薄毛対策にはシャンプーの仕方や回数も大切なポイントです。
どんなことを意識してシャンプーをするのがいいのか、シャンプーの方法や回数について見ていきたいと思います。
シャンプーをしないと薄毛になる?毛が増える?
シャンプーをしないと薄毛になると言われたり、逆に毛が増えると噂されることがあります。
しかしシャンプーをまったくしなくても、そしてしすぎても頭皮環境に与える悪影響は大きいので、適度に行うことが大切です。
頭皮の皮脂汚れはしっかり落とす
まず頭皮は特に皮脂が分泌しやすい部分です。体質の他に外食やコンビニ弁当、ジャンクフードなど脂肪分の多い食生活を送っている人は、皮脂が過剰に分泌される傾向にあります。
毛穴に詰まった皮脂が酸化すると、吹き出物や赤みなどの頭皮トラブルの原因になります。そして頭皮環境の悪化は抜け毛の増加や薄毛につながってしまいます。
ですから毛穴に詰まった皮脂や汚れはしっかり落とさないといけません。
髪の成長時間を意識する
また髪の成長時間に合わせて頭皮を清潔にしておきましょう。髪の細胞分裂が活発になる夜10時~深夜2時には頭皮環境が良い状態で就寝していることが薄毛対策になります。
毛穴に皮脂や汚れが詰まった状態で寝てしまうと髪の成長が妨げられます。そのため朝にシャンプーをするタイプの人は、夜に行うようにしたほうが髪にとっては良いです。
湯シャンだけでは汚れが取れない
頭皮を洗浄しているつもりでもできていないケースにも注意してください。特に「湯シャン」と呼ばれるお湯だけで髪を洗うやり方です。
お湯では洗浄力に限界があるので、毛穴の奥に詰まった皮脂や汚れは取れません。ですから適度な頻度でシャンプー剤を利用して頭皮をきれいにしてください。
シャンプーのしすぎは逆効果
ただし皮脂をできるだけ取り除きたいとシャンプーをしすぎるのも良くありません。
シャンプーをする頻度を高くしても毛が増えるわけではありませんし、むしろ逆効果になる場合もあります。
あまり皮脂が分泌しない体質にも関わらず朝晩の2回シャンプーする人は気を付けましょう。シャンプー剤の洗浄力で過度に皮脂が取り除かれてしまいます。
そうすると頭皮の乾燥が進みフケや痒みが発生する原因になります。これは頭皮環境が悪化している状態ですから、薄毛の進行にもつながります。
頭皮にはある程度の皮脂を維持しておく必要があります。外部の刺激から守るバリアになったり保湿して頭皮を健康に保つ役割があるためです。
適切なシャンプーの頻度を知るためには、普段の頭皮環境や皮脂の分泌具合を確認しておくと良いでしょう。
シャンプー後何時間程度で頭皮がベタベタしてくるのか、またそれはどの季節かなど知っておくと便利です。頭皮の状況に応じて、シャンプーの最適な頻度が変わるためです。
例えば頭皮が乾燥しやすい冬はシャンプーと湯シャンを交互に行うなど、頭皮環境にもっとも良い洗髪の仕方が選べます。頭皮環境を健康に保つことは薄毛対策の土台になります。
シャンプーを毎日すると薄毛になると言われる理由と対策
シャンプーを毎日すると薄毛になると言われる理由は、皮脂の落としすぎによるバリア機能の低下や潤いの不足で色々な頭皮トラブルが起きるためです。
その対策は単純に皮脂を落としすぎないことです。ですからシャンプーの回数を調節して適度な皮脂を残し、頭皮環境を健康に保つことが大切です。
シャンプーには洗浄効果のある成分が含まれています。そのパワーで髪の毛の汚れや皮脂を落とします。
しかしあまりシャンプーに頼りすぎると大きなデメリットも発生してしまいます。
必要な皮脂まで落としてしまうと逆効果
その一つが頭皮を守るための皮脂まで洗い落としてしまうことです。
皮脂が少しでも残っていると抜け毛が増えるわけではありません。逆に必要な皮脂がないと薄毛になる危険性があります。
必要な皮脂がなくなると頭皮のバリア機能が弱くなってしまいます。するとフケや痒みなど色々な悪影響が出て頭皮環境が悪くなってしまいます。
頭皮環境の悪化は薄毛につながるため、過度のシャンプーはやめたほうがいいです。
摩擦や洗い残しがトラブルを起こす
次に毎日シャンプーをするとそれだけ頭皮を痛める可能性が高くなります。爪や強い摩擦で頭皮にダメージを受けるとやはり頭皮トラブルの原因になってしまいます。
そしてシャンプーで汚れを落としたつもりでも、実は毛穴にシャンプーが残っていることがあります。シャンプーの回数が多いとすすぎ方が雑になり、洗い残しが起きてしまうためです。
毛穴に詰まったシャンプーは髪の成長を妨げたり多くの頭皮トラブルを引き起こします。
頭皮を傷つけず、またシャンプーが残らないようにするためには洗い方にも気を配ってください。
一番気を付けたいことはすすぎです。たっぷりのお湯で毛穴に入り込んだシャンプーをしっかりかき出すように念入りにすすぐことが大切です。
またシャンプーは一度手で泡立ててから使いましょう。頭に直接付けてしまうと髪の毛を利用して泡立てるため頭皮に傷がつくことがあります。
また濃い状態のシャンプーが毛穴に入り込んでしまいなかなか洗い落とせなくなります。
体質や生活週間に合わせたシャンプー頻度
どの程度の頻度でシャンプーをすれば良いかは体質や生活習慣で大きく変わってきます。
シャンプーを使わないお湯だけでの洗髪でも多くの汚れや皮脂は落とせるので、頭皮の分泌量が少ない人は一日置きのシャンプーで十分でしょう。
頭皮を健康に保つことができるとトラブルも少なくなり薄毛対策になります。
逆にベタベタするほど大量に皮脂が出て1日2回シャンプーをしてきた人にとっては、いきなり一日置きのシャンプーは難しいかもしれません。
その場合はまずは1日2回の洗髪のうち一回はお湯だけで洗ってみるなど、少しずつ調整してみましょう。
皮脂の分泌量の多さを気にしている人は、食事内容を脂肪分の少ないものに変えるだけでも薄毛対策になります。
薄毛に良いおすすめ市販シャンプー(男性向け)
薄毛に良いおすすめの男性向け市販シャンプーは、頭皮環境によって変わります。脂性肌なのに洗浄力が弱すぎるシャンプーを使うと毛穴に詰まった皮脂が取れません。
また敏感肌で頭皮トラブルを起こしやすい人は刺激の強いスカルプ成分が入ったものは使えないからです。
モンゴ流シャンプーEX
まず頭皮自体に特に問題はなく薄毛に良いシャンプーを探している人には「モンゴ流シャンプーEX」がおすすめです。
大きな特徴はモンゴル人の多くが髪が豊富にあることを徹底的に研究し開発された成分が配合されていることです。
イラクサやユッカグラウカなど実際にモンゴルで古くから洗髪に使われている成分の他、30種類近くの天然植物成分が配合されています。
アミノ酸系の洗浄成分が入っていてノンシリコンなので敏感肌でも使えるスカルプシャンプーです。
またココイルメチルタウリンNaやデシルグルコシドが追加されたことで、低刺激ながらも毛穴の汚れをしっかり包んで取り除いてくれます。
モンゴ流シャンプーEXには希少な成分が配合されているため、400ml入りで4,980円と値段は高めです。
しかし日本人の頭皮環境改善と薄毛対策に最適なものに仕上がっているため、人気のスカルプシャンプーです。
ウーマシャンプーPREMIUM
次に皮脂の分泌量が多く常に頭皮がベタついている脂性肌の人には「ウーマシャンプーPREMIUM」が適しています。
人間の皮脂に近い馬油が使われていることが特徴で、洗浄成分にラウロイルメチルアラニンNaが配合されています。
そのためアミノ酸系ですが洗浄力が強めなので、皮脂の量が多い人には重宝するシャンプーです。
洗浄力が強めと言っても頭皮へのダメージは心配いりません。馬油に加えガゴメ昆布やアミノ酸BCAAなどの成分が頭皮を守り頭皮環境を健康に保ってくれるからです。
ノンシリコンで香料や着色料も無添加で、300ml入り3,800円です。
UL・OS(ウルオス)
頭皮トラブルが起こりやすい敏感肌や乾燥肌の人には「UL・OS(ウルオス)」がおすすめです。
敏感肌は少しの化学物質で炎症や湿疹ができるため低刺激で無添加のものが必須です。
UL・OS はNラウロイルLアスパラギン酸ナトリウム配合のアミノ酸系シャンプーで、頭皮にやさしい洗浄力を発揮してくれます。
またノンシリコンにも関わらず髪の表面にリンス成分が残るため洗い上がりも滑らかです。500ml入りで2,592円です。
頭皮状況に合わせたシャンプー選び
これらタイプ別のおすすめシャンプーを紹介したように、頭皮状況に応じたシャンプーを選んで頭皮環境を整えることが薄毛予防には大切なことです。
ただし市販のシャンプーの中には粗悪な成分が入っているものもあるので注意してください。
いくらスカルプシャンプーをうたっていても頭皮にダメージを与える成分が配合されていては、薄毛対策にはならないのです。
薄毛に良いおすすめ市販シャンプー(女性向け)
アミノ酸系洗浄成分のシャンプーは、優しい洗い心地で敏感肌にもおすすめ
アミノ酸のシャンプーは、その名の通りアミノ酸由来の洗浄成分を使用しているため優しい洗い心地が人気のポイントです。
市販のシャンプーの多くは石油由来の合成界面活性剤を使用しており、敏感肌や乾燥肌の人にとっては洗浄力が強すぎて頭皮の乾燥を招いてしまいます。
さらにアミノ酸は髪の毛や皮膚を作るタンパク質の元となる成分なので、使い続けていると毛髪と頭皮が健康に整います。
市販の商品では、ミノンがアミノ酸系シャンプーとして有名です。
その他にもいち髪や凛恋などがアミノ酸由来の成分を使用していて、香りも良いです。
ノンシリコンのシャンプーはスカルプケアにぴったり
ノンシリコンシャンプーは毛穴の詰まりの改善が期待され、ボリュームも出やすいので薄毛が気になる人達から注目されています。
最新の医学を元に薄毛対策の製品を作っている、アンファーのスカルプDボーテのシャンプーはノンシリコンであるだけでなく、エタノールや石油系成分も使用していないため頭皮に優しいシャンプーです。
さらに女性の育毛サイクルに必要不可欠な、女性ホルモンに似た働きをする大豆成分も配合されています。
その他にはクリアのシャンプーもノンシリコンなのに洗浄力が高く、地肌の汚れが取れてスッキリすると人気です。
成分にこだわりのある人には、オーガニック成分のシャンプーがイチ押し
合成された化学物質が肌に合わずに薄毛の症状が出る人は、自然由来のシャンプーが良いでしょう。
ルベルのナチュラルヘアソープは、薬局でも気軽に買えるオーガニック製品です。
髪質や洗い上がりによって、4種類の中からお気に入りを選べます。
フケや頭皮の乾燥を改善して、髪の毛が育つ土壌を健やかに保ってくれます。
ふんわりと仕上がるので、猫っ毛で髪が薄く見える人にもおすすめです。
最近の製品で他におすすめしたいのが、ザ・パブリックのオーガニックシャンプーです。
全国のドラッグストアにも置いてあるので、見たことがある人も多いでしょう。
天然由来の精油がたっぷり配合されており、いい香りに癒されて充実したバスタイムが過ごせます。
まとめ
薄毛対策のシャンプーについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 頭皮の皮脂や汚れはしっかり落とすことが大切
- シャンプーのしすぎは必要な皮脂まで落としてしまうので逆効果
- 自分に合ったシャンプーと、シャンプーの頻度を調整すること
とにかく汚れや皮脂をしっかり落とすことが大切だと思われがちですが、必要な皮脂まで落としすぎない意識も重要です。
まずは自分の頭皮状態を把握して、調整しながら程良いシャンプーとの付き合い方を見極めましょう。