薄毛対策に野菜はしっかり摂るようにしたいです。しかしただ野菜をたくさん食べれば良いわけではありません。

ここでは野菜がなぜ薄毛対策に効果的なのか、そして注意するポイント特に薄毛対策に効果的な野菜について見ていきたいと思います。


ビタミン豊富な野菜は薄毛改善に効果あり

1日の野菜の必要摂取量は350グラムとされており、現代人の多くは野菜不足とされています。

パプリカやニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるビタミン類は細胞の新陳代謝を活発にしたり、丈夫な頭皮と毛髪を作る作用があり薄毛対策には欠かせない食材です。

特にブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトには、毛乳頭細胞を活性化する働きがあると大手ヘアメディカル会社が発表しました。

さらに高い血行促進効果のあるピラジンを含むピーマンや、ビタミンとミネラルとカルシウムの均整の取れた小松菜なども頭皮の健康状態を良好に保つには最適の野菜です。


薄毛対策に野菜を摂りすぎるデメリットはある?

野菜だけではバランスが悪い場合も

薄毛対策だけではなく健康の面でも、野菜だけ食べ続けるのはおすすめできません

体のあらゆる細胞を作るタンパク質やミネラルも、同様に大切な成分だからです。

野菜と一緒に取りたい食材としては動物性タンパク質が取れるお肉、亜鉛や鉄分が入っているレバー、血液をサラサラにするDHAを含む魚類などがあります。

さらに豆腐や納豆、豆乳などの大豆製品は良質な植物性タンパク質が取れるだけでなく、女性ホルモンによく似た働きをしてくれる大豆イソフラボンも含有しているため薄毛改善に効果があります。

その他には不足しがちなミネラルを取れる海藻類もおすすめです。

その中でもめかぶなどのヌルヌルしたものは、血行を良くする効果もあるので高血圧や生活リズムが不規則な人に最適な食材です。


調理方法に注意が必要

野菜と言っても数え切れないほどの種類があるように、それぞれにあった調理方法が存在します。

ビタミンは熱に弱いので、葉物野菜や緑黄色野菜はなるべくサラダなど生のまま食べるようにしましょう。

逆にニンジンやトマトに含まれるベータカロチンやリコピンは、生食だと吸収率が悪くなってしまうので加熱してから食べると良いです。

ハンドミキサーで簡単にポタージュにしたり、カレーなどを作る時にトマトジュースを入れたりする方法もお手軽で良いでしょう。


野菜だけを摂りすぎると起こる症状

髪の毛にデメリットになる症状としては貧血や栄養失調、消化不良などがあります。


貧血、栄養失調

まず貧血や栄養失調になると髪の毛の成長が阻害されたりパサついたりします。

野菜を食べる量を増やし逆に肉類の摂取量を減らすとタンパク質や鉄分、必須脂肪酸などが不足します。

タンパク質は髪を構成する栄養素なのでしっかり摂取する必要があります。必須脂肪酸は頭皮や髪の毛の健康維持に大切な栄養素です。

鉄分は血液中のヘモグロビンに多く含まれ、栄養を毛根に届けるためには欠かせない栄養素です。


消化不良

薄毛 ダニ

次に消化不良になると体内に吸収される栄養自体が不足しがちになります。下痢や便秘で十分に栄養が吸収できないためです。

薄毛の改善に良いと思って野菜を食べても栄養が毛根に運ばれなければ意味がありません。

そのため野菜だけを大量に食べるのではなく、炭水化物やタンパク質を含め栄養バランスの取れた食事を取ることが大切です。


デメリットになる野菜の調理法

野菜を摂る際の調理法でも薄毛対策にデメリットになる場合があります。

特に味を濃くするために塩分を多く使うと血流の悪化につながるので注意が必要です。

塩分が血管を収縮させて血液の巡りを阻害してしまうためです。


薄毛対策に効果的な野菜

薄毛対策として野菜を食べる際は、ビタミン類やカプサイシンを多く含んだものを食べることをおすすめします。

ビタミンAは代謝を促進させて髪の健康を維持してくれますし、ビタミンCは髪が生える手助けをしてくれます。

カプサイシンには血流を良くする働きがあるため毛根への栄養の運搬が促進されますし、頭皮環境も良くしてくれます。


カボチャ

カボチャにはビタミンAが豊富で、ビタミンB1やB2、ビタミンC、鉄分カルシウムなども含まれるため栄養バランスの良い野菜です。

さらに保温効果で冷え対策にもなり血流改善につながります。


ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトにはビタミンやミネラルが多く含まれています。

またブロッコリースプラウトエキスに毛乳頭細胞を増やす働きがあることが近畿大学の研究で発見されています。


唐辛子

唐辛子はカプサイシンが豊富に含まれています。また大豆製品と一緒に食べることをおすすめします。

カプサイシンは大豆イソフラボンと一緒に摂取すると、成長因子を増やし薄毛対策になるためです。

ただし唐辛子などの刺激物の過剰摂取は、皮脂の分泌を加速させて頭皮環境を悪化させる恐れがあります。

そのため料理のちょっとしたアクセントとして使う程度でいいでしょう。


まとめ

薄毛対策に効果的な野菜について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • ビタミン豊富な野菜は、薄毛対策に効果的。
  • タンパク質や亜鉛などと合わせてバランス良く摂ること。
  • 調理する時は塩分過多に気を付けること。

薄毛になってしまったら薬で治療することが当たり前になっていますが、まずは日々の食事から栄養をしっかり摂ることがとても重要です。

野菜や大豆製品、海藻などからビタミンやミネラル、イソフラボンをしっかり摂って、お肉やお魚でタンパク質もしっかり補うという基本の食生活を、改めて見直してみてはいかがでしょうか。