ダニと聞くと汚い、気持ち悪いというイメージがありますが、実は私たちの皮膚にもダニは潜んでいます。

皮膚ダニというのですが、肌の健康を保つ役割を持つ反面、薄毛の原因となることもわかっています。

どのようにして薄毛になるのか、対策は?今回は皮膚ダニと薄毛の関係や対策についてご紹介します。


ダニが薄毛の理由になる場合と対策

皮膚ダニの異常繁殖が薄毛の原因になる

皮膚ダニは余分な皮脂を減らしてくれる


人間の皮膚や毛穴には「皮膚ダニ」というダニが生息しており、特に頭皮など皮脂の多い部位に多く見られます。

皮膚ダニは皮脂などの皮膚上に残った油分を食べて生きており、通常は皮膚の余分な皮脂を減らしてくれる役割を果たしています。


皮膚ダニの増えすぎは薄毛を誘発する


しかし、皮膚ダニが薄毛の原因となってしまうことがあります。それは、皮膚ダニが異常繁殖してしまった場合です。

皮膚ダニが増えすぎると皮膚を健康に保つのに必要な皮脂までも食べられてしまうので、皮脂が不足し肌の乾燥が起こります。

すると肌は乾燥を防ぐために皮脂を過剰に分泌するようになり、毛穴の詰まりや皮膚の炎症を起こします。

これが頭皮で起こると薄毛の原因となってしまうのです。


皮膚ダニを繁殖させないための対策

頭皮を清潔に保つ


皮膚ダニは皮脂以外にも、頭皮に残った汚れやごみも食糧として食べています。

1日の終わりにはシャンプーでしっかりと頭を洗い、皮膚ダニの餌となる汚れやごみを残さないようにしましょう。


シャンプーやリンスをしっかりと洗い流す


頭皮を清潔に保つために毎日シャンプーで頭を洗ったり、トリートメントで髪をいたわることは大切です。

しかし、皮膚ダニは頭皮に残ったシャンプーやトリートメントの油分も食べてしまうので、頭皮の洗い残しがあると皮膚ダニの繁殖を招く可能性があります。

洗髪後は洗剤が頭皮に残らないように、しっかりと洗い流すことが大切です。


ストレスの要因を排除する

ストレスを受けると皮脂の分泌量が増えるため、皮膚ダニが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。

できるだけストレスを溜め込まないよう要因を排除し、皮脂の分泌を抑え皮膚ダニに餌を与えないようにしましょう。


多少の皮膚ダニは頭皮に必要


時として皮膚ダニは薄毛の原因となってしまいますが、だからと言って全ての皮膚ダニを駆除すれば良いというわけではありません。

皮膚ダニは頭皮の余分な皮脂を減らしてくれる大切な役割を担っています。

そのおかげで、人間は健全な肌を保つことができるのです。

皮膚ダニを全て駆除してしまえば、余分な皮脂を食べて減らしてくれる者がいなくなってしまいます。

皮脂が過剰になると頭皮は毛穴詰まりや炎症を起こりやすくなり、薄毛を助長してしまいます。

ダニと聞くと厄介者のイメージが強いですが、薄毛対策のためには皮膚ダニと上手に共生していくことが必要なのです。


まとめ


皮膚ダニによる薄毛の原因と対策について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 皮膚ダニの増えすぎは薄毛の原因となる
  • 皮膚ダニの対策は頭皮を清潔に保つこと
  • 多少の皮膚ダニは頭皮の健康に必要

皮膚ダニは元々皮脂などを餌として頭皮に生息していますが、増えすぎると頭皮の皮脂は不足し薄毛の原因となってしまいます。

皮膚ダニを増やしすぎないためには、頭皮から皮膚ダニの餌となるものを取り除くことです。

そのためには頭皮を清潔に保つとともに、ストレスによる過剰な皮脂分泌を抑えることも大切です。

実は皮膚ダニは余分な皮脂を食べて頭皮の健康を維持してくれる、頭皮にとっては必要不可欠な存在です。

薄毛を防ぐためにも皮膚ダニとは上手に付き合う必要があるのです。