薄毛 ダニ

分け目が薄くなってきたような気がする。これは薄毛の初期段階でありこれからどんどん進行していく場合もあります。

ここでは、なぜ分け目から薄毛になってしまうのか、そしてどんな対策をとればいいのかについて見ていきたいと思います。


分け目が薄毛になって気になる人の原因

薄毛の中には分け目から進行するタイプがあります。初期段階では分け目が白く見えるだけですが、進行すると全体的に薄くなっていくため、ボリューム感が無くなります。

これには、いくつかの原因が考えられます。


髪の毛が長いことによる影響

原因のひとつとして、髪の毛が長いことが考えられます。髪の毛が長いと、頭皮環境にとってはいくつかのデメリットがあります。

まず頭皮が蒸れることです。髪の毛の量が多いと熱を逃がすことができないため、皮脂が溜まりやすく、頭皮の雑菌が繁殖しやすいです。

次にシャンプーがしにくいことです。髪の毛の量が多いとどうしても洗浄が適当になることがあります。頭皮がきちんと洗浄できていないと、毛穴に汚れが溜まって薄毛を引き起こす原因になります。

さらに髪の毛が長いと分け目の薄毛に気づきにくい特徴もあります。実は見えないところで薄毛は着々と進行していて、気づいた時にはかなり目立っているケースも少なくありません。

また、髪の毛を引っ張るようなヘアスタイルは分け目の薄毛を進行させる危険性があります。これは「牽引性脱毛症」と呼ばれ、髪の毛が常に引っ張る力を受けることでダメージを受け、進行する薄毛です。

編み込みヘアや髪の毛を結ぶようなヘアスタイルは、分け目に多大なダメージを与える危険がありますので要注意です。


紫外線による頭皮へのダメージ

頭皮が紫外線によるダメージを受けることにより、分け目の薄毛が進行することもあります。頭皮は紫外線に弱いのですが、通常は髪の毛によって保護されています。

しかし、分け目のような髪の毛の少ない部分は、髪の毛に保護されることなく直接紫外線のダメージを受けてしまうため、薄毛が目立ちやすいです。

特に、常に同じ分け目で過ごしている方は、同じ部分が紫外線のダメージを受けやすくなるため、自然と薄毛になりやすいです。

分け目の薄毛は生活習慣に依存する部分よりもヘアスタイルや頭皮の物理的なダメージが原因で発生します。それはつまり、セルフケアによって努力次第で薄毛を予防、改善が可能です。


分け目が薄毛になって気になった時の対策

分け目が薄毛になるのは、薄毛の初期段階です。放っておくと症状が進行し、薄毛が全体に及ぶ危険性もあります。

そんな時は次のようなことを試して薄毛の対策を行うようにしましょう。


分け目を変えてみる

同じ場所で分け目を作っている人は、これが原因で頭皮に負担がかかり薄毛が進行している可能性があります。

分け目を変えることで薄毛が目立たなくなるだけでなく、頭皮の負担を分散することができるため、薄毛予防の対策にも効果的です。


髪の毛が引っ張られるヘアスタイルは避ける

分け目の薄毛が気になりだしたら、とにかく分け目の負担を軽減することが一番です。

髪の毛が引っ張られるようなヘアスタイルは、分け目の負担を増加させ、薄毛の進行を早める可能性があります。

この牽引性脱毛症は女性に多い症状ですが、男性でも髪を結う人はいると思いますので、注意が必要です。


頭皮の刺激を抑える

頭皮がダメージを受ける原因はたくさんあり、まずはそれを排除することが必要です。

頭皮は紫外線や汗、シャンプーなどの刺激によってもダメージを受けます。

分け目から薄毛が進行しているなら、紫外線のダメージは大きな原因のひとつとして考えられます。

日中は帽子を被ったり、日焼け止めスプレーを使用したりするなど、なるべく頭皮がダメージを受けないようにケアすることが大切です。


規則正しい生活習慣を送る

薄毛を早期に改善するためには、髪の毛の育ちやすい環境を整えなければなりません。

髪の毛の成長は生活習慣と深い関わりがあり、これを改善しないことには薄毛はどんどん進行していきます。

栄養バランスの良い食生活、適度なストレスの解消睡眠不足の解消など、生活習慣が乱れている人は、まずこれを改善することが必要です。

分け目から生じる薄毛の場合、部分的に頭皮が刺激を受けることで発生している可能性が高く、これを解消することで薄毛は改善する可能性が高いです。

まずは頭皮を労わって、なるべく負担をかけないように心がけることが大切です。


分け目が薄毛になっても目立たない髪型

分け目の薄毛が目立ってしまっても心配はありません。髪型を変えるだけでも分け目の薄毛は十分にカバーすることができます。

もちろんケアを行わないと薄毛は進行してしまいますが、薄毛が改善されるうちは次のような髪型でカバーしてみると良いです。


オールバック

髪の毛を短くしたくない方で分け目の薄毛を隠すためには、オールバックが最も適しています。

髪を後ろに流すことで分け目を作る必要もなく、頭頂部などの他の部分の薄毛もカバーすることができます。

また、オールバックはセットが非常に手軽で男らしさを象徴する髪型でもありますので、手間の割におすすめできる髪型です。


パーマをかける

パーマをかけると髪の毛の分け目を作らずにヘアスタイルを整えることができるため、分け目の薄毛に効果的です。

ボリューム感を生み出すことにもつながりますので、髪の毛の量が少ないと感じている人にもおすすめです。

オールバックのような男らしい髪型が苦手な人はパーマをかけてみると良いです。


ベリーショート

薄毛 ダニ

襟足とサイドを刈り上げ、全体的に髪の毛を短くすることでビジネスシーンでも利用できる髪型を作ることができます。

髪の毛を短くすると薄毛が目立つと思うかもしれませんが、ボリューム感のバランスを均一にすることができるため、むしろ短くした方が目立ちにくいです。

それでも分け目が目立つ場合は、分け目を変えて対応しましょう。

また、髪の毛を頭皮に近い色に染めることも、目立ちにくくする方法のひとつです。


スキンヘッド

割り切ってスキンヘッドにするのもひとつの手です。スキンヘッドにすることで頭皮の蒸れや雑菌の繁殖を防ぐことができ、頭皮環境を清潔に保ちやすいです。

髪の毛がほとんどありませんので、薄毛が目立つこともありません。

基本は髪の毛を短くし、分け目を変えることで薄毛を目立たなくさせることができます。

しかし、人によって髪型の好みは違うと思いますので、状況に応じてパーマをかけてみたりオールバックにしてみたりすると良いです。


分け目が薄毛になって気になった後の症状の進行

薄毛は段階を経て症状が進行します。分け目の薄毛に関しても、ケアを行わずに放置すると次のような段階を経て症状が大きくなっていきます。


分け目の薄毛が気になりだす

分け目を覗いてみると白い肌の範囲が大きくなったと感じるようになります。

これはまだ初期段階で、人によっては自覚症状がない場合もあります。

他の部位の髪の毛の量にもあまり変化が無いため、周りから指摘されることもほとんどありません。


抜け毛の量が増えだす

第2段階になると、分け目の薄毛が気になるだけでなく、シャンプーの時に抜け毛の量が多くなります。

この時の抜け毛には細い毛と太い毛の両方が混ざっていて、最も本人が自覚しやすい段階です。


髪の毛のボリュームが少なく感じる

分け目だけだった薄毛も、この段階までくると全体に影響を及ぼします。

抜け毛が多くなった結果、髪の毛全体のボリュームが少なくなり、頭皮が透けて見えます。

抜け毛の量自体は少なくなりますが、これは髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまうためです。


生え際が後退する

薄毛の症状が後期まで行くと、分け目や頭頂部が完全に露出します。

ここまで来ると強くて太い毛はほとんど存在せず、全体的に産毛が目立ちます。

新しい髪の毛が育ってもすぐに抜け落ちてしまうため、生えてくる髪の毛が追い付かずに薄毛はどんどん進行します。


脱毛が進行する

最終段階では産毛すら生えない状態が続きます。しかし、脱毛は一定のペースで進みますので、完全に毛が無くなってしまいます

ここまで進行すると、治療に多大な時間がかかってしまいます。

分け目の範囲が大きくなりだす初期段階では、セルフケアを行うだけでも十分に薄毛を改善することができます。

しかし、症状が進行するにしたがって、治療にかかる時間も多くかかるため、早期の改善、治療が必要不可欠です。

症状の進行具合によって、ある程度自分がどの段階の薄毛か判断することができます。

薄毛のサインを見逃さずに、きちんとした対処法で頭皮の負担を軽減させるようにしましょう。


まとめ

分け目から薄毛になる原因と対策について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 分け目から薄毛になる原因は、蒸れるような髪型による頭皮環境の悪化や、紫外線のダメージ、引っ張るようなヘアスタイルなどがある。
  • 分け目を時々変えたり、引っ張らないようなヘアスタイルにするなど、普段からのセルフケアが重要。
  • 薄毛が進行してしまうと治療にも時間がかかるので、なるべく早い段階から気を付ける必要がある。

ちょっと気になるけれどまだ大丈夫かな、と放置してしまうと、気づかないうちに薄毛が進行してしまいます。

気になることがあれば、なるべく早めに髪型や頭皮のケア方法、生活習慣など見直してみることをおすすめします。