育毛剤には頭皮環境の整備や育毛のための成分が豊富に配合されています。
しかし間違った使い方を続けていると、期待する効果を得ることができません。
ここでは育毛剤の正しい使い方と効果的な付け方、また育毛剤を付ける際のNG行為と注意点について解説していきます。
育毛剤の正しい使い方と効果的な付け方
育毛剤の効果を実感するためには、正しい使い方をする必要があります。
ポイントは育毛剤をつける前のシャンプーと塗布後のマッサージ、そして使うタイミングです。
正しいシャンプーを行う
シャンプーのやり方が適切でない場合は、育毛剤の効果が半減することがあります。
皮脂よごれが残ったり頭皮環境が悪化したりすることで、育毛剤の成分が浸透しにくくなるためです。
シャンプーはできるだけ刺激の少ないものを選ぶことが大切です。洗浄成分にアミノ酸が使われており、ノンシリコンで無添加のシャンプーがおすすめです。
シャンプーを行う際は、毛穴に詰まった皮脂汚れを取り除くために揉み込むようにして頭皮を洗います。そして十分にすすぎます。
シャンプーが頭皮に残っていると雑菌が繁殖する原因になり、頭皮環境が悪化してしまいます。そのためいつもの2倍時間をかけるつもりで、しっかりとすすぎをすることが大切です。
頭皮がある程度濡れた状態で塗布するタイプの育毛剤もあります。
しかし、基本的にはドライヤーを使ってしっかりと乾かしてから塗布するほうが、育毛剤はよく浸透します。
育毛剤の塗布後にマッサージを行う
育毛剤を頭皮につけたら、毛穴に浸透させるように頭皮をよくマッサージします。シャンプーの時と同じように、揉み込むようにマッサージすると効果的です。
マッサージすることで育毛剤の浸透効果が上がり、頭皮の血行も良くなります。
育毛剤は必ず適量を塗布します。
塗布する量が少なすぎると育毛剤が浸透しなかったり成分の量が足りなかったりするため、効果が発揮できないためです。反対に量が多すぎても効果がアップすることはありません。
使うタイミング
育毛剤は頭皮が清潔な状態の時に使用することが最も効果的です。そのため、シャンプーした後に使用することをおすすめします。
育毛剤を1日1回だけ使用するタイプの場合は、夜シャンプーした後に使用します。
皮脂や汗の分泌が比較的少なくリラックスできる就寝前に使用することで、育毛剤がよく浸透して効果が発揮できるためです。
朝使用した場合は、皮脂が多く分泌したり汗をかきやすくなったりするため、育毛剤が落ち、効果が弱くなる恐れがあります。
育毛剤を付ける際のNG行為、注意点
育毛剤を付ける際のNG行為や注意点は、頭皮を叩かないこと、短期間で使用をやめないこと、用法用量を守ること、育毛剤の効果を妨げないトリートメントや整髪料の使い方をすることです。
頭皮を叩かないこと
育毛剤を塗布した後は浸透を助け血流を良くするためにマッサージしますが、この時叩かないようにします。
頭皮を叩いてしまうと、頭皮の毛細血管が切れて毛根部分への血流量が減少する恐れがあるためです。
短期間で使用をやめないこと
育毛剤は頭皮環境を整えると同時に、ヘアサイクルを正常にして健康的な髪を育てるための成分が配合されています。
ヘアサイクルは短期間で変わるものではありません。また育毛剤の効果が現れるまでには時間がかかります。そのため、最低でも3~4か月は継続して使用する必要があります。
育毛剤には多くの種類があるため、どれが自分に合うのか色々試したくなるかたは多いです。
その際は数週間や1か月など短期間で変えるのではなく、3~4か月続けて使用して効果を確認することが大切です。
用法用量を守ること
育毛剤によって用法用量は異なります。使用回数が1日に1回のものと2回のもの、髪を完全に乾かした後に塗布するものと少し湿り気がある状態で塗布するものなどです。
育毛剤の効果を最大限に発揮させるためには、商品に記載された用法用量を守る必要があります。
トリートメントや整髪料の使用
シャンプー後に髪がきしんだりごわついたりする時は、トリートメントを使用すると髪がしっとりとまとまりやすくなります。
しかしトリートメントの種類によっては育毛剤の浸透を阻害するものがあるため、トリートメント後は頭皮を中心にしっかりとすすぐ必要があります。
髪の状態だけを良くするタイプのものは、頭皮にダメージを与えたり育毛剤の効果を弱めたりするものが多いです。
そのため育毛剤を使用するならば、髪と頭皮の両方をケアするタイプのトリートメントやコンディショナーを使用することをおすすめします。
たとえばスカルプDパックコンディショナーは、髪のケアと同時に育毛環境に適した頭皮状態にするためのものです。使用法も髪だけにつけるのではなく、髪と頭皮の両方につけるタイプです。
育毛剤を朝に使用する場合は、整髪料の使い方も注意が必要です。
整髪料には育毛剤の浸透を阻害する成分や添加物が多く配合されています。そのため、整髪料をつけた後に育毛剤をつけることは避けることをおすすめします。
育毛剤をつけて頭皮が乾いてから、毛先を中心に整髪料をつけるようにします。
まとめ
育毛剤の正しい使い方と効果的な付け方、また育毛剤を付ける際のNG行為と注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 育毛剤を効果的に使用するためには、正しいシャンプーと塗布後のマッサージ、使うタイミングが大切
- 育毛剤の効果を十分に得るためには、最低でも3~4か月は継続して使用する必要がある
- トリートメントを使用する際は、髪と頭皮の両方をケアできるタイプがおすすめ
効果的に育毛剤を使用するためには、正しい使い方を行う必要があります。最低でも3~4か月は続け、用法用量を守り、育毛剤の塗布後はしっかりとマッサージをすると効果的です。
また育毛剤を使用する前は、浸透を助けるためにシャンプー時に揉み込むように洗って毛穴の皮脂よごれをしっかり取り除くことが大切です。
そして育毛剤の浸透を阻害するトリートメントや整髪料が頭皮に残らないようにすることも重要です。