髪の毛を構成する物質はタンパク質から作られます。毎日の食事からタンパク質をしっかり摂ることは薄毛対策に効果的です。

ここではタンパク質のうす毛への効果、目安の摂取量、過剰摂取による悪影響、しっかりタンパク質を摂る方法について見ていきたいと思います。


薄毛対策にタンパク質を摂取することで期待される効果

薄毛対策にタンパク質は必要不可欠です。

これは髪の毛を構成する物質がタンパク質から作られているためです。

身体にタンパク質が不足している状態だと身体が髪の毛を作ることができず、薄毛が進行してしまいます。

タンパク質を摂取することでただちに薄毛が改善されることはありませんが、薄毛にならないために最低限必要な栄養素です。


動物性タンパク質がより効果的

タンパク質には動物性と植物性があります。

動物性タンパク質は主に肉類や卵、牛乳に含まれていて、植物性タンパク質は大豆製品に含まれています。

薄毛対策を行う上で、どちらのタンパク質を摂取しても問題ありませんが、動物性タンパク質の方が体内で使われやすく、効果が出やすくなります

これは人間の身体が動物の構造をとっていて、動物性タンパク質の方が人間を構成するタンパク質に近いためです。

ただし吸収率の違い以外に、動物性と植物性で効果が異なることはありません。


タンパク質の必要目安量

また、動物性タンパク質を含む食品は脂質の摂りすぎにつながりますので、摂取量には注意が必要です。

タンパク質は髪の毛に必要な素材であるため、薄毛対策には欠かすことのできない栄養素です。

そのため、必要以上の摂取を行うことはせず、毎日目安量のタンパク質をきちんと摂取することが大切です。

タンパク質の必要目安量は普通の生活を行っている人なら体重(kg)×1.08で計算できます。

例えば体重60kgの人は1日に64.8gのタンパク質が必要です。

最低でもこの量をきちんと食事で摂取するようにしましょう。


現代人はタンパク質の摂取量が低くなりやすい

近年の食生活はタンパク質の摂取量が低くなる傾向にあります。

特にインスタントラーメンやジャンクフードなどは栄養バランスが悪いだけでなく、タンパク質の量も非常に少ないです。

このため、必要量のタンパク質が補えていないケースが多くなってきていて、タンパク質が薄毛改善に占めるウェイトは大きくなってきています。

タンパク質は特に薄毛に効果があるわけではありませんが、身体を構成する重大な栄養素であることを覚えておくようにしましょう。


薄毛対策でタンパク質を過剰摂取した時のリスク

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髪の毛を構成する上で欠かすことのできないタンパク質ですが、身体には許容量があり、それを超えた摂取は身体に悪影響を及ぼす危険性があります。

タンパク質の摂りすぎで懸念される症状として、次のことがあげられます。


体重が増加する

どんな食べ物も食べすぎると太りますが、タンパク質の場合は特に太りやすいです。

これは純粋な脂肪ではなく、筋肉などの徐脂肪体重が増加するためです。

筋トレを行っている人がタンパク質を積極的に摂取することからも分かるように、タンパク質は身体を大きくするために必要な栄養素です。


腎臓への負担が増大する

タンパク質は人間の体を構成する上で必要不可欠な栄養素ですが、同時に不要な老廃物もたくさん含んでいます。

腎臓はこうした老廃物をろ過する役割がありますが、タンパク質を過剰摂取すると腎臓への負担が増大し、腎疾患を招く危険があります。

特にこの症状は長期的にタンパク質を過剰摂取した場合に発生しやすくなります。

腎臓は常に働いている臓器ですので、なるべく負担をかけないことが必要です。


脱水症状を引き起こす

タンパク質を過剰に摂取すると不純物が体内にたくさん取り込まれます。

腎臓がこれを排出するため、人体に影響が出ることはありませんが、これらの老廃物は尿と一緒に排出されるため、身体の水分量は減りやすくなります。

そのため、たくさんタンパク質を摂取する場合はきちんと水分を補給するようにしましょう。


コレステロールの異常や高血圧

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また、タンパク質を食事で補給する場合、多くは牛肉や豚肉などの肉類から摂取します。

このような動物性タンパク質は身体に吸収されやすいメリットがあります。

しかし、脂肪などの余計な物質も多く含まれているため、たくさん摂取するとコレステロールの異常や高血圧を引き起こす危険性が高くなります。


タンパク質の許容量には個人差がある

1日に必要なタンパク質の量には個人差があります。特に普段運動を行わない人は必要量が少なくなります。

過剰に摂取しても薄毛に良いことは一切ありませんので、自分の体の許容量をしっかりと把握することも大切です。


薄毛対策でタンパク質を摂取する方法とサプリ

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タンパク質は食事によって摂取することができます。

多くの食品にタンパク質が含まれますが、効率よく摂取するためには次のような食品を積極的に摂取しましょう。


鶏肉

動物性タンパク質を摂取するなら鶏肉がベストです。

牛肉や豚肉でも問題ありませんが、鶏肉は中でも非常に脂肪分が少なく、たくさん食べても身体に悪影響を及ぼしにくい特徴があります。

ビタミンとミネラルも豊富で、栄養バランスにも優れています。


アーモンド

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アーモンドを始めとするナッツ類はタンパク質の吸収を助ける亜鉛やビタミンが豊富に含まれています。

少量の摂取で必要な栄養素を補うことができるため、おやつ感覚で食べられます。


大豆

大豆には植物性タンパク質が豊富に含まれています。

また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンの働きを助ける役割があり、別の栄養分からも薄毛対策を行うことができます。


タンパク質はビタミンと一緒に摂ると吸収されやすい

また、タンパク質を摂取する際は、ビタミンと一緒に摂ることが大切です。

これはタンパク質単体ではうまく身体が吸収できないためです。

タンパク質はアミノ酸に分解され、身体の中で再構成されるのですが、アミノ酸の吸収を助ける栄養素としてビタミンB群、ビタミンC、亜鉛やミネラルがあげられます。

そのため、タンパク質だけに固執するのではなく、他の栄養素もバランスよく摂取した方が効率よくタンパク質を取り込むことができます。

しかし、栄養素をバランスよく摂取するのは非常に難しいです。

時にはサプリメントで不足しがちな栄養素を補うことも必要です。


サプリメントでタンパク質を補う

また、タンパク質をサプリで補給する場合、アミノ酸サプリを利用すると良いです。

タンパク質はアミノ酸から作られるため、アミノ酸をバランスよく摂取していれば、タンパク質を体内で作ることができます。

特に体内で作ることができない必須アミノ酸が不足している場合は、サプリメントでしっかりと補給するようにしましょう。

アミノ酸サプリは筋トレ目的の人だけでなく、薄毛対策にも一定の効果があります。


まとめ

薄毛対策とタンパク質について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • タンパク質が不足すると髪の毛を作ることが出来ない
  • 現代人はタンパク質不足になりやすいが、過剰摂取は悪影響
  • 食品やサプリメントでタンパク質を補う

ファストフードやコンビニ食などの食品は、便利である反面栄養バランスが崩れがちで、タンパク質不足にもなりやすいです。

薄毛改善の為にはタンパク質は必要不可欠です。過剰摂取に注意して、サプリメントや食品などで積極的に補うようにしましょう。