ミノキシジルは頭皮の血行を促進し発毛効果がある医薬品です。

ここでは詳しい効果や効能、そして副作用について見ていきたいと思います。


ミノキシジルとは。概要と特徴

ミノキシジルとは、本来高血圧治療のために開発された医薬品です。血管を拡張することで血圧を下げる作用を持ちます。

しかし、ミノキシジルを投与した患者に、ある時薄毛改善効果が見られるようになりました。それからミノキシジルは発毛・育毛成分として注目を浴びるようになりました。

ミノキシジルの発毛・育毛効果は、その血管拡張作用からきています。

髪の毛は頭皮の血管から供給される栄養分を元に作られています。したがって、血管が拡張されれば髪の毛の成長も促進されることになります。

元々は血圧を下げるための作用だったものが、頭皮の血行まで促進し発毛効果が期待される医薬品として認知されようになりました。

また、ミノキシジルには髪の成長を司る「毛母細胞」を活性化する効果もあります。

毛母細胞が活性化されると髪の細胞分裂が促進され、発毛・育毛スピードが早くなります。


ミノキシジルには内服用と外用薬がある

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ミノキシジルには内服薬外用薬があります。内服薬は経口摂取で体内から吸収するもので、外用薬は育毛剤や育毛ローションなどの頭皮に塗布するものです。

内服薬は、元々高血圧治療に使用されていた医薬品を薄毛治療用に改良したものです。血管拡張効果で内側から髪の成長を促進させます。

一方、外用薬は薄毛部分に塗布できるので、気になる部分の髪に直接的に働きかけることができます。

ミノキシジルで薄毛を改善するのであれば、内服薬と外用薬を同時に併用していくと効果が表れやすくなります。


AGA治療にはフィナステリドも必要

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンが原因で起こる脱毛症です。中高年はもちろん、20代や30代の幅広い年代にも患者が多いことが特徴です。

AGAの治療には、ミノキシジルが用いられることが多くあります。AGAは徐々に髪の毛が弱くなっていく症状なので、ミノキシジルで発毛・育毛を促進してあげることは非常に効果的です。

しかし、ミノキシジルだけではAGAの進行を止めることは困難です。

AGAとはジヒドロテストステロンと呼ばれる活性型男性ホルモンが髪の毛の成長を阻害することで発症します。

このジヒドロテストステロンの発生を食い止めなければ、AGAはどんどん進行していってしまうのです。

残念ながら、ミノキシジルにはジヒドロテストステロンの発生を阻害する作用はありません。

そのため、AGAで進行した薄毛を解消したい場合は、ミノキシジルと同時にプロペシアなどのAGA治療薬を服用する必要があります。

プロペシアなどのAGA治療薬の主成分であるフィナステリドには、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの発生を阻害する働きがあります。

そのため、ミノキシジルとフィナステリドを組み合わせれば、AGAの進行を阻止しながら薄毛を改善することが可能です。

逆に、フィナステリドだけを摂取しても薄毛の改善効果は見込めません。

AGAによる薄毛を改善したいのであれば、ミノキシジルとフィナステリドはセットで服用するようにしましょう。


ミノキシジルの効果と効能

ミノキシジルの効果は、血管を拡張することで血流を改善し、頭皮に栄養を行き渡らせることにあります。

AGA治療では、フィナステリドを用いてテストステロンと5αリアクターゼの反応を阻害することで抜け毛の進行を阻止しますが、これだけでは発毛・育毛効果を得ることはできません。

AGA治療で髪の毛を復活させるには、AGA進行を阻害しつつ、ミノキシジルで発毛・育毛を促進することが必要です。

ミノキシジルは外用薬と内服薬の2種類があります。外用薬とはドラッグストアなどでも販売されている育毛剤のことです。

ただし、外用ミノキシジルだけではAGA改善効果は得られづらい傾向にあります。すでに進行してしまったAGAを治療したいのであれば、AGA専門クリニックで内服薬を処方してもらう方が良いでしょう。

また、外用と内服用を同時に使用することで、より高い発毛効果を発揮することもあります。


ミノキシジルの注意点

効果が出るまでに時間が必要

ミノキシジルで発毛・育毛効果を得るには、半年程度は毎日飲み続けることが必要です。

効果が出ないからといって数週間で使用を中止してしまう人がいますが、途中でやめてしまうと毛根が元の状態に戻ってしまい、またAGAが進行してしまいます。

治療費を無駄にすることにもなるので、万が一効果が実感できなくても、最低半年間は様子を見るようにしましょう。


AGA改善にはフィナステリドとの同時摂取が必要

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AGAの進行を止めるだけでなく薄毛も改善したいのであれば、ミノキシジルとフィナステリドの同時摂取が必要になります。

ミノキシジルは血流を促進することで毛根に栄養を運ぶ効果がありますが、それだけではAGAの進行を止めることはできません。

AGAの進行を阻止するには、別途フィナステリドでテストステロンと5αリアクターゼの働きを阻害する必要があります。

AGA専門クリニックでも、ミノキシジルとフィナステリドの同時服用を推奨している場合がほとんどです。


ミノキシジルの副作用

頭皮の痒みやかぶれの原因となる

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育毛剤などの外用ミノキシジルを使用すると、頭皮の痒みやかぶれを引き起こす場合があります。

症状が悪化すると、炎症や湿疹、皮脂の過剰分泌が起こることもあります。

これら副作用の発生は、ミノキシジルの含有量が多いほど可能性が高くなります。

肌や頭皮がデリケートな場合は、ミノキシジル含有量が低めのものを選び、頭皮の状態に気を配りながら使うようにしましょう。


血圧の低下

ミノキシジルは元々高血圧治療のために開発された成分です。そのため、血圧の低い人が使用するとさらに血圧が下がり、低血圧症に陥る危険性があります。

低血圧症が長く続くと心臓などの循環器の力が弱まります。循環器系が弱まるということは血液を送り出す力が弱まるということなので、末端の冷えや全身の疲れ、悪寒を感じやすくなります。

また、腸内環境が悪化するので、腹痛や便秘、下痢といった症状が発生しやすくなります。

また、高血圧の方が服用する場合でも注意が必要です。

高血圧治療では、降圧剤(血圧を下げる薬)が処方されます。当然、降圧剤は血圧を下げるための薬ですので、ミノキシジルと同時に服用すると血圧が下がりすぎてしまいます。

高血圧治療を受けている方がAGA治療でミノキシジルを服用する場合は、必ず医師に相談して判断を仰ぐようにしましょう。


多毛症になる可能性がある

ミノキシジルによって拡張される血管は頭皮だけではありません。全身の血管が拡張されて髪の毛以外の体毛も発毛しやすくなるので、多毛症になってしまう可能性があります。

これは内服用のミノキシジルを服用した場合に多く起こる症状です。

症状が出やすい部位は、鼻毛、眉毛、髭、耳毛、もみあげなどです。腕や指の毛が濃くなることもあります。

特に、元々体毛の薄かった方は少しの変化で症状が目立ちやすくなります。

近年は女性が薄毛治療を受けることも増えていますが、気が付いたら全身の体毛が濃く生え揃っていたなどということがないよう、充分注意しましょう。


ミノキシジルを処方してくれるAGAクリニック

銀座総合美容クリニック

銀座総合美容クリニックは、業界最安値とも言われる安価な治療が売りのAGA専門クリニックです。

フィナステリドやミノキシジルでの治療以外にも、遺伝子診断やメソセラピー治療などの医学的根拠に基づいた治療を行っています。

銀座総合美容クリニックでは、AGAの進行度合いに応じた薬が処方されることになっています。そのため、患者全員がミノキシジルを処方されるわけではありません。

どうしてもミノキシジルによる治療を受けたい場合は、担当医師に相談してみましょう。

治療費(1ヶ月あたり)・・・7,020~18,900円


AGAスキンクリニック

AGAスキンクリニックは「Rebirth」というオリジナル治療薬を用いてAGA治療を行っています。

「Rebirth」には、フィナステリドとミノキシジルの両方が含まれているため、AGA進行の阻止と発毛・育毛に大きな効果を発揮します。

ただし、Rebirthによる治療は他クリニックと比べて値段が高いことが欠点です。また、ミノキシジル単体での処方は行っていませんので、AGAスキンクリニックを使用する際は資金に余裕を持っておきましょう。

治療費(1ヶ月あたり)・・・14,400~22,000円(オリジナル発毛薬)


アゲインメディカルクリニック

アゲインメディカルクリニックは、AGAの治療に特化したAGA専門クリニックです。そのため、マッサージやシャンプーの販売などは一切行っていません。

アゲインメディカルクリニックで処方される治療薬はオーダーメイド製で、患者ごとにミノキシジルやフィナステリドの量を調整して作られています。

治療薬を患者の症状に最適化させることで、いち早く高い効果を発揮することができます。

AGAスキンクリニックと同様に、アゲインメディカルクリニックもミノキシジル単体での処方は行っていません。

ミノキシジルはオーダーメイド製の治療薬にしか含まれていないので、ミノキシジルによる治療を希望する場合は注意が必要です。

治療費(1ヶ月あたり)・・・20,000円~(オーダーメイドAGA治療薬)


まとめ

ミノキシジルの効果と副作用について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 元々高血圧治療のため開発されたミノキシジルは、血管拡張作用により発毛効果がある
  • 効果を得るためには半年以上の継続が必要。そしてフィナステリドとの同時摂取が必要
  • 副作用として頭皮のかぶれや痒み、血圧低下、多毛症などがある

ミノキシジルとフィナステリドの相乗効果で薄毛への効果は大きいです。

ただ副作用や他の薬とのバランスなど注意点も多いので、使用する際には医師の診断を仰ぐようにしましょう。