わかめは薄毛に良いイメージがありますが、わかめは薄毛への効果がほとんどないと言われることもあり、本当に薄毛に効果的なのか知りたい人も多いと思います。
ここでは、食べ過ぎることによるデメリットや、わかめが必要な人について見ていきたいと思います。
わかめは薄毛対策にほとんど効果がない
わかめは薄毛に効果的と言われていますが、わかめ自体に発毛効果があることは科学的に証明されているわけではありません。
一部抜け毛対策になる成分が含まれていますが、薄毛への効果には色々な誤解があります。
わかめに含まれている育毛や薄毛対策に大切な成分は「ミネラル」です。しかしわかめから十分な量のミネラルは摂取できませんし、そこから毛根へ送られる量になるとさらに減ってしまいます。
ですから成分の面からは、薄毛対策にはほとんど効果がありません。
わかめを食べ過ぎることによる悪影響
効果があると信じて毎日大量のわかめを食べると、逆に悪影響のほうが多くなってしまいます。例えばわかめに含まれる甲状腺ホルモンの「ヨウ素」の影響です。
ヨウ素を過剰に摂取すると甲状腺の機能が低下する危険性が高くなります。すると髪の毛は太く成長するどころか、張りがなくなり抜け毛が増える結果になってしまいます。
わかめには髪を構成しているタンパク質を生み出す「フコイダン」も含まれています。しかしフコイダンの体内への吸収率は悪いため、髪の成長を促すまでには至りません。
フコイダンを多く摂取しようと大量に食べると、やはりヨウ素の問題が出てきてしまいます。結局「わかめで髪が増える」と言われるのは誤解の部分が多いです。
わかめを食べるメリットが大きい人もいる
ただしわかめが髪に良い影響を与えるケースもあります。体質や食生活に問題がある場合です。
肥満やメタボ体型の人が食事量を減らすために活用できます。わかめには食べると膨満感を感じさせる水に溶けやすい食物繊維「アルギン酸」が入っているためです。
食事の前に摂ることで食欲を抑えることができるため、カロリーをカットすることができます。
また肥満になると皮脂の分泌が多くなります。特に顔や頭皮の皮脂量が多くなるため、毛穴に皮脂が詰まり炎症などを起こして頭皮環境が悪化しやすくなります。
頭皮環境が悪いと髪の成長が妨げられたり抜け毛が増えたりします。そのため肥満の解消にわかめを利用することは抜け毛対策につながります。
またアルギン酸には血液の流れを良くする働きもあります。血流が良くなると栄養分が頭皮へ運ばれやすくなるため薄毛対策になります。
血流の悪い人は運動やその他の栄養も摂ること
普段から冷え性などで血流が悪いと感じている場合は、食事で解決を図る以外にも定期的に運動することをおすすめします。軽く20分間ウォーキングするだけでも血液の巡りは良くなります。
毛根に送る栄養分としてわかめのミネラル分に加えてタンパク質や亜鉛、ビタミンの摂取も多くすると効果的です。レバーはこれらの栄養素がバランス良く含まれているのでおすすめの食材です。
まとめ
わかめの薄毛への効果について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- わかめは薄毛への効果はほとんどない
- 摂りすぎるとヨウ素の影響で逆効果に
- 肥満の人が肥満対策としてわかめを活用することはできる
なんとなく海藻は髪の毛に良さそうな気がしますが、わかめには薄毛への効果は無いことがわかりました。
ミネラルなどが豊富に含まれているので健康のためには定期的に摂りたいですが、薄毛に効果があるという誤解から食べ過ぎてしまうことは注意したいですね。