のかた、特定の成分で湿疹やかゆみが出るアレルギー肌のかたは注意が必要です。

育毛剤の中には、爽快感を出すためにアルコールが配合されているものがあります。敏感肌の場合、少量のアルコールでも頭皮が赤くなったりフケが発生したりすることがあります。

また良い香りを出すために合成香料が、色味をきれいに見せるために合成着色料などが配合されている育毛剤もあります。

これらは本来の目的には関係ないもので、添加物に過ぎません。この添加物も頭皮への刺激となるため、敏感肌のかたは無添加仕様の育毛剤を選ぶ必要があります。

アルコールや添加物が多く配合されている育毛剤は、安価なものに多いです。

肌の弱いかたや天然成分にこだわるかたのために、オーガニック成分が配合されている育毛剤もあります。

しかしいくらオーガニック成分でも、肌に合わないものやアレルギー反応が出るものがあれば頭皮トラブルの原因になります。

アレルギー反応が出る成分がわからない場合は、医療機関で検査することをおすすめします。


育毛剤では改善できない

育毛剤では改善できない

外傷や皮膚疾患、円形脱毛症など育毛剤では改善できない場合も、育毛剤を使用しない方が良いです。

肌が傷ついて発毛しない部分がある外傷性の薄毛の場合は、毛根の活動が停止していたり毛根自体がなくなっていたりするため、育毛剤を使用しても効果はありません。

外傷の治療中に育毛剤を使用すると、傷の悪化やなかなか治らない恐れもあるため、医師とよく相談することをおすすめします。

ひこう性脱毛症のように皮膚疾患が原因で抜け毛が増えている場合、育毛剤の使用で疾患が悪化することがあります。

頭皮の皮脂分泌量が多いと、毛穴に皮脂が詰まり脂漏性皮膚炎が発生します。この脂漏性皮膚炎が原因で脱毛が起こることをひこう性脱毛症と言います。

頭皮環境を良くする成分が配合されている育毛剤は多いですが、皮膚疾患を治療することは難しいです。

ケトコナゾール配合シャンプーに変えることで、頭皮の状態が良くなることもあります。しかし炎症がひどい場合はシャンプーだけで改善しないことがあるため、皮膚科などで専門的な治療を受ける必要があります。

円形脱毛症が起きる原因は色々ありますが、自己免疫疾患が最も大きな原因です。

体を保護するための免疫機能がうまく働かずに、免疫が毛根を攻撃することで脱毛が発生します。ストレスや疲労、遺伝などで自己免疫機能が低下します。

育毛剤には免疫に作用する成分は配合されていないため、円形脱毛症対策にはなりません。この場合も皮膚疾患と同様に、専門的な治療が必要です。


副作用がある

副作用がある

育毛剤に配合されている成分の影響で強い副作用が現れる場合、育毛剤を使用しないほうが良いです。

特に発毛作用が強いミノキシジルや飲むタイプのフィナステリドなどの医薬品は、医薬部外品の育毛剤に比べ副作用が強く出る傾向にあるため注意が必要です。

ミノキシジルは医学的に発毛作用が認められている成分です。頭皮に塗布することで血管を拡張して血流を良くし、毛根部分に届けられる栄養分や酸素を増やします。

しかし、ミノキシジルにはかゆみや炎症、動悸、頭痛などの副作用も確認されています。

特に循環器に関する疾患があるかたは、育毛剤を使用しない方が良いです。使用可能かどうかは、医師に確認することをおすすめします。

フィナステリドには、男性型脱毛症の原因になる悪玉男性ホルモンを抑制する効果があります。

しかし肝機能や男性機能の低下、気分の落ち込みなどの副作用があります。

そのため肝機能障害やうつ病などがあるかたは、フィナステリドの服用に関しては医師とよく相談する必要があります。


まとめ

まとめ

育毛剤を使わない方が良いと言われる理由、使わない方が良いかたについて見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 敏感肌やアレルギーが原因で成分が合わない場合は育毛剤を使用しない方が良い
  • 外傷や皮膚疾患などは育毛剤では改善できないため、先に疾患部分の治療を行う必要がある
  • 副作用が強く出て体調を悪化させる場合も育毛剤を使わない方が良い

育毛剤には育毛や発毛促進、頭皮ケアに有効な成分が配合されています。

しかし育毛剤を使用しても意味がない場合や悪影響が出る場合があるため注意が必要です。

敏感肌やアレルギー肌のかたは、刺激のある成分や肌に合わない成分が入っていると頭皮環境を悪化させて抜け毛を増やす恐れがあります。

また皮膚に何らかの疾患がある場合は、育毛剤を使用する前に治療を行う必要があります。

ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品を使用する場合は副作用が強く出る傾向にあるため、医師とよく相談することをおすすめします。