納豆が薄毛に効果的であることを聞いたことがありますか。
効果的であると同時に、逆効果であるという声もあります。
ここでは納豆が薄毛に効果がある理由と、逆効果である理由についてお伝えします。
納豆が薄毛に効果的と言われる理由
イソフラボンで男性ホルモンを抑制する
納豆の原料である大豆には、イソフラボンが豊富に含まれています。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を持ち、男性ホルモンを抑制する効果があります。
薄毛の中でもAGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンが原因となって発症するため、納豆はAGAの予防に効果的です。
アミノ酸と亜鉛で強い髪を作る
髪を構成するたんぱく質「ケラチン」は、アミノ酸と亜鉛を合成することによって作られています。
納豆にはアミノ酸と亜鉛が同時に含まれているため、髪の成長を促進する効果が期待できます。
ビタミンB群やビタミンEで代謝が促進される
納豆に含まれるビタミンB群やビタミンEには、代謝を促進して肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促進する働きがあります。
そのため、頭皮環境を正常化する効果が期待でき、皮脂の過剰分泌や炎症による脱毛を予防することができます。
納豆を食べるとハゲると言われる理由
納豆には薄毛対策に効果的な栄養素が多数含まれている一方で、食べると薄毛を助長するとも言われています。
その理由は「セレン」という栄養素にあります。
セレンが欠乏すると心筋障害や筋肉障害が起こってしまうため、人体に無くてはならない栄養素のひとつです。
しかし、セレンを過剰に摂取してしまうと脱毛を促す効果があることが確認されています。
さらに、セレンは牛乳や牛肉、魚介類など日常的な食べ物に多く含まれており、摂取しやすい栄養素でもあります。
そのため、「納豆でさらに多くのセレンを摂取してしまうと、過剰摂取となって脱毛を促進してしまうのではないか」と考えられています。
しかしながら、セレンの摂取上限は成人男性で420μg、成人女性で330μgであり、納豆のセレン含有量は1パックにつき約120μgです。
参考までに、セレンの含有量が多いウニで100gにつき220μg、牛レバーは100gにつき67μgとなっています。
ウニやレバーを毎日100g食べることはあまり考えられませんから、摂取上限に達することはほとんどないと言えます。
ただし、納豆を1日に3パック以上食べるなどの行為をすれば当然過剰摂取になるので、多くても1日2パックに抑えるようにしましょう。
まとめ
薄毛と納豆について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 納豆に含まれるイソフラボンやアミノ酸、亜鉛などは薄毛対策に効果的である
- 逆効果の根拠はセレンを過剰に摂ってしまうと脱毛を促進することから
- 一日2パックまでに抑えれば問題ない
納豆は身体に良いというイメージがありますが薄毛対策にも効果的です。
過剰に摂取しないことだけ気を付けて、意識して納豆を食べるようにしてみてはいかがでしょうか。