AGAクリニックでは、治療をはじめる前に血液検査を行い男性ホルモンの量や健康状態を調べます。

血液検査によって今後の治療方針を決定し、症状に合った治療を行うことが可能になります。

ここではAGA治療で血液検査をする理由や、かかる費用、血液検査と併せて行われることがある遺伝子検査について見ていきたいと思います。


AGA治療で血液検査が行われる理由

AGA治療で血液検査が行われる主な理由は、男性ホルモンの量や健康状態を調べることで薬の効き目を判定するためです。

男性ホルモンの量を知ることで内服薬だけでいいのか、その他のメソセラピーなどと併せたほうがいいのかなど判断します。


男性ホルモンの量を調べるため

男性型脱毛のAGAはジヒドロテストステロンが原因で起きます。このジヒドロステロンは、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼが結びついて毛根周辺に発生するものです。

そのため男性ホルモンの量を調べることは、AGAのなりやすさや今後の進行具合などを知る材料になります。

男性ホルモンの量が少ないにも関わらず薄毛が進行している場合は、AGAではない可能性があります。ストレスや肥満、その他の病気などが薄毛の原因と考えられます。


健康状態を知るため

薄毛 治る

健康状態を知ることもAGA治療の方針を決める判断材料になります。健康状態によっては副作用が強く出ることもあるため、血液検査は重要です。

たとえばAGA治療薬プロペシアの成分「フィナステリド」は、肝機能の低下を招く恐れがあります。

そのため血液検査で肝臓に異常が見られた場合は、処方できない可能性が高いです。プロペシアは以前に過敏症を起こした経験があっても処方されません。

ミノキシジルも現在心疾患や低血圧、甲状腺機能の低下などの症状がある人は、症状を悪化させる恐れがあります。


血液検査以外に遺伝子検査を行うクリニックもある

血液検査は重篤になる可能性がある副作用を未然に防ぐ目的でも行われます。

AGAの進行具合は血液検査ではわかりません。あくまでも現在の髪の状態を見て判断します。

血液検査以外に遺伝子検査を行っているクリニックもあります。遺伝子検査もプロペシアが効きやすいかどうかの判断材料になります。

また薄毛のなりやすさもある程度わかります。そのため薄毛になるかどうかわからない状態の人が、将来のことを考えて遺伝子検査を行うケースもあります。


思わぬ副作用がある場合もあるので医療機関を利用することがおすすめ

最近はプロペシアやそのジェネリック、ミノキシジルタブレットなどが通販で購入できます。ただし個人輸入なのですべて自己責任になります。

AGA治療には個人差はあるものの副作用は付き物です。血液検査や診察をせずに自己判断でAGA治療薬を購入し服用してしまうと、思わぬ副作用が出る場合があります。

AGA治療は医学的に発毛効果が証明されている治療法です。

医療機関の利用は薄毛改善効果を高めるだけでなく、副作用を防いだりより効果的な治療法を選択するためにも大切です。

カウンセリングを無料で行っているクリニックもあるので、相談するだけでも医療機関を利用することをおすすめします。


AGA治療で血液検査の費用相場や必要な頻度

AGA治療で血液検査の費用の相場は、1回5,000円程度です。必要な頻度は多くのクリニックでは治療前の1回です。

テストステロンの量や健康状態を確認するために、治療前に血液検査が必ず行われます。

AGA治療の開始後、健康状態に変化があるか確認するために血液検査が行われる場合もあります。

治療前の血液検査で肝臓などの数字がやや悪かった場合や、クリニックで規定されている場合に2回目以降の血液検査が行われます。


AGAスキンクリニックでは2回分で20,000円

たとえばAGAスキンクリニックでは2回の血液検査は治療内容で決められており、2回分で20,000円かかります。

ただしキャンペーンで初診料とあわせて血液検査が無料になったり、AGA治療薬のジェネリックが他のクリニックより安いなどの特徴もあります。

そのためAGA治療全体で見れば、料金はリーズナブルと言えます。

血液検査では現在のテストステロンの量や栄養状態を調べます。テストステロンは男性ホルモンの一つで、この量が多ければAGAの可能性が高いことになります。

また栄養状態を調べるのは、薄毛の原因がAGAではない可能性があるためです。その場合は低栄養による抜け毛の増加や糖尿病、メタボなどによる薄毛などが考えられます。

AGA治療はヘアサイクルを正常化するためにフィナステリドが用いられます。しかし肝臓の数値が悪い状態では処方されないことがあります。

フィナステリドには肝機能を低下させる副作用があるためです。

血液検査ではAGAかどうかは100%判定できません。テストステロンの量が多くても薄毛にならない人もいるからです。

しかしAGA治療薬を処方できるかどうか、どの副作用に注意して治療を続けるか、どの治療法が最も効果的かなどを知るためには血液検査は重要です。


血液検査の前に無料カウンセリングを設けているクリニックもある

血液検査は初診時に行われることが多いですが、その前に無料カウンセリングを設けているクリニックもあります。

カウンセリングでは薄毛が始まった時期や気になる部分などが聞かれます。

AGA治療は長期間に及ぶことがあるため、経済的に不安に思う人も少なくありません。そのため予算額についても相談することができます。

初診では医師による問診の他、頭皮や髪のチェックが行われます。

髪の生え際から薄くなるタイプかそれとも頭頂部から薄くなるタイプか、また放置すると今後どのような広がりで薄毛が進行するかなど、頭皮や各部の髪質の変化などから判断されます。

血液検査はもちろんカウンセリングや治療法の種類の多さなど、AGAクリニックは薄毛治療のメリットが多いです。

AGA治療薬を処方している一般の病院もありますが、しっかり薄毛治療をしたい場合はAGA専門クリニックをおすすめします。


AGA治療で遺伝子検査が行われるケースと目的

適切で効果的なAGA治療を受けるため

AGA治療で遺伝子検査が行われる目的は、薄毛の原因を遺伝子検査で特定した上で、適切で効果的なAGA治療を受けるためです。

AGAとは男性型脱毛症のことですが、この男性型脱毛症は、ジヒドロテストステロンという物質によってもたらされます。

ジヒドロテストステロンは、テストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという物質と結合することででき、毛周期を早め抜け毛が促進していきます。

つまり、遺伝的に男性ホルモンと5αリダクターゼが結びやすい体質かを遺伝子検査で調べることでAGA治療を効率よく行うことができます。

薄毛が遺伝する確率は25%と言われていますので、自分が薄毛遺伝子を遺伝しているかどうかを遺伝子検査により確定させることで、迷いなく治療を受けることができます。

遺伝子検査では、男性ホルモンと5αリグターゼとの結び付きやすさ、ジヒドロテストステロンの量をはかることで、フィナステリドの治療効果と将来のAGA発症リスクが分かります。

既にかなり髪が薄くなってる方や希望しない方は、遺伝子検査を受けずに治療が開始されます。


遺伝子検査の方法

遺伝子検査の方法は、口腔内の粘膜を採取するだけで検査することができます。

遺伝子検査はAGA専門クリニックで受けるのが基本的ですが、最近では自宅で検査ができる検査キットもありますので、AGA専門クリニックが遠方だったりする方やクリニックに行く時間がない方は検査キットを使ってみるのもよいでしょう。

だたし、検査キットの場合は、AGA専門クリニックのような正確な検査は期待できませんし、今後、AGA治療を受けるつもりがあるのであればクリニックで検査を受けた方が良いでしょう。

遺伝子検査の結果は、おおむね1~2週間ほどで分かります。


遺伝子検査の費用

また、検査にかかる費用は、クリニックで受ける場合は2万円~3万円ほどかかり、検査キットだと1万3千円程度かかります。

遺伝子検査は1回受けるだけでよく、年を取っても検査結果は変化することはありませんので、薄毛の原因をはっきりさせてから効果的な治療を受けたい方にはおすすめです。


まとめ

AGA治療の血液検査について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 血液検査の目的は、男性ホルモンの量を知ること、健康状態を知ること
  • 血液検査の費用はキャンペーンで無料~1回5,000円~10,000円程度
  • あわせて遺伝子検査を行うクリニックもある

血液検査によって、症状にあった効果的な治療を行うことができることがわかりました。

自己判断でなんとなく良さそうな薬を選ぶと思わぬ副作用が起こることもあります。

無料キャンペーンなど上手く活用して、しっかり血液検査を受けたうえで治療に臨むことをおすすめします。