前髪が薄毛になってくると、髪型も決まらずなんだか寂しい印象になってしまうため、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは前髪が薄毛になる原因と、原因に合わせた対策方法、薄毛を目立たなくする髪型の工夫、薄毛の進行度合いのセルフチェック方法について見ていきたいと思います。
前髪が薄毛になる原因
最近、前髪のボリュームが少ないような…と、気にされている方はおられませんか?
前髪は鏡に向かうと一番に視界に入る部分ですから、余計に気になります。一体、前髪が薄毛になる原因は何なのでしょうか。
最も多い原因は「AGA(男性型脱毛症)」
急に抜け毛が増えた、抜けた髪の毛が細くて短い、といった特徴の症状が出ていたら間違いなくAGAです。
AGAを引き起こす 「ジヒドロテストステロン」が主に前頭部や生え際付近で作られてしまうので、前髪から薄毛になってしまうのです。
遺伝で前髪が薄毛になってしまう可能性もありますので、親族に薄毛が多い方は気を付けましょう。
特に、男性でしたら母方の親族の髪質が遺伝しやすいとされています。
老化現象によるもの
単純に、老化現象によって前髪が薄くなることもあります。
体が衰えると同じように髪を育てる力も衰えていきますから、40代以降の方はまず老化を疑う必要があります。
毎日髪を引っ張るような髪型にしている
その他に、髪を括ることの多い女性や整髪剤でオールバックにしている方は「牽引性脱毛症」になってしまっている可能性があります。
髪の毛を同じ方向に長時間引っ張ったり無理に押さえ付けたりすることで、前髪付近の頭皮や毛根が傷んでしまい健康な髪の毛が生えてこなくなります。
眼精疲労によって頭皮が血行不良になっている
眼精疲労も前髪の薄毛に繋がります。
目の疲れによって前髪付近の頭皮の血行が悪くなりますので、自分の頭皮を軽く揉んでみて硬く突っ張る感じがしたら要注意です。
飲酒や喫煙の影響
飲酒や喫煙も同様です。
AGAの原因になるジヒドロテストステロンを増やす要因になってしまう上に、アルコールやタバコの成分は髪へ栄養を届けるのを邪魔するからです。
女性ホルモンの減少
女性ですと前述の牽引性脱毛症のほかに、加齢による女性ホルモンの減少が原因の場合があります。
女性ホルモンが減ると、男性ホルモンが活性化して前髪の薄毛につながってしまいます。
無理なダイエットによる栄養不足
また、ダイエットが原因で薄毛になってしまっているケースも多く見られます。
無理なダイエットは栄養不足になり髪が育たなくなりますので、きちんとバランスの取れた食事をするようこころがけましょう。
前髪が薄毛になった時の対策
目立つので非常に困る前髪の薄毛ですが、きちんと対策することで予防・改善する事ができます。
AGA専門のクリニックで治療を受ける
原因が明らかにAGA(男性型脱毛症)の場合は、AGA専門のクリニックで治療を受けるのが一番です。
評判が良いクリニックほど、多くの薄毛事例や治療データを持っていて症状に合った薬を選んで処方してくれますし、初回の相談や診療が無料の場合が多いです。
AGAが一般的な病気として認知され始めた近年では、クリニックが全国各地に存在しています。
まずは近くの評判が良いクリニックに相談に行くと良いでしょう。
育毛剤を使う
近くに評判が良いクリニックがない方や、まずは手軽に自分で予防してみたい方は、育毛剤を使うのも良いでしょう。
通販等で気軽に購入できて、自分のペースで始められるのがメリットです。
育毛剤を使う際は、成分をしっかりと頭皮に浸透させるためにもシャンプーは低刺激で質の高い物を選びましょう。
ホホバオイルを併用するのも効果的です。
生活習慣、食生活の見直し
そもそも、薄毛になってしまう人は生活習慣が乱れている可能性があります。
規則正しい生活で健康な体を保つことが一番の薄毛予防です。
栄養のことを考えて1日3食バランスの良い食事を摂りましょう。
高脂肪の食べ物をなるべく控えるようにすると、頭皮の皮脂が過剰分泌されるのを防げます。
不規則な生活の改善
昼夜逆転の生活も毛髪の敵です。人間の毛髪は夜眠っている間に成長します。
不規則な生活で質の悪い睡眠を取ってしまうと、その分成長をやめてしまいます。
運動不足の改善
さらに、運動不足も新陳代謝を悪化させ頭皮の血行不良の元となり、薄毛を引き起こします。
1日15分以上で良いですのでなるべく運動をするようにしましょう。
アルコール、タバコを控える
アルコール類やタバコも毛髪の成長を妨げますので、過度の飲酒や喫煙はなるべく控えましょう。
髪型を変える
その他で、最も手軽に取り掛かれるのは髪型を変えることです。
その際、パーマや染髪、エクステ等は髪を傷めるので控えましょう。
もちろん見た目だけで薄毛の根本の原因までは取り除けていませんので、おしゃれに見せつつ薄毛治療や生活改善も併せて行いましょう。
前髪が薄毛でも目立たない髪型
短髪
前髪が薄毛でも目立たない髪型は「短髪」です。
髪で薄い部分を隠そうとすると逆に薄毛が目立ってしまいます。
全体的にショートにすることで清潔感も出ます。
特にサイドを短くすることでトップのボリューム感が増加して見えるため、さらに前髪の薄さをカバーすることができます。
モヒカン
頭髪がショートスタイルで特にサイドが短い髪型にはモヒカンやツーブロック、レイヤースタイルなどがあります。
まずモヒカンは頭頂部の髪を長めに残してトップにボリュームを持たせる髪型です。
サイドと襟足を短くすることで、視線を前髪ではなくトップに移す効果があります。
モヒカンにはビジネスシーンやプライベートで好印象のソフトモヒカンにしたり、パーマをかけて人とは違う髪型を演出したりと色々なスタイルがあります。
ツーブロック
次にツーブロックです。
ツーブロックはサイドを刈り上げてトップとの毛量の差を大きくしたスタイルです。
前髪の薄さから自然に視線をずらすことができます。
ツーブロックでもモヒカンに近いスタイルにしたりオールバックにしたりと、アレンジは色々できます。
レイヤースタイル
そしてレイヤースタイルです。
サイドを極端に短くするのではなくレイヤーを入れることで自然にボリュームを抑えることができます。
サイドを短くしすぎると全体のバランスが悪くなったり隠したい傷があるなど、あまり短くしたくない人におすすめの髪型です。
美容師にオーダーする方法
これらの髪型を美容師にオーダーする際は、前髪の薄毛をカバーしたい旨を伝えてその通りにカットしてくれるならば問題ありません。
しかし美容師にスキルがなかったり言うのが恥ずかしい場合は、全体的にショートでサイドを特に短くしてほしいと伝えましょう。
普段のスタイリング方法
普段のスタイリングも大切です。
せっかく目立たなくなった薄毛をスタイリングで壊してしまう場合があるためです。
思い切って前髪を上げることが最も簡単なセットのやり方です。
薄い部分を隠すために髪を下ろすよりも上げた方がサイドの短さとの相乗効果で目立たなく見えます。
上げることに抵抗がある場合は、毛束感を作って左右のどちらかに流すといいでしょう。
ワックスを使うと楽にセットできます。
前髪の薄毛を隠すために絶対にやってはいけない髪型
前髪の薄毛を隠すために絶対にやってはいけない髪型があります。
それは前髪を伸ばして薄い部分を隠すスタイルです。
前髪自体のボリュームがない状態でこのような髪型にすると、余計にスカスカの前髪が目立ってしまいます。
すると全体的に暗く見えたり不潔に見えたりするので注意しましょう。
前髪の薄さを無理に隠そうとしないことが大切です。
前髪が薄毛になった後の症状の進行
前髪が薄毛になった後の症状の進行は、生え際が後退して頭頂部からも薄くなり、最終的には前頭部と頭頂部の薄毛がつながります。
前髪が少し薄いくらいではまだ髪に元気がない程度なので、スタイリングでカバーできる範囲です。
生え際が後退していき頭皮が透けて見えるようになる
しかし薄毛が進行すると前髪はどんどん細くなり、頭皮が透けて見えるようになります。
次の段階で生え際が後退していき分け目がくっきりと出ます。
頭頂部の薄毛も進行している場合は、前頭部から頭頂部にかけてはっきり薄毛とわかる状態になります。
そして髪が抜け落ちた後の毛根が再生しない状態が続くと、そこからは髪は生えてこなくなります。
薄毛がどれだけ進行しているかチェックする
自分は前から薄くなるタイプだからと言って他の部分に気を配らないと、いつの間にか頭頂部も薄くなっていたという自体になりかねません。
そのため前髪の薄毛がどれだけ進行しているか確認しながら、時々頭頂部もチェックする必要があります。
チェックするポイントはおでこの広さと頭皮の状態、そして抜け毛の状態です。
おでこの広さをチェックする方法
まずおでこがどれだけ広くなっているか確認します。
薄くなる前の生え際のラインが曖昧な場合は、おでこにシワを寄せてみましょう。
シワは頭皮にはできないため大まかな生え際のラインがわかります。
頭皮の硬さ、色をチェック
次に頭皮の状態をチェックします。頭皮の硬さと色を確認しましょう。
頭皮が硬い場合は血液が流れにくくなっている可能性があります。
栄養分が毛根にスムーズに運ばれない状態なので、薄毛になりやすいです。
健康な頭皮の色はやや青みがかった白色です。しかし赤くなっている場合は炎症を起こしている可能性があります。
頭皮が皮脂でべとついていると炎症を起こすことが多いです。
逆に乾燥してフケが出ていても頭皮環境が悪化している証拠なので、薄毛が進行しやすいです。
抜けた毛の状態を見る
そして抜け毛の状態も確認しましょう。
髪自体が細かったり、毛根があまり膨らんでいない抜け毛が多いのは髪が不健康な証拠です。
特に頭頂部からの抜け毛が不健康な髪である場合は、前頭部に加え頭頂部も薄毛の進行が始まっています。
髪や頭皮のチェックをすることで前髪や頭頂部の状況を確認でき、それに適した薄毛対策ができます。
薄毛改善の基本は生活習慣の改善
脂肪や塩分が多い食生活や強いストレス、睡眠不足、喫煙など髪に悪い習慣はより一層薄毛を進行させます。
悪い習慣を一つずつ改善するようにしましょう。
またいつも分け目を同じ位置に作ったり引っ張り続けたりすると薄毛になりますので、髪に負担のない髪型にする必要があります。
まとめ
前髪の薄毛の原因と対策について見てきました。内容をまとめると以下のようになります。
- 前髪が薄毛になるのはAGAをはじめさまざまな原因が考えられる
- 原因に合わせて治療を受けたり生活習慣を改善することが必要
- 前髪の薄毛が目立たないような髪型を工夫する
前髪の薄毛にはさまざまな原因があり、その原因を特定したうえで対策を行うことが大切です。
まずは髪型を工夫することから始めてみてはいかがでしょうか。
合わせて生活習慣の改善を行いなるべくこれ以上薄毛が進行しないよう阻止することが大切です。