豆乳にはイソフラボンなど薄毛に効果的な成分が含まれています。
ここでは豆乳が薄毛に効果的である理由と、イソフラボンの効果についてご紹介します。
イソフラボンが男性ホルモンを抑制する
豆乳に多く含まれるイソフラボンには「エストロゲン様作用」があります。
エストロゲン様作用とは、女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをする作用のことで、男性ホルモンの分泌を抑える効果があります。
AGA(男性型脱毛症)の発症は、活性型男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン」によって髪の成長が止まってしまうことが原因です。
そのため、イソフラボンを摂取して男性ホルモンの分泌を抑することで、AGAの進行を阻害する働きが期待できます。
アミノ酸による育毛効果
髪に必要な栄養素のひとつに、「ケラチン」というたんぱく質があります。
ケラチンは18種類のアミノ酸から作られています。
髪が丈夫に成長していくためにはしっかりとアミノ酸を摂取することが必要です。
豆乳にはアスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸が豊富に含まれており、髪の健康的な成長を促進してくれます。
レシチンで頭皮環境を改善
劣悪な頭皮環境も薄毛の原因です。過剰な皮脂や炎症などで頭皮が傷付くと、髪の成長鈍化や脱毛症のリスクがあります。
特に頭皮は身体の末端に位置するので血流が悪く、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が少ない傾向にあります。
豆乳に含まれる「レシチン」には、肌のターンオーバーを促進する効果があり、頭皮環境の改善に効果的です。
豆乳を日常的に飲むことによって、皮脂や常在菌によって傷付いた肌をきれいにすることができます。
豆乳はあくまで薄毛予防
豆乳には髪に良い効果をもたらす成分が多く含まれていますが、豆乳だけではAGAによる薄毛の改善効果はあまり期待できません。
特に、すでに進行してしまった薄毛を豆乳の力だけで元の状態に戻すことは困難を極めるでしょう。
豆乳はあくまで薄毛予防と割り切り、すでにAGAが進行してしまっている方は素直にAGA治療薬や専門クリニックの方が効果的です。
豆乳の薄毛対策効果は、あくまで「予防」であることを念頭に置いておきましょう。
まとめ
豆乳が薄毛に効果的な理由について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 豆乳に含まれるイソフラボンは、男性ホルモンの分泌を抑えてAGAの進行を阻害する
- 豆乳に含まれるアミノ酸やレシチンは健康な髪の毛づくりに重要
- 豆乳だけで薄毛を改善することは出来ないが、予防の効果は期待できる
薄毛の改善は出来なくても、予防の効果としてホルモンに作用したり頭皮環境を良くしたり、かなり大きい効果が期待できそうです。
薄毛になってしまう前に、またすでに薄毛症状がある方もそれ以上進行しないように、意識して豆乳を摂ってみてはいかがでしょうか。