薄毛の症状は、早めに対策をとることで改善できる可能性が大きくなります。
ここでは薄毛の初期症状はどんなものか、そしておすすめの対策について見ていきたいと思います。
頭頂部、つむじの薄毛の初期症状と特徴
抜け毛が増える
単純で分かりやすい初期症状は、抜け毛が増えることです。
いつもより排水溝が詰まりやすくなったり、枕にたくさんの毛が付いているなどの現象が出始めたら注意しましょう。
ただし、人間の髪は1日50~100本ほど抜けており、秋になると200~300本抜ける方もいます。
抜け毛の本数が多いからといって判断を急がず、抜け毛の状態や経過を観察することが大切です。
抜け毛が細く、短い
AGA(男性型脱毛症)を発症するとヘアサイクル(髪の生え変わり周期)が短くなるので、髪が短いまま抜け落ちてしまいます。
そのため、抜け毛の中に細く短い毛が多くなり始めたら、AGAが発症しているサインと言えます。
AGAが発症すると徐々に抜け毛が細くなっていくので、小さな変化にも気付けるように注意深くチェックしましょう。
産毛が抜ける
AGAが進行してくると、生えたばかりの産毛が抜けるようになります。
抜け毛の中に産毛が多くなってきた場合はAGAがかなり進行している可能性があるので、早めに治療を開始しましょう。
頭頂部やつむじの地肌が透けるようになる
頭頂部の毛が細くなり、地肌が透けている場合は薄毛が進行している疑いがあります。
頭頂部やつむじは確認しづらい部位なので、気が付くと薄毛が進行していて地肌が透けてしまっていることがあります。
気付いたらO型ハゲになっていたということが無いように、定期的にチェックすることが大切です。
頭皮が赤くなり、かゆみがある
頭皮が赤くなったり、かゆみが出てきた場合は炎症による脱毛症が考えられます。
これらの症状は、脂分の摂り過ぎやシャンプーの使い方などで起こる可能性があります。
頭皮環境を正常に保つように、食事やシャンプー方法には気を付けましょう。
フケが増える
フケが増加してきた場合は、ひこう性脱毛症が疑われます。
ひこう性脱毛症は大量のフケによって毛穴が塞がれ、髪の成長が阻害されてしまう脱毛症です。
主にシャンプーのすすぎ不足が原因となって起こるので、普段からしっかりと洗い流すようにしましょう。
M字ハゲの初期症状と特徴
抜け毛が増える
抜け毛が大幅に増加している場合、M字ハゲの初期症状である可能性があります。
入浴時や就寝中の抜け毛を観察し、徐々に増えていくようなら本格的に薄毛対策を始めるようにしましょう。
ただし、人間の髪の毛は1日に50~100本は抜けています。秋には200~300本ほど抜ける人もおり、一時的な本数だけでは薄毛かどうかは判断できません。
長期間継続して増えていく場合には薄毛の可能性が考えられるので、早めに治療を始めましょう。
初期段階で治療を始めれば、改善するまでの期間も短くなります。
抜け毛が細く、短い
AGA(男性型脱毛症)を発症していると、抜け毛に細く短い毛が増えてきます。
理由は、AGAの作用でヘアサイクルが乱れ、髪が充分に育たないまま抜けてしまうためです。
細く短い毛が少し抜ける程度であれば問題はありませんが、半数を超えていたり、徐々に増えてきている場合はAGAが進行している疑いがあります。
薄毛の初期症状を見つけるためには、抜け毛の本数だけでなく状態を観察することも大切です。
髪型が決めづらく感じる
M字ハゲが進行してくると、髪型が決めにくくなってきます。
前髪は髪型を構成する上で最も重要な部位なので、前髪が減ると以前のように上手く髪を整えられなくなってしまいます。
以前よりも前髪のボリュームが出しにくくなったり、下ろした前髪がスカスカになっていると感じたら、M字ハゲが進んでいる可能性があります。
M字部分が赤く、かゆい
シャンプーのすすぎ不足や皮脂の過剰分泌で炎症が起こると、M字部分が赤くかゆくなってきます。
頭皮の炎症は脂漏性脱毛症に繋がることがあるので、M字に赤みやかゆみが出てきたら生活習慣や頭皮の洗い方を見直しましょう。
また、シャンプーが肌質に合っていない場合にも頭皮の炎症を招いてしまうことがあります。
M字部分に産毛が増える
M字部分のAGAが進行していると、弱々しい産毛が増えてきます。
ただし、生え際は元々産毛が多い方もいるので、M字に産毛が多いだけで薄毛かどうかは判断できません。
初期症状が現れたら、まずは経過観察をして薄毛かどうか判別するようにしましょう。
AGAクリニックなどで専門医師に相談すると的確な診断を受けられるのでおすすめです。
薄毛の初期でとれるおすすめの対策
薄毛治療薬の使用
初期症状が確認できる場合、すでにAGA(男性型脱毛症)が進行している可能性が高くなります。
フィナステリド錠やミノキシジルなどの薄毛治療薬は、早めに使えばその分効果も高くなるので、初期症状が出始めたら早めに使用を開始することをおすすめします。
ただし、薄毛治療薬の使用は初期症状の原因を特定してからにしましょう。
薄毛には脂漏性脱毛症やひこう性脱毛症、ストレス性脱毛症など様々な種類があり、それぞれ有効な対策方法が異なるためです。
薄毛治療薬は初期症状の原因がAGAであると断定できた場合に使用するようにしましょう。
食生活の改善
頭皮の皮脂が原因の場合、皮脂の分泌を促進させてしまう生活習慣は控えましょう。
例えば、脂分の多い食事ばかり取っていると頭皮の皮脂分泌も活性化してしまいます。
頭皮がべたついたり、かゆみがある場合は脂分を控え、野菜中心の食生活に切り替えましょう。
また、ミネラルやたんぱく質などの髪に必要な栄養素を多めに摂ることも大切です。
充分な睡眠を取る
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長にとっても重要な役割を果たします。
睡眠不足では充分な量の成長ホルモンが分泌されないので、早めの就寝をこころがけて充分な睡眠時間を確保しましょう。
また、リラックスした状態で就寝することでも成長ホルモンの分泌量を増やすことができます。
就寝前にストレッチなどを行い、交感神経を優位にした状態で布団に入るようにしましょう。
過度な飲酒をしない
過度な飲酒は肝機能を低下させます。肝臓では髪の構成に必要なたんぱく質「ケラチン」を合成しているため、肝機能が低下すると髪にコシやハリがなくなり弱々しくなっていきます。
また、プロペシアなどを使用している場合は肝臓に過剰な負担をかけてしまい、肝機能障害につながる可能性もあるので、できるだけ飲酒は控えるようにしましょう。
タバコをやめる
タバコは血液の流れを悪くする性質があります。髪は血液からの栄養で成長していくので、タバコを吸っていると髪の成長が阻害されてしまいます。
薄毛を改善したいのであればタバコはやめるようにしましょう。
まとめ
薄毛の初期症状について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- 頭頂部、つむじの薄毛初期症状は、産毛が抜ける、フケが出る
- M字ハゲの初期症状は、M字部分がかゆい、産毛が生える
- 初期の薄毛対策は治療薬の使用や生活習慣の改善
ひょっとして薄毛かも知れないな・・・と実感した時点で、じわじわと薄毛は進行しています。
経過を見て判断することも大切ですが、気になったら専門医の診断を受けて早めに対策しましょう。